子猫の母親が急に面倒を見なくなったり、亡くなってしまったりしてしまえば、その子猫をどうやって育てていけばいいのか、必ず悩んでしまうと思います。そんな子猫の面倒を見ないと、かけがえのない命を失ってしまう可能性もあるんです。
そのような事にならない為にも、子猫にはミルクが絶対不可欠なんです。今回はそんな子猫を育てていくために必要な、ミルクのあげ方を徹底的にお教えしていきます。
目次
子猫にミルクを飲ませる方法
まず始めに、子猫にミルクを飲ませる方法を紹介していきます。このミルクのあげ方を間違ってしまうと、子猫が消化不良やミルクを飲まなくなったという場合もあるので、必ず最後までチェックしておいてください。
子猫用の粉ミルクを用意する
まずは、子猫用の粉ミルクを用意してあげてください。最近では、犬用や猫用などのミルクが売られていますが、子猫用とされているミルク以外は飲ましてはいけません。
普通のミルクとは栄養素が違うので、それ以外のミルクはNGです。もし違うミルクを飲ましてしまうと、栄養失調にもなりかねないので、必ず子猫用の粉ミルクを飲ませましょう。
哺乳瓶は耐熱性の物
そのミルクをあげる哺乳瓶は、耐熱性の物を選んであげてください。粉ミルクからミルクを作る際に、熱湯から溶かしてあげないといけないので、耐熱性の哺乳瓶でないと割れたりしてしまう場合もあるからです。
最近では、ミルクをスポイトであげる物なども売られていますが、あまりオススメはできません。スポイトだと、自分で吸うという行為ができない為、あごなどの筋力も低下してしまう恐れもあります。
その為、ミルクをあげる入れ物は、自分で吸う事ができる耐熱性の哺乳瓶を強くおすすめします。
ミルクの温度はひと肌
そのミルクをあげる温度は、丁度ひと肌が好ましいです。温度は熱過ぎても、冷たすぎてもダメで、丁度ひと肌の温度が適温とされています。これは、母猫からのお乳の温度と同じとされていているからです。
どうやってその温度を確かめるかというと、自分の手首に数滴落として確認してあげるのがベストです。手首は部位の中でも、敏感な箇所になるので良いと思います。
手首に落として、丁度暖かいと感じる温度でミルクをあげましょう。熱いと火傷や消化不良などをおこしてしまう可能性もありますし、冷たいとお腹を壊してしまうので注意してあげてください。
うつ伏せ姿勢が基本
ミルクは仰向けであげるイメージがありますが、うつ伏せの状態でミルクをあげましょう。これは、母猫からミルクをもらう同じ姿勢という事もあって、子猫にミルクをあげる時にはうつ伏せが基本です。
子猫を手のひらにあげてやって、落とさないように指で押さえながらミルクをあげる様にして下さい。
仰向けはNG
先ほども言ったように、ミルクをあげる際にはうつ伏せが基本ですが、仰向けのが飲ませやすいからといって、仰向けであげるのはNGです。これは仰向けで飲ませ続けていると、消化不良を起こしやすいからです。
ですので、必ずミルクをあげる時には、うつ伏せの状態から飲ませてあげてください。
哺乳瓶は沸騰消毒させる
先ほど耐熱性の哺乳瓶が良いと言いましたが、その哺乳瓶を必ず沸騰消毒してからミルクを入れる様にして下さい。子猫は免疫力が無い為、消毒せずにあげていると、病気になってしまう可能性もあるからです。
