猫の結膜炎は再発する危険性がある病気だった!原因や治療法を徹底解説




猫が結膜炎にかかると、再発する危険性があるってご存知でしたか?しかも猫の目の病気の中でも、最も多いのが結膜炎と言われていて、中々治りにくい病気でもあったんです。

そんな結膜炎を放っておくと、重症化してしまい最悪の場合、失明に至る可能性もある恐ろしい病気なんです。結膜炎にかかると治療が長引いたり、完治する事ができずに、慢性化してしまう事もあると言われています。

今回はそんな猫の目の病気の中でも最も多いとされている結膜炎について、その原因や治療法など徹底的に解説していきますので、もし結膜炎の疑いがあった場合は、すぐに病院に連れて行く事が、大切な愛猫の目を守る為にも大切ですよ。

猫の結膜炎ってどんな病気

「そもそも結膜炎ってどんな病気なの?」と疑問に思ってしまうあなたの為に、こちらでは結膜炎についてお伝えしていきたいと思います。また結膜炎の事をある程度知っていて、涙や目ヤニなどの症状があるとイメージしていて「別に命に関わる病気ではないのでは?」と思っているあなたも、必ずチェックしておくことが大切です。

結膜炎をなめていると、重症化してしまい、手術が必要になったり最悪の場合猫の目が見えなくなってしまう事も実際にあるんです。先ずはそんな結膜炎の事を十分に理解しておくことで、恐ろしい病気だとあなたも認識することが出来ると思いますよ。

まぶたの裏に炎症を起こす

猫の結膜炎とは、まぶたの裏に炎症を起こしてしまう目の病気なんです。眼球にある白目からまぶたの裏側を覆っている結膜の言われる膜が、炎症を起こしてしまい結膜炎になってしまうんです。

また結膜にはまぶたの内側を覆ってい「眼瞼結膜」と、眼球の前方を覆っている「眼球結膜」があり、そのどちらでも炎症を引き起こしてしまうと、結膜炎を発症する可能性があるんです。

まぶたが開かなくなる事もある

猫が結膜炎になってしまうと、涙や目ヤニなどが大量に出てしまい、酷い場合にはまぶたが閉じてしまい、開かなくなることもあるんです。この症状は野良猫などにも多く見られ、まるで目をつぶっているかのような外観をしているんです。

涙を流して目の周りが濡れてしまうだけでなく、それに伴い目ヤニが出てしまう事で、目の周りが汚れてくっついてしまう事から、まぶたが開かなくなってしまうと考えられてます。そんな状態を放置してしまうと、眼球と結膜がくっついてしまい、手術をしなくてはまぶたが開かなくなってしまう事も実際にあるんです。

片目だけがなる場合もある

また結膜炎といえば両目になるイメージがありますが、猫によっては片目だけがなってしまう場合もあるんです。片目だけがなってしまった猫の場合は、もちろんまぶたが閉じてしまう事もありますが、結膜炎は痛みも伴う為、片目だけ目をショボショボとさせて、まるでウィンクしているかのようにみられる時もあるので、そんな時でも結膜炎を引き起こしていると疑う事も大切です。

猫には非常に多い病気の一つ

猫の病気は人間と同じように様々ありますが、その病気の中でも非常に多い病気の一つと言われているんです。猫の結膜は、非常に異物が溜まりやすい状態でありながらも、涙によって常に濡れている状態になっているので、ウイルスなどの細菌が繁殖しやすい環境になっているんです。

その為、猫の病気の中でも特に、炎症が起こりやすいとされているので気をつけなければいけないのです。また他の病気に比べても、症状が軽いと考えられている事こともあって、放っておく飼い主も多いそうです。

結膜炎の病気は主に4種類に分けられる

一言で結膜炎といっても、結膜炎は主に「急性カタル性結膜炎」「慢性カタル結膜炎」「急性化膿性結膜炎」「慢性化膿性結膜炎」の4種類に分けられるんです。カタル性の結膜炎の場合は粘膜の表面に炎症を起こしてしまい、粘膜上皮が剥がれおちてしまった事により、粘液が異常に分泌した状態の事を言います。簡単に言うと、涙の量が増えた状態になってしまうんです。

