どうして猫は夜行性だと言われているの?考えられる主な7つの理由




猫はよく夜に活動しているイメージがあることから、夜行性と言われてきていましたが、実は猫は夜行性ではなかったんです。「では私たち人間と同じ昼行性なの?」と疑問に思ってしまうかもしれませんが、昼行性でもなく猫は薄明性と言われています。

その薄明性は、人間などの動物が昼に活動する昼行性や、日中は寝て夜に活動する夜行性とも違い、陽が昇りはじめる早朝や、陽がおちはじめる夕暮れに主に活動していたんです。どうしてそんな薄明性の猫が、夜行性だと思われてきたのかについて、今回は考えられる主な理由をお伝えしていきたいと思います。

私も実際に最近までは、猫が夜行性だと思っていたのですが、下記に紹介する理由を知って頂ければ、猫は夜行性ではないという事をあなたにも分かってもらえると思いますよ。

野良猫が夜中に多く活動するから

野良猫は室内飼いの猫と違い、そのほとんどが人間や車などに強い警戒心を抱いているので、たとえ薄明性であっても、夜中に活動する傾向があります。そんな夜中であれば人の気配や車通りも少なくなるので、野良猫は行動しやすいと考えられているんです。

野良猫が夜中に徘徊する光景を見ることが多くなった事で、猫は夜行性だと思われてきたのかもしれません。しかし野良猫でも、昼間などに活動する事もあるので、一概にもそれだけの理由ではないそうです。

飼い主の生活リズムに合わせている

猫が夜行性と言われるようになった理由として、飼い主の生活リズムに合わせたいる事も考えられます。「猫って人間と生活リズムを合わせられるの?」と疑問に感じてしまうと思いますが、猫は古い昔から人間に飼われていた事もあって、飼い主の生活リズムに合わせるだけの柔軟性が備わっていると考えられているんです。

その為飼い主が夜に活動すると飼っている猫も寝なくなりますし、逆に飼い主が昼に活動している時には、猫も昼に活動する傾向があります。そうした飼い主の生活リズムも、猫が夜行性と言われるようになった理由とされています。

発情期

飼っている猫に去勢や避妊手術をしていない場合に発情した時には、たとえ薄明性といっても、夜行性の動物のように夜中に活動したり、交配相手を求めたりして鳴く事が多くなってしまうんです。

猫の発情期は季節性にあまり関係なく一度発情してしまえば、平均して2週間~3週間も続くと言われているので、その発情期間も長い為、そうした事が理由で猫が夜行性と言われてきたのかもしれません。特にメスが発情すると、一晩中鳴き続ける子や、夜中に活動するケースが多くなると言われています。

エネルギーが余っている

たとえ飼っている猫を去勢や避妊手術をしていたとしても、薄明性の猫が夜に活動してしまう事も実際にあるんです。そんな猫の場合は、飼い主が日中いなかったり、猫自身が寝ていたりすることで、エネルギーが有り余ってしまっているんです。

そのエネルギーを発散する為に、夜に活動したり、飼い主に日中遊んでもらえなかった分を、夜に遊んでもらおうとアピールなどをしてしまう事で、私たちが猫は夜行性だと思ってしまうことも考えられます。実際に私の飼っている猫も去勢はしていて、普段は夜には寝ているのですが、日中遊んであげなかった時だけは、夜中に活動して遊びたいアピールをしてくるので、そのような理由から猫は夜行性だと言われてきたのも納得がいきます。

猫の目が夜になると光るから

猫の目はどちらかというと、昼の光に弱い性質があるんです。猫を飼っているあなたならご存知だと思いますが、昼の光を浴びると瞳が細くなり、その逆に夜になると瞳が丸く大きくなりますよね。

そんな猫の目は逆に薄暗い環境であれば、はっきりと物をみることが出来ると言われています。そんな猫の眼にはタムタム層を呼ばれる、特殊な層があり、その層がほんの僅かな光の量を増幅させ、暗い環境でも鮮明に対象物をみることが出来るんです。

薄明性の猫にとっては、早朝や夕暮れ時の薄暗い環境にいる夜目の効かない、獲物を捕らえるのに最も適している目が備わっているんです。またその層が光に反射すると、猫の目が光って見えるので、夜に徘徊している猫の目が光っている姿が、夜行性と思われてきた理由でもあるんです。

夜の運動会

私もそうですが猫を飼っている飼い主であれば、一度は夜の運動会を経験したことがあると思います。特に多頭飼いの場合は頻繁に夜の運動会をしてしまう事から、猫は夜行性だと言われてきたのかもしれません。

「どうして猫は夜の運動会をするの?」と疑問に感じてしまいますよね。その原因と考えられているのは、ストレスの発散や運動不足など様々な事が原因とされているんです。そうした夜の運動会をしている様子を見ると、夜行性と言われるのも納得がいくのですが、猫は元々薄明性なので、もし夜の運動会をやめさせたいのであれば、何か改善する方法を考えてあげる必要があります。

個体差も関係する

私たち人間が昼行性だったとしても、朝早起きする人もいれば、まるで夜行性のように夜中まで起きて活動している人もいるように、猫もたとえ薄明性だったとしても、早朝や夕暮れに活動はせずに寝ている子もいれば、夜中に活発に活動する子も実際にいるので、そうした猫の性格によって、猫は夜行性だと言われてきたのかもしれません。

このように私たち人間でも色々な性格があるように、猫だからといってもすべての猫がそうでは鳴く、個体差も大きく関係しているんです。また飼い主の生活リズムによっても、薄明性から人間のリズムに合わせて夜行性だけではなく、昼行性になる実験結果もでている事から、猫の柔軟性も夜行性と思われてきたのと、深く関係していると考えられています。

以上のように猫は元々薄明性ではあるのですが、様々な猫の行動などの理由から、人間に夜行性だと言われてきたのですが、猫にも個体差があるので、一概にもすべての猫が薄明性になるとは言えないそうです。実際に私の飼っている子も、私の生活パターンに合わせて、昼行性になってしまった猫もいるので、上記でお伝えしてきたことは、猫が夜行性と言われるようになった理由と参考にして頂ければと思います。










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