哺乳瓶を使用するたびに、数分ほど沸騰消毒してから、ミルクをあげると安心ですよ。この時に、熱湯をかけるので火傷にも注意してあげてください。
飲んだ後は必ずゲップさせる
うつ伏せでミルクを飲ませた後は、背中を優しくスリスリしてあげてゲップをさせましょう。子猫の場合は、自力でゲップをする事ができない為、背中をさすってあげるとゲップをしてくれます。
ゲップをしないと、ミルクが逆流してしまい、吐いてしまう場合もあります。もし吐いてしまった時には、すぐにミルクを飲まさずに、少し時間を空けてから同じ量のミルクをあげる様にして下さい。
飲んだ後はお尻も刺激してあげる
飲んだ後には、お尻も刺激してあげてください。子猫は自分で排便ができずに、お腹におしっこなどをためてしまう事が良くあります。母猫がいる場合には、いつもお尻をなめってあげて、おしっこなどをさせるんです。
ですので、母猫の代わりとなって、飲んだ後にはお尻を刺激して、おしっこやうんちなどを出してあげてください。刺激してあげる物は、堅い布などではなく、ティッシュなどを軽く濡らして刺激するようにしましょう。
子猫にミルクを飲ませる方法がわかりやすい動画
ミルクの量は体重で決める
子猫にミルクのあげ方をお教えしてきましたが、「そのミルクの量はどの位?」って思う方も多いと思います。そこでこちらでは、子猫のミルクの量について、お教えしていきます。ミルクの量は少なすぎても、多すぎてもダメなので、チェックしておいてください。
150グラムの子猫は7cc
150グラムの体重の子猫は、7ccが適量です。150グラムの子猫は、生まれたばかりの生後一週間ほどの子猫となっており、まだ目が見えない状態の子も多いです。
この7ccは、一日にあげる量ではなく、一回にあげる分量ですので、覚えておいてください。生後一週間の子猫は、まだガリガリの状態なので痩せすぎてないか不安と思う方もいると思いますが、みんなその時期なので安心していいですよ。
200グラムの子猫は10cc
200グラムの子猫は、およそ生後2週間ほどです。この時期の子猫には、10ccほどの量が適量です。生後2週間ほどになってくると、大きく育つ子猫もいれば小さい体の子猫などもいる時期なんです。
その為、10ccが適量といっても、そこまで飲まない子猫や、それ以上飲む子猫などもいるので、その子に合った量を考えながら与える様にしましょう。
250グラムの子猫は13cc
250グラムの子猫も、生後2週間ほどの時期です。そんな250グラムの子猫には、13ccのミルクが適量ですよ。この位の体重になってくると、13cc以上飲む子猫もいるので、あげすぎには注意してください。
飲み過ぎてしまったら、ゲップなども出来ずに吐いてしまう場合もあります。
350グラムの子猫は20cc
350グラムの体重になってくると、およそ生後3週間ほどです。この位の大きさになると20ccほどの、ミルクの量が適量です。
生後3週間となると、走り回ったりもできる時期ですので、目を離さずに注意してみてあげてください。どこにいるか分からないという事も、稀にあるので最も注意しておきたい時期でもあります。
分からない場合は?