そんな急性カタル性の結膜炎は、初期症状では水のような涙が多くなり、次第に粘度が増していき、多くの猫の場合は目が赤くなってしまいます。慢性カタルになると、急性に比べて比較的に症状は軽くなり、結膜が多少厚くなる事によって、粘りのある粘液を出すんです。

また急性化膿性の場合は、カタル性結膜炎が長続きしたことによって、二次感染してしまい黄緑色の膿が出てしまうんです。細菌やウイルスが入り混じった状態になってしまい、まぶたが膿によってくっついてしまう事もあるんです。この結膜炎になってしまうと、多くの場合は角膜炎を伴ってしまう恐れもあるので注意が必要です。

慢性化膿症は結膜が、充血して腫れあがった状態になることで、凸凹状に変形してしまうんです。急性と同じように目から膿のような分泌物が出てしまい、上と下のまぶたがくっついてしまい、目が開けられない状態になると言われています。ちなみに、カタル性の状態が長時間続くと、免疫細胞の死骸が溜まってしまい膿のような、分泌物が生じてくるを化膿性と呼びますので参考にしておいて下さい。

結膜炎に似た病気もある

猫にとって結膜炎は非常に多い病気の一つとされていますが、実は結膜炎に似た病気もあるんです。その目の病気とは、角膜炎や緑内障などがあり、角膜炎の場合は結膜炎から症状が悪化する事もありますが、緑内障の場合はブドウ膜炎などの眼疾患から続発してしまうと言われています。

そんな結膜炎に似た病気は、症状も似ている事から、診断を間違われてしまうケースも実際にあるんです。そのような事にならない為にも、飼い主のあなたが結膜炎や他の病気の事を十分に知っておく必要があると私は思います。

放っておくと失明する事も

結膜炎を引き起こした猫を放っておくと、その原因によっては自然治癒する事ができると言われていますが、ほとんどの原因の場合は自然に治る事は難しいとされています。そんな状態で放ってくと、目ヤニが固まって目が開かなくなるだけでなく、目が飛び出してしまう事もあるんです。

それだけでなく、猫によっては痒がり爪で引っ掻いてしまう事で、眼球に傷をつけて重症化してしまう恐れもありますし、最悪の場合、失明してしまう事も実際にあるので、結膜炎を放っておくことが絶対にしてはいけないのです。

もし結膜炎の状態を判断する為に、様子を見るのであれば、一週間前後にしてもしそれでも改善が見られなかったら、獣医に相談することが大切です。

再発する危険性もある

早期発見で結膜炎を治療すれば、個体差にもよりますが早くて1~2週間で症状が落ち着いてくると言われていますが、重症化している場合は、治療が長引いてしまう事も考えられます。また治療によって完治する事ができずに、慢性化する事もあるんです。

猫風邪などのウイルスに感染し結膜炎を起こした場合、その症状がたとえ治ったとしても、ウイルス自体が体に残ってしまうなどといった慢性化になると、猫の免疫力が低下した時に、再発してしまう危険性があるんです。またそのような原因で結膜炎を起こしてしまった子は、他の猫に感染してしまう事も考えられるので注意が必要です。

そんな再発を予防する為には、ワクチン接種をして症状があらわれてくるのを、抑えてあげる事が大切なんです。ちなみにワクチン接種の傾度はその子によっても異なりますが、年に1度予防注射をすれば良いと言われています。

その他にも、栄養価の高い食事を与えたり、ストレスを与えないなどといった体調に注意する事を心がける事で、免疫力の低下の予防に繋がりますので私は良いと思います。

猫が結膜炎になる主な原因

猫が結膜炎になる原因は様々あり、異物の混入や物理的な刺激、アレルギーや感染症などがあります。また異物の混入や物理的な刺激の原因の場合は、片目だけに症状があらわれる事が多いのですが、感染症やアレルギーなどの場合は両目に結膜炎を引き起こしてしまう事の方が多いと言われています。

