112-3 猫風邪はどんな猫でも引き起こすの?その原因はウイルスだった!




猫を飼っているあなたは、猫風邪と言われる病気をご存知ですか?しかしそんな猫風邪はよく勘違いされているのですが、実は病名ではなく人間の風邪の症状に似ている事から、症状をまとめて猫風邪と呼ばれているんです。

そんな猫風邪はどんな猫でも引き起こす恐れがあり、その原因はヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどのウイルスや細菌が体内に寄生したことによって、人間の風邪のような症状を引き起こしていたんです。

人間の風邪と聞くと自然治るようなイメージがありますが、猫風邪は人間の風邪とは違い自然治癒は難しく、「ただの風邪だから大丈夫」と思っていると、そこから重症化してしまい最悪の場合命を落としてしまう事もあるので注意しなければいけないのです。また感染力も強く、一匹でも猫風邪になると、経口感染や飛沫感染によって、集団感染をしてしまうほどの恐ろしい病気でもあるんです。

今回はそんな猫が猫風邪になる原因を、より詳しくお伝えしていきますので、猫風邪を引き起こす原因について知りたいあなたは是非参考にしていって下さい。

ヘルペスウイルス

猫風邪の一つ目の原因として、ヘルメスウイルスが猫に感染したことによって引き起こされてしまいます。ヘルメスウイルスに感染されると、猫ヘルペスウイルス感染症を起こし、典型的な症状として鼻炎や粘膜炎があらわれるので、別名猫ウイルス性鼻気管炎とも呼ばれています。

またその感染力も強い事から、猫のインフルエンザとも呼ばれているんです。猫風邪の中でも最も厄介なウイルスで、一度感染されると体内のウイルスを全て撃退する事ができないんです。

たとえ一度治ったとしても猫が免疫力が低下したり、体力が衰えてしまうと、いつでもウイルスが顔を覗かせ再発する危険性があるんです。また潜伏期間はおよそ2日から10日となっており、冬場に多く見られるウイルスで、悪化すると肺炎や失明などの深刻な症状を起こすこともある恐ろしいウイルスです。

カリシウイルス

猫風邪の二つ目の原因は、カリシウイルスが感染したことによって引き起こしてしまいます。そのカリシウイルスに感染した猫と接触した事や、感染した猫のくしゃみや咳などを通じても感染してしまうんです。

カリシウイルスも猫の生涯のうちに一度でも感染すると、ウイルスが口の中や扁桃腺にたとえ治療したとしても、生息する確率が高いので再発してしまう恐れがあるんです。猫風邪特有の、目ヤニや鼻水、くしゃみ、発熱の症状も見られますが、口の中に水泡や潰瘍が伴ってしまい、その痛みからよだれを垂らす事もあります。

また生後2ヶ月~3ヶ月の子猫に感染しやすく、症状が悪化すると呼吸困難や急性肺炎を引き起こし、命に関わる危険性があるんです。しかし3歳を過ぎた頃の成猫であれば、感染しても猫風邪を発症しない事もあるので、特に子猫の時期には注意が必要なんです。

クラミジア

クラミジアとは細菌の一種で、クラミジアに感染した猫と接触した事でも感染しますが、母猫が感染していた場合、生まれた子猫にも感染してしまい最悪の場合、数日で命を落とす恐れもあるんです。クラミジアが原因で猫風邪を引き起こした事で、たとえ病気から回復したとしても体内にクラミジアが潜伏していた場合は、再発する恐れもありますし、症状があらわれていなくても他の猫に感染する危険性があります。

その為クラミジアに感染された時には、完全に体内から撲滅する事が重要なんです。またこのクラミジアは猫から、人間に感染する人獣共通感染症の一つとなっているので、飼い主のあなたも注意しなければいけないのです。

風邪にみられる症状以外に、肺炎や多発性関節炎などが見られ、症状が長引いて慢性化しやすい感染症でもあります。

マイコプラズマ

マイコプラズマも細菌の一種で、たとえマイコプラズマが猫に感染していたとしても、免疫力が強いうちは顔を出さないのですが、免疫力が落ちた時に猫風邪の症状があらわれてきます。またマイコプラズマは猫だけでなく、人間や虫、植物などの様々な生物に感染する事もありますが、猫から人間に感染する事はありません。

ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどに比べると、比較的に感染力は弱いので、感染している猫と長時間一緒にいないと感染しない事が多いんです。しかし感染しないとは言えないので、注意が必要なんです。

そんなマイコプラズマに感染されると風邪の症状以外に、感染性関節炎や目漏などの症状が見られてきます。マイコプラズマは元々細胞壁をもたない細菌ですので、乾燥や太陽の光には弱い傾向があります。

感染ルートは?

そんな猫風邪の症状があらわれるウイルスや細菌は主に上記でお伝えしてきた、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジア、マイコプラズマなどがいますが、その感染ルートはというと、猫同士の接触によって感染する事が多いんです。

「では猫が外に出ただけでは感染しないの?」と疑問に感じてしまうと思いますが、外猫の大半は何らかの病原体をもっている可能性が高いので、少しの間でも外で暮らしている野良猫と接触してしまえば、感染する恐れがあるんです。しかし完全室内飼いをしていたとしても、猫はウイルスや細菌に感染してしまう場合もあるんです。

その原因は飼い主が病原体を外から運んできてしまい、猫に感染してしまう事も考えられるんです。例えば野良猫を触った手でそのまま猫に触ってしまったり、野良猫に接触した衣類で室内に入ってしまうといった事でも、猫に感染してしまう事があるので、飼い主のあなたも気をつけなければいけないのです。

猫がこのようなウイルスや細菌が原因で猫風邪を引き起こしてしまうと、重症化してしまい命に関わる事もありますし、たとえ治ったとしても再発してしまう危険性もあるので、猫風邪を起こす原因を私たちが取り除いてあげなければいけないんです。一度でも感染されない為に、日頃から手洗いやうがい、外から帰ってきた衣類をすぐに着替えるなど習慣づける事も大切ですよ。










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