道端などに子猫が捨てられていて、その子猫を育てる時に体重が分からないという事もあると思います。そんな体重が分からない時には、料理などによく使う重量計に乗せると、「生後何か月」かや「体重」を把握する事ができまよ。
体重が分かったら先ほどお教えした適量の、ミルクをあげてください。そんな子猫は、一日に一回体重を測ることを強くおすすめします。
子猫の時期は、必ず体重が増えていくので、もし体重が減ってきたら何かの病気にかかっている恐れがあるからです。そんな時にはすぐに、病院に連れて行ってあげましょう。
子猫にミルクを与える回数は生後によって決める
子猫にあげる量は分かったと思いますが、そのミルクをあげる回数が分からないですよね。生後によって、ミルクをあげる回数が分けられているんです。そんなミルクをあげる回数をお教えしていきますので、その必要量を守ってあげてください。
生後1週間の子猫には一日6回
生後1週間ほどの子猫は、一日に6回が目安です。この時期は最も大切な時期となっていて、必要量を下回ってしまうと栄養失調になる可能性も十分にあるので、気をつけてあげてください。
およその目安が6回となっていますが、この時期の子猫の場合は少し多めにあげても問題はないので安心してください。時間で計算すると、寝ている時間を除いた約3時間おきにあげる様にしましょう。
生後2週間の子猫には一日5回
生後2週間ほどになってくると、一日に5回ほどが目安です。生後1週間と比べたら、大分大きくなりだした時期となっており、多少時間を空けても問題はないです。
ですが、それ以下の回数になってしまうと、免疫がつかずに体調不良や栄養失調などになってしまう可能性もあるんです。その為、必ずその回数以上のミルクを、あげる様に心がけておいてください。
生後3週間の子猫には一日4回
生後3週間の子猫は、走り出す年頃でもあって、体つきもちゃんとしてくる時期です。その子猫にあげるミルクの回数は、一日に4回ほどで大丈夫ですよ。
時間にすると、5時間おきにあげると良いでしょう。この時に適量のメルクの量だけでは足りないと感じたら、少し量を増やして調整してあげても良いと思います。
ミルクの回数を怠ると栄養失調になりかねない
ミルクの回数を怠ると栄養失調になりかねないんです。子猫の場合は、こまめに飲んで栄養を蓄積していくので、その回数を減らすと痩せていき、ひどい場合には命を落とすこともあるので、必ず守ってミルクをあげてください。
その回数のミルクをあげても太らない場合には、体調不良になっている可能性もあるので、この場合はすぐに病院に連れていきましょう。毎日一日の初めにミルクをあげて、その後に体重を量ってあげると、栄養失調になってないかを確認する事が出来ますよ。
健康な子猫の場合は痩せる事はないので、もし痩せてきたと分かったら栄養失調になっている可能性があります。
多少あげすぎた方が良い
一日にあげるミルクの回数をお教えしてきましたが、子猫の場合は多少あげすぎた方が良いくらいです。回数を下回るよりも、上回る方が問題ないんです。
ですが、あげすぎた方が良いといっても、過剰にあげ過ぎないでください。あげ過ぎてしまえば、消化不良の原因にもなるので、丁度良いあげ過ぎさがベストです。
ミルクを与えないと亡くなってしまう事もある!
先ほどもお教えしたように、ミルクを与えないと亡くなってしまう事があるんです。生後後1週間で一日に6回ほどあげるとお教えしてきましたが、一日に3回しかあげないで命を落とした子猫を私は知っています。
そのような事に絶対にならないように、必ずこまめにミルクを与えてあげてください。成長するのに最も重要な時期ですので、絶対に守ってくださいね!
時間にするとおよそ3時間おき
生後によって大体の回数を紹介してきましたが、これを時間計算すると、およそ3時間おきがベストです。3時間おきとなれば、一日に7回もあげないといけないと思われがちですが、およその時間ペースですので安心してください。
3時間たっても、寝ている子猫などもいるので一日にあげる回数を目途に、3時間おきに子猫の様子をうかがってみると良いと思いますよ。
寝ている夜でも目を離してはいけない
生後間もない子猫は、夜寝ている間でも目を離してはいけません。子猫は体温調整も出来ないので、常に体を暖かくさせておく必要があります。母猫がいる子猫は、常に母猫にくっついて体を温めますが、いない子猫はそれをする事ができないんです。
ですので、寝ている夜でも体を温める様に心がけてください。その体をどうやって温めたら良いのかというと、自宅にある簡単な物で済ませる事ができるんです。
それは、自宅にあるペットボトルにお湯を入れ、タオルなどで巻いて子猫のそばに置いておくだけで、自分からくっついてくれますよ。
その際に必ず3時間おきに起きて、ミルクを与えながら体は冷えてないかを確認するようにしましょう。
子猫のミルクから離乳にする時期は!?