下記ではそんな結膜炎の主な原因について、より詳しくお伝えしていきますので、飼い主のあなたが予防できそうな原因は、あらかじめ取り除いてあげる事が大切です。

異物の混入

結膜炎は、目の中に異物が混入してしまう事でも引き起こしてしまいます。目に異物が混入する事で、炎症が起こってしまい、結膜炎になることもあるんです。

「そんな結膜炎になる異物とはどんなもの?」と疑問に感じてしまうと思いますが、具体的には自分の毛、花粉や粉じん、抜け毛、ゴミなどが目に入ってしまった事でも結膜炎になる恐れがあります。また猫の体を洗う時に使うシャンプーでも、結膜炎を引き起こしてしまう危険性があるので、体を洗う際にも目に入らないように十分に注意しなくてはいけないのです。

ウイルスの感染

結膜炎はウイルスや細菌の感染が原因でも、発症してしまうんです。猫に感染するウイルスは様々ありますが、結膜炎の症状があらわれるものは、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどのウイルス感染が多いと言われています。

これらのウイルスは主に、他の感染猫からの経口感染が多いとされていますので、感染猫には気をつけた方が良いと思います。また結膜炎を伴う、猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペス性結膜炎)や猫カリシウイルス感染症などもあるんです。このようなウイルス感染を予防する為には、他の猫との接触は避けた方が良いんです。

ウイルス感染の場合は、たとえ症状が治ったとしても、一度感染するとウイルスが体内に潜伏している状態なので、免疫力の低下やストレスがかかってしまうと、結膜炎が再発してしまう事も実際にあるので注意が必要です。

基礎疾患

猫によっては先天的に抱えている基礎疾患が原因で、結膜炎を引き起こしてしまう事もあるんです。結膜炎に似た病気の角膜炎や緑内障などからも、結膜炎を起こすこともあり、あらかじめ抱えてた病気からもなってしまうんです。

また流涙症やブドウ膜炎、副鼻腔炎、ドライアイなどからも、引き起こしやすいと言われているので、注意した方が良いと思います。それだけ結膜炎は猫の病気の中でも、非常に多い病気の一つだと言われているんです。

アレルギー

猫は人間と同じようにアレルギーがあり、そのアレルギーは原因でも結膜炎を引き起こす事もあるんです。猫によっては食べ物がアレルゲンとなることもありますが、花粉やほこり、ハウスダストがアレルゲンとなって結膜炎を発症する事も考えられます。

そのようなアレルゲンが原因の場合は、部屋に空気清浄器などを設置してあげる事で、予防する事もできますよ。

グルーミングが原因

猫は元々綺麗好きな生き物ですので、グルーミングで体を綺麗にするのですが、そのグルーミングが原因で結膜炎を引き起こす事も実際にあるんです。猫が顔のグルーミング中に、誤って爪が目に入ってしまえば、結膜を傷つけてしまい、そこから結膜炎になることがあります。

その為猫の爪は、こまめに切ってあげる事が大切です。

猫が結膜炎になるとどんな症状があるの?

結膜炎になってしまう原因は、ウイルスに感染した事でも引き起こしてしまいますが、異物が混入して結膜が傷ついたり、アレルギーが原因でも結膜炎を発症してしまうのですが、そんな発症した原因に関係なく、共通した症状が見られるんです。

こちらではそんな猫が結膜炎を起こした時にあらわれる、共通した症状についてお伝えしていきますので、もし下記のような症状が見られた場合は、原因に関係なく結膜炎を引き起こしていると、疑う事も大切だと思います。

また結膜に炎症があるかどうか確認する為には、そのまま普通に目をあけた状態では確認する事はできませんが、上まぶたと押し上げて確認したり、下まぶたを押し下げて結膜の状態をみてあげると事ができますよ。

