ちゃんと理解してる?猫が甘えてくる理由や仕草




飼い主さんに甘えてくる猫の姿は癒しや温もりをくれるものですよね。しかし、猫を飼っている方の中にはどうして猫が甘えてくるのか不思議に思っている方もいるのではないでしょうか?

 

また普段、猫の仕草を間近で見ていると「これって甘えているのかな?」と悩む機会もあるかと思います。

 

そこで今回は、猫が甘える理由を解説しながら、甘える時に見せる仕草やタイミングなども分かりやすくお伝えしていきますので、ぜひこれを機に猫の気持ちを理解してみてくださいね。

 

なぜ?猫が甘えてくる理由

猫が甘えてくるのは飼い主さんへの愛情を示したいという理由だけではありません。中には要求を叶えたいという気持ちが隠されていたり、病気のサインだという場合もあります。猫の気持ちを正しく理解するためには、まず猫がどんな理由で甘えてくるのかを知りましょう。

 

あなたのことが好きだから

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猫が甘えてくる一番の理由は、飼い主さんに対して愛情を示したいからです。猫は犬と違って仲間と群れる習性がないため、自分が本当に気に入った人だけと仲良くします。

 

そのため、心を許していない相手には絶対に甘えません。なぜならば、甘えることは相手に自分の弱点を見せることにも繋がるからです。

 

信用できない相手に弱点を見せれば命を落とす可能性もあるからこそ、猫もそんな危険は冒さないようにします。ですから、甘えた仕草は猫からの大好きのサインであることも多いのです。

 

甘えん坊な性格だから

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猫は用心深いというイメージを持たれがちですが、個体差もさまざまです。血統種であれば猫種によっても性格が異なりますし、雑種の猫の場合は毛色によって性格が違うという説もあります。

 

例えば、血統書付きの猫種の中ではポイントカラーが愛らしいシャムや、ベンガルのようなワイルド味を持つオシキャットが甘えん坊な性格として有名です。対してロシアンブルーやジャパニーズボブテイルといった猫種は自立心が高く、あまり甘えてこない子も多いとされています。

 

そして、雑種の猫の中ではオス率の高い茶トラは甘えてくる子が多いとされ、反対にほとんどがメスな三毛猫はお嬢様気質なマイペース派が多いものです。このように猫の種類や毛色によっても人への甘え方にも違いがあるので、自分の性格に合った猫を選んでいい関係を築いていきましょう。

 

急に猫が甘えてきたときは病気の可能性も

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普段はそっけない態度の猫が急に甘えてきてくれると、飼い主さんとしては嬉しくなってしまうものですよね。しかし、そんなときは「てんかん」という病気にかかっているサインかもしれません。

 

てんかんとは、脳の神経細胞に「てんかん放電」という異常な興奮が引き起される病気で、発作が起こると自分で体をコントロールできなくなってしまいます。てんかんの発作は多くの場合、30分以内に治まることがほとんどですが、けいれんや口から泡をふくといった症状が特徴的です。

 

そうしたてんかんの子には発作前と発作が静まった後にグルグルと同じ歩幅で歩き続けたり、水やご飯の催促が増える「前駆症状」と呼ばれる行動が見られます。しかし、そうした行動だけでなく急に飼い主さんに対して甘えることも前駆症状のひとつです。

 

また、てんかんが30分以上続く場合は脳に傷を受けている可能性が高いので、速やかに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

 

発情期だから

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体をスリスリさせてくる猫の姿を見ると、甘えているのかなと思う方も多いと思いますが、その行動の裏には発情期が関係していることもあります。

 

猫は春と秋の年に2回、発情期を迎えます。発情中は甘えた声で鳴くようになったり、仰向けで寝ころがることも増えるものです。

 

そのため、急に甘えん坊な性格になったと勘違いしてしまう方も多いのですが、こうした行動は発情によってもたらされています。

 

また、猫の発情期というと生後6ヶ月ほどで訪れると思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、2月生まれのメス猫は発情期が近いこともあり、最短で生後4ヶ月から発情できるので注意しましょう。

 

猫は犬のように生理がないため、発情していることに気づけないことも少なくありません。望まない妊娠や交尾には十分用心しましょう。

 

信頼関係ができているから

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猫が飼い主さんに対して甘えてくるのは、お互いの間にしっかりとした信頼関係が育まれている証です。

 

猫の祖先は獲物を捕まえながら生き抜いてきたからこそ、信頼した相手にしか無防備な姿を見せません。その証拠に、仲のいい猫はよく猫同士でくっつきながら眠っていることがありますよね。