ミルクの与え方や回数などはわかりましたよね。ではそのミルクから、いつ離乳をはじめていけば良いか?それをこちらで紹介していきたいと思います。子猫が成猫になっていく大事なステップですので、必ずチェックしておきましょう。
生後20ほどで歯が生えてくる
子猫は、生後20日ほどになってくると歯が生えてきます。その歯が見えてきたら、はじめの離乳時期だと思っておいてください。
歯が生えてもずっとミルクを与えていると、成猫になるステップが遅くなってしまいます。ですので、20日ほどたったら口の中見て、歯が生えているのかを確認してあげましょう。
フヤフヤにするのがポイント
離乳食はフヤフヤにするのがポイントです。歯が生えてきたからといって、初めから堅いフードなどを食べるあごの力は子猫にはないんです。その為、柔らかくフヤフヤしたフードをあげるのがおすすめです。
その離乳食の作り方は、普段売られているキャットフードに熱湯をかけ、ふやかすだけで良いですよ。離乳食をはじめたすぐには子猫も食べないと思いますので、ミルクをあげる前に何回かチャレンジしてみてください。
離乳食のスタートは?
離乳食のスタートは、歯が生えそろった時期がいいでしょう。まだ歯が生えそろっていない時期に離乳食をあげても、飲み込むしかないので喉に詰まらせてしまう場合もあります。
その為、子猫の歯が生えそろったら、離乳食のスタートをしてください。最初はあまり食べずに、栄養不足になりかねないので、ミルクをあげながら離乳食をはじめると良いと思います。
離乳食だけを与えると栄養が足りない事も
先ほども言ったように、離乳食を始めたからといってそれだけ与えていると、栄養失調にもなりかねないんです。今までミルクで栄養を取っていた子猫は、離乳食だからといってすぐに食べてくれるとは限らないんです。
この時期はとても手のかかると思いますが、根気強く頑張ってミルクと離乳食の両方を与える様にして、栄養を補ってあげてください。
中には生後2か月を超えても、ミルクを欲しがる子猫もいる
子猫の中には生後2か月を超えても、ミルクを欲しがる子もいるので覚えておいてください。その場合は、ミルクを欲しがるときにあげても良いですよ。
大きくなってもミルクを欲しがる子猫は以外と多いので、気にしなくても問題ないんです。そのうち自然と、成長にしたがって飲まなくなるので安心してください。
どうしても気になるという方は、餌を先にあげて徐々に回数を減らしていけば、ちゃんと水を飲むようになってくれます。
今までのミルクを混ぜてあげるのがおすすめ
子猫の中には、どうしても離乳食を食べてくれない子もいます。そんな子猫には、今まで上げていたミルクを混ぜてあげると、食べてくれますよ。
これは、今まで嗅いだことのない離乳食の匂いに強く反応して、食べてくれないんです。その匂いをミルクでごまかしてあげると、食べてくれる子猫がほとんどです。その場合にも、しっかりとミルクを吸い込ました離乳食にすると、より好んで食べてくれます。
キャットフードにするタイミングは
子猫の場合、「ミルク」→「ミルク&離乳食」→「離乳食」→「キャットフード」の順になりますが、そのキャットフードにするタイミングはいつがいいのか?それは、生後一か月を過ぎ、離乳食だけ食べられる時期から与える様にしましょう。
柔らかい離乳食の隣にキャットフードもおいて、食べさせるようにして下さい。それでも食べない子猫は、いつもより硬めにした離乳食を食べさせ、だんだん慣れさせるようにしてあげれば、食べる様になってくれます。
食べない時は手であげる
ミルクを入れたりして離乳食を与えても、食べてくれない子猫も稀にいます。そんな子には、手のひらに乗せて手であげると食べてくれる子猫も中にはいるんです。
これは、母親代わりにミルクをあげていた事もあって、その匂いが母親と認識されているからと言われています。ですので、どうしても離乳食を食べてくれない子猫には、手であげてみるのも良いと思いますよ。
離乳食からミルクに戻すのは良いの?