涙目になる

猫が結膜炎になると、うるうるとした涙目になります。目に異物などが入ってしまうと、異物を流しだそうと自己防衛本能が働き、涙の分泌量が多くなるんです。

その涙を流している状態が続いてしまうと、まぶたの皮膚が炎症してしまい、重症化してしまう事もあるので注意が必要です。

まぶたが赤く腫れてしまう

結膜炎の共通した症状として、まぶたが赤く腫れてしまう事もあります。この症状は結膜炎になると、最も分かりやすい症状でもあり、猫の下まぶたを押し下げたり、上まぶたを押し上げたりすることによって、プクッと赤く腫れあがっている状態であれば、結膜炎を引き起こしている可能性が高いんです。

目ヤニが多くなる

また結膜炎の症状の中でも、目ヤニが多くなる特徴があります。どうして結膜炎になると目ヤニが多くなるのかというと、結膜からの分泌物が増えてしまう事によって、目ヤニが増えると言われています。

その状態を放っておく、目ヤニがくっついてしまい、目が開けられない状態になってしまうんです。また茶色い目ヤニなら結膜炎の心配はありませんが、黄緑色のような目ヤニが出ていたら、結膜炎を引き起こしている恐れがあります。

目を気にする

猫が結膜炎になると、痒みや痛みが伴ってくるので、異常に目を気にするようになります。前足で目をこすろうとしたり、壁や床などに目をこすりつけたりすることが多くなります。

そんな時に誤って目に傷をつけてしまえば、重症化してしまう事も考えられるので、早めの対処が必要になってきます。

普段よりまばたきの回数が増える

結膜に炎症を起こしてしまうと、普段よりまばたきの回数が増える症状も見られるようになります。炎症によって、目に違和感を感じてしまう為、まばたきの回数が増えると考えられています。

またまばたきの回数が増えるだけでなく、目をショボショボさせたりもするので、普段から猫の様子をうかがう事も大切です。

白目が充血する

結膜炎の痛みと痒みから、猫の白目が充血する事もあります。しかし猫の黒目が大きい為、普通に目をあけた状態では判断する事はできないのですが、まぶたを押し上げるか下げるかすると、白目が充血している事が分かります。

眼球が腫れて大きくなる

結膜炎になるとまぶただけでなく、眼球が腫れて大きくなる事もあります。粘膜が充血して腫れあがる事で、眼球が大きく見えるそうです。また同時に鼻水やくしゃみなどの、呼吸器系の症状も見られる事があると言われています。

猫が結膜炎にかかってしまった!治療法ないの?

猫が結膜炎にかかってしまうと、様々な症状が見られてきますが、もしその状態を放っておくと、最悪の場合失明に陥ってしまう事も考えられるので、私は病院での治療をお勧めします。結膜炎は自然治癒する事ができると耳にした事がありますが、その可能性は低いと言われていますので必ず獣医に相談することが大切なんです。

もしあなたの飼っている猫が結膜炎にかかってしまった事を考え、病院ではどのような治療法が行われるかをお伝えしていきますので、あらかじめ知っておいた方がいいんです。結膜炎の治療法を知っておくことで、あなたも迅速に行動をうつせると思いますよ。

目の周辺の毛をカットする

目の周辺の毛が原因で炎症を起こしている場合は、目の周辺の無駄な毛を綺麗にカットする治療が行われます。猫はまぶただけでなく、ワイパーの作用がある瞬膜で自力に異物を排出するのですが、目の周辺の毛が常に入ってしまう事も考え、病院ではカットしてくれるそうなんです。

特に長毛の猫の場合は毛などの異物が入らないように、飼い主のあなたも気をつけておく事も大切だと思います。

点眼薬や眼軟膏

病院では結膜の炎症を抑える為に、点眼薬や眼軟膏が処方されます。処方された後は、きちんとさしてあげる事が飼い主のあなたの役目ですので、毎日やってあげることが重要です。