ようやく離乳食を食べる様になっても、どうしてもミルクを欲しがる子猫も中にはいるんです。そんな場合には、ミルクを与えるのも悪くはありませんが、なるべくミルクを控える様にして下さい。
せっかく離乳食を食べる様になったのに、ミルクに戻してしまったらキャットフードまでの道のりが長くなってしまいますよ。それだけではなく、あごの力も弱くなってしまうので、あまりオススメはできません。
どうしても欲しがる子猫には、先ほどもお教えした離乳食にミルクを混ぜてあげてみてください。それでもダメな場合は、ミルクをあげる回数を減らしながら、飲ませてあげるといですよ。
子猫がミルクを飲まない時には注意!
子猫がミルクを飲まない時には、何かの体調不良を起こしている可能性があるので注意が必要です。子猫はミルクを飲まないと、栄養失調にもなりかねないので、早めにその原因をつきとめる必要があります。
そんな子猫がミルクを飲んでくれない原因を、下記に紹介していきますので、飲まなかった時の参考にしてください。
うんちが出ない
ミルクを飲まない原因として考えられるのは、うんちが出てないという事もあります。子猫は自力でうんちを出すことができないので、それが原因でミルクを飲まないんです。
うんちが出ないという事は、お腹がはっていてるので満腹と勘違いしてしまうんです。うんちが出ていない場合は、お尻を柔らかい物で優しく刺激してあげると、排便してくれます。うんちを出すと、お腹も空いてくるので、しっかりとミルクを飲んでくれますよ。
うんちが溜まっているか確認するには、いつも子猫のお腹を触っておいて、そのいつもの感触より張っている場合はうんちが出ていない証拠です。
上手く飲めない
子猫がミルクを飲んでくれない原因として、哺乳瓶の吸い口が小さくてうめく飲めていない可能性もあります。子猫は吸う力が弱いので、上手く吸えずにミルクを飲んでくれない時もあるんです。
そんな時は、哺乳瓶の吸い口をちょっと大きくして、ミルクを飲みやすくしてあげましょう。哺乳瓶の種類のよっては、吸い口を選べない物もあるので、哺乳瓶を購入する際にも選べるタイプの物をおすすめします。
ゲップがでない
ミルクを飲まない原因として、ゲップが出ていないという事も考えられます。ゲップを出していない事で、お腹が張ってしまう事もあるんです。
ですので、ミルクを飲ませる前にも、背中を優しくさすってあげてゲップをさせる様にして下さい。ゲップが下手な子猫もいるので、なるべく時間をかけて背中をさすってあげましょう。
温度が高い
ミルクの温度が高すぎても、ミルクを飲まない時もあるんです。先ほどお教えしたようにミルクの温度は、ひと肌位が丁度良いですよ。
温度を確認した時に、「熱い」と感じられる温度の場合は、飲んでくれない場合もあるので注意してあげる様にして下さい。
脱水症状を起こしている可能性も
ミルクを飲んでくれない時は、脱水症状を起こしている可能性もあります。脱水症状をおこしてしまうと、食欲がなくなってしまいミルクを飲んでくれないんです。
脱水症状になっているか確認するためには、背中や首の皮をつまんでみると分かります。皮をつまんでも、中々元に戻らない場合は脱水症状になっていますので、その時にはすぐに病院に連れて行ってあげましょう。
そのままにしていると、亡くなってしまう可能性も十分に考えられるので、ミルクを飲まない際にはまず確認するようにして下さい。
低血糖になっていることも
生後3か月までの子猫は、低血糖になってしまう事もあるんです。それは肝臓の機能が成猫に比べ弱いためになってしまい、少しミルクの時間を延ばすだけでも簡単に起こしてしまいます。
一度低血糖になってしまうと、ミルクを吸う力もなくなってしまい飲んでくれない事もあるんです。もし低血糖をおこしてしまったら、栄養注射を打たなければいけないので、必ず決まった時間にミルクをあげる様に心がけましょう。