しかし猫は嫌がる事が多いので、中々点眼薬や眼軟膏をささせてくれないので、病院ではそんな時「足で体をしっかりと押さえて、猫に見られないように後ろからさした方がいいと」と私は言われた事がありますので一応参考にしておいて下さい。

また眼軟膏の場合も、同じように猫に見えないようにすることが、ポイントですよ。

目の洗浄

病院では、目の洗浄も行われます。寝の周辺をほう酸水などで洗浄する事によって、目ヤニなどを取り除くことができ、目を常に清潔にしてあげることが出来ると言われています。

ウイルス感染の治療

猫の結膜炎は様々な原因で引き起こしてしまいますが、細菌やウイルスが原因の場合は、根本的な原因を取り除かなくてはいけないので、ウイルス感染の治療を行います。猫の感染ウイルスでも多いと言われるのが、猫ヘルペス性結膜炎や猫カリシウイルス感染症などがあり、そのどちらも治療によって、症状が治まることがあるのですが、また再発する危険性もあるんです。

一度そんなウイルスに感染されてしまうと、多くの場合ウイルスを保有したままの状態になってしまうので、免疫力が低下した時などに、再発したら病院では再度その治療が行われます。

また結膜炎以外の症状で重度になっている場合は、抗ウイルス効果のあるインターフェロンや点滴を投与する事もあります。

エリザベカラーをつける

猫がどういても目をこすったり、床や壁などにこすりつけるようであれば、エリザベスカラーをつけてくれます。ですがこの方法は、結膜炎の根本的な治療ではなく、根本的な原因を見つけ出す為に、一時をしのぐ方法としてエリザベスカラーをつけると考えられています。

サプリメント

サプリメントは結膜炎や猫風邪などの症状を軽減させる為に、効果が期待されている物なんです。多くの病院では点眼薬などの治療がほとんどですが、結膜炎の根本的な原因のウイルスの増殖を防ぐ為に、サプリメントを処方してくれるところもあるそうです。

またこのサプリメントは、薬剤ではなくアミノ酸で生成されているので、安心してどんな猫にも使えることが出来るんです。私も実際に結膜炎になった子に使った経験があるのですが、その子は今でも結膜炎の再発もなく健康に過ごせているので、私は良いと思いました。

治るまでの治療期間は?

結膜炎を引き起こして病院に連れて行き、治療を行った際の治るまでの治療期間はというと、その状態にもよりますが、軽度であれば早くて1週間~2週間ほどで良くなってきますが、症状が重い状態であれば、治療が長引いてしまう事も考えられます。

また結膜炎の原因によっては、完全に治すことが出来ずに慢性化してしまう事もあります。いずれにしても、早期発見・早期治療がはやく治す為の近道になるので、必ず放ってはおかずにすぐに病院に連れて行くことが大切です。

治療費は?

結膜炎を引き起こして病院に連れて行った際に軽度であれば、一般的に診察代と薬代を合わせても、2000円~3000円ほどで済むそうなのですが、初診や症状が重い場合はそれだけ治療費は高くなってしまいます。

ちなみに一般的な治療費はというと、インターフェロン注射で¥1500~¥3000円ほどと言われ、エリザベスカラーで¥1000円~¥2000円ほどとなっています。その他にも処置代などが加算してきて、その子によって治療費が異なってきますので、治療費が気になる場合は一度診察を受ける病院に聞いた方が良いかもしれません。

治療を行わなくても治す可能性はゼロではない

結膜炎は実は、治療を行わなくても治す可能性はゼロではなかったんです。たとえば「結膜炎自体が軽度」「他の症状がない」「目を気にしない」「元気で食欲がある」「毎年欠かさずワクチン接種している」「健康で若い」などの場合には、自分の免疫力で治す事もできるんです。

しかし可能性はゼロではないのですが、その可能性は比較的低く、1週間たっても改善が見られない時には、自然治癒は難しいと考えて、治療を行った方が私は良いと思います。

結膜炎になった猫に飼い主ができる対処法

飼っている猫が結膜炎を引き起こした場合は、当然病院に連れて行った方が良いのですが、飼い主の事情ですぐに連れて行けない場合もありますよね。そんな時病院に連れて行くまで放っておくと、重症化してしまう事も考えられるので、飼い主のあなたが対処しなければいけないんです。