その低血糖症になる原因はミルクだけでなく、体の冷えからも来るので子猫の体を冷やさない事も大切です。
子猫ミルクの代用で牛乳を与えるのは危険すぎる
よく「牛乳と子猫のミルクは一緒」と勘違いしている方もいると思いますが、子猫に牛乳を与えるのは危険です。
牛乳と子猫用のミルクでは、栄養価が全然違い牛乳ではちゃんとした栄養を取ることができないんです。その理由として、下記に紹介していきますので、是非覚えておいてください
牛乳の成分を分解できない
牛乳を与えてはいけない理由の一つとして、牛乳の成分を分解できないからです。分解できないという事は、ちゃんと消化ができずに体調不良を起こしてしまう可能性もあります。
牛乳だけでなく、犬用のミルクも一緒で全然違う成分が入っているので絶対にあげないでください。ですが、子猫を拾ったばかりの応急処置としては、例外です。
その場合には牛乳だけをあげるのはなく、卵黄と練乳を少し入れた物を飲ませる様にしましょう。
脂肪分が高すぎる
子猫用のミルクより、牛乳は脂肪分が高いので病気になってしますこともあります。子猫に必要な高たんぱく・高脂肪の栄養素よりも、牛乳は高すぎてしまうんです。
その為、過度な脂肪分を吸収してしまい、ひどい場合には体調を崩してしまい病気になる恐れもあるので、気を付けてください。
下痢などの体調不良になる
牛乳を与え続けていると、下痢などの体調不良にもなってしまいます。下痢ばかりをしていると脱水症状にもなりかねないので、やめてあげてください。
子猫のミルクは2種類はある
子猫のミルクは、2種類あるってご存知でしたか?そのミルクの種類によって、作る手間やコストなども異なってきます。そんな子猫用の2種類のミルクをお教えしていきますので、自分はどっちのタイプが良いか判別してからミルクを決めてあげてください。
粉末タイプ
まずは粉タイプです。粉タイプは、300グラムでおよそ¥1500円ほどで購入する事ができます。300グラムあれば、期間的でも長く使える事ができ、保存がききます。
そのグラムの量も様々あって、どの粉ミルクが子猫に合っているか見比べる事も出来るのも嬉しいポイントです。
液体タイプ
液体タイプは、粉ミルクとは違い作る手間が無いのが特徴的です。ただ哺乳瓶に入れて、ひと肌に温めるだけで済むので、すぐにミルクを飲ませる事ができます。
液体タイプを選ぶ際は、猫用の他に犬用も売られているので、注意して購入するようにして下さい。
粉末タイプのデメリット
粉末タイプは、長期間の保存ができたり、費用も液体タイプより抑える事ができますが、デメリットもあるんです。
粉末タイプの場合は、ミルクを作る手間がかかってしまい、急いでミルクをあげたい時にも多少時間がかかってしまいます。その他にも、粉タイプを持ち歩く時には、熱湯を入れたポットも一緒持っていかなくてはミルクを作ることも出来ないんです。
液体タイプのデメリット
作る手間がない液体タイプにも、デメリットはあります。液体タイプのミルクは、コネミルクよりも費用がかかってしまうんです。100mlでもおよそ¥100円ほどするので、コスト的に悪いです。
コストだけでなく、液体タイプは使い切りが多いので、一度開けてしまったら長期間の保存も出来ないんです。
その事を十分に知ってから、粉ミルクか液体タイプかを選んでみてください。
子猫を自分の子として、しっかりと育て上げる
今回は母猫がいない子猫に、ミルクのあげ方を徹底的に調べて紹介してきました。生後間もない子猫は、ミルクの時間を空けるだけでも、すぐに命を落としかねないほど弱い生き物なんです。
そんな子猫を育てていく方は、その事を十分に理解しておく必要があります。それでも子猫を育てていくのであれば、自分の子として愛情をしっかりと注ぎ込んであげてください。
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