こちらではそんな結膜炎になった猫に、飼い主のあなたができる対処法を下記に紹介していきますので、大切な愛猫の目を守る為にも、必ず放ってはおかずにあなたが対処してあげてやって下さい。

濡らしたガーゼで優しく拭く

結膜炎になった猫の目の目ヤニや目の周りの汚れとってあげる為に、濡らしたガーゼで優しく拭いいてあげることも大切です。ガーゼは冷たい水で濡らすのではなく、必ず暖かいお湯で濡らして拭く事がポイントです。

また結膜炎は痛みも伴うので、優しく撫でるように目ヤニや目の周りの汚れを拭き取るようにします。ゴシゴシとこすってしまうと、さらに結膜炎を悪化させてしまう事にも繋がるので、注意が必要なんです。

生理食塩水で目を洗う

目を洗ってあげたい時には、身近にある塩で生理食塩水を作って目を洗ってあげるのも良いと思います。「生理食塩水で目を洗ってしみらないの?」と疑問に思うかもしれませんが、涙と同じ濃度で作ってあげると、しみることもなくきれいに目を洗ってあげることが出来るんです。

しかも薬剤ではないので、私たち素人でも取り扱うことができ、猫にも安全かつ安心なものだと言われています。

生理食塩水の作り方

そんな生理食塩水の作り方を順に紹介していきますので、生理食塩水を作る際は以下を参考にして頂ければと思います。

  1. 水道水に含まれている塩素を抜く為に、水を沸騰させる(水は1リットルと目安にする)
  2. 容器に沸騰させたお湯を半分いれて消毒した後に、残りの500ミリリットル入れる
  3. 5グラムの塩を入れてよくかき混ぜ、ひと肌に冷めれば完成

以上のように生理食塩水は簡単に作れますので、試してみて下さい。

 

人間用の目薬は絶対にダメ!

病院から処方される点眼薬の代用として、人間の目薬も良いと聞いた事がありますが、たとえ結膜炎を早く治してあげたいと思っていたとしても、絶対に人間用の目薬はささないようにすることが重要です。病院で処方される猫用の目薬は、人間用の眼科薬がほとんどだと私も聞いた事があるのですが、中には猫にあまり良くない成分が含まれている事も実際にあるので、絶対に代用してはいけないんです。

また目の洗浄液に使われるホウ酸も、目のキズや粘膜から毒素を吸収してしまう恐れがあり、猫の目にとっても良くないものなので、ホウ酸が含まれている洗浄液も気をつけなければいけないのです。余計に私たち素人では分からないことが多いので、そのようなものは使わない方が良いんです。

予防する事も大切

猫が結膜炎になってから対処するだけでなく、そのような病気にならない為に予防する事も大切だと思います。例えばウイルスの感染を防ぐ為に、ワクチン接種を行うだとか、完全室内飼いにして怪我や感染を予防したりする事も出来ます。

またアレルギーや異物の混入を予防する為に、生活環境を常に清潔に保つなど、結膜炎を引き起こさない為にできる予防も重要だと思います。それでなくても結膜炎は猫の病気の中でも多いと言われているので、私たち飼い主ができる限り予防してあげないといけないんです。

軽い症状の結膜炎の場合は、自然治癒できる可能性もゼロではないのですが、重症化してしまうと最悪の場合、大切な愛猫の目が失明してしまう事も十分に考えられるので注意しなければいけないのです。私たち人間でも目が見えなくなったら大変な事のように、猫も目が見えないという事は生活に支障をきたしてしまうんです。

そんな最悪のケースにならない為にも、しっかりと予防してそれでも結膜炎になってしまった時には、放ってはおかずに対処してあげ、病院に連れて行ってあげてやって下さい。










コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です