 

これはお互いの間にしっかりとした信頼関係が築き上げられているからです。猫は人間のことを大きな猫だと思っているという説もあるため、信頼している人に対しては親しい猫相手にするのと同じような態度をみせます。

 

お腹が空いている

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猫は賢い動物なので、自分がどう振舞えば望みが叶えられるのかをちゃんと分かっています。そのため、フードボウルにごはんがないときや、おやつが欲しいときなどにかわいく甘える子も少なくありません。

 

これは猫の学習能力に大きな関係があります。例えば、たまたまお腹が空いているとき飼い主さんに甘えてみたら、ごはんやおやつが貰えたという経験をしたことがあったとしましょう。

 

すると猫の中では甘えることと好物をもらえたということが結びつき、「甘えればおいしいものが貰える」ということを学んでいくのです。

 

トイレを掃除して欲しい時

トイレの前で猫が甘えてくるときは、飼い主さんにトイレの掃除をしてもらいたいサインです。中には足にすり寄ってくるだけでなく、飼い主さんの顔を見ながら鳴く子もいます。

 

猫にとってトイレはとても大切な場所です。猫はとても綺麗好きな動物なので、汚れたトイレは使いたくないと思い、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうようにもなります。

 

また、汚れたトイレで用を足すのが嫌で我慢をしてしまう子も少なくありません。トイレを我慢するこは、膀胱炎を引き起こす原因にもなるため要注意です。

 

猫にとって理想的なトイレを保つには、朝晩1回ずつは必ず排泄物を捨てるようにし、トイレ容器も清潔に保つのがポイント。最低でも月に1回はトイレ容器を中性洗剤かクエン酸で洗い、天日干ししましょう。

 

これって猫が甘える時のしぐさ?

猫を飼い始めて間もない方や初めて飼う方は、猫がどんなしぐさで甘えてくるのか分からないと悩むこともありますよね。

 

普段猫と暮らしている中で見られるような「背中を丸める」といった行動や、「お腹や太ももをフミフミしてくる」というときの気持ちを理解し、ぜひ猫の甘えるしぐさを見極められるようになってみましょう。

 

手や足にスリスリ

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飼い主さんの手や足にスリスリしてくるのは、一番分かりやすい猫の甘え方です。そして、体をすり寄せることには「マーキング」といって、所有権を主張する意味もあるといえるでしょう。

 

猫は額や尻尾、爪、肉球、肛門にフェロモンが分泌される「臭腺」というもの持っています。そのため、頬や尻尾などを飼い主さんの手足にスリスリすることで自分自身のにおいつけ、「この人は私のものだ!」という意思表示をするのです。

 

こうした行動は特に、帰宅時によく見られるます。

 

お腹や太ももをフミフミ

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飼い猫がお腹や太ももを必死にフミフミしているときは、母猫のことを思い出して飼い主さんに甘えている証拠だといえるでしょう。猫のフミフミは、そもそも母猫のお乳を飲むときに見られる仕草です。

 

中でも、母猫と離れる時期が早かった子ほどフミフミを行う頻度が多くなるともいわれており、温かいものや毛布などの柔らかいものに対してフミフミをするようになります。

 

このとき、猫は母猫のことを思い出して、子猫気分に戻っており、飼い主さんを母猫代わりだと思っているのです。フミフミ中は猫自身も幸せな気持ちになっているため、あまり邪魔をしないように心がけましょうね。

 

ゴロゴロと喉から音をだす

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初めて猫をおうちに迎えた方は、猫の喉から鳴る奇妙なゴロゴロ音にびっくりしてしまうこともあるでしょう。

 

中には「何かの病気なのでは?」と心配になる人もいるかと思いますが、このゴロゴロ音は猫が満足しているときによく鳴らされるものです。

 

猫のゴロゴロ音は人間でいう喉仏あたりの筋肉が縮み、声帯が振動することで鳴らされているといわれていますが、横隔膜を使ってゴロゴロ音を出した猫も存在します。そのため、どうやってゴロゴロ音を出しているのかは、いまだに詳しく解明されていません。

 

しかし、ゴロゴロ音は母猫と子猫のコミュニケーションに使われたり、安心感を子猫が母猫に伝えるために出されるといわれています。だからこそ、飼い主さんに向かってゴロゴロ音を発しているときは甘えたい気分になっていたり、満足しているサインでもあるのです。

 

猫のゴロゴロ音は医学的にも注目されていて、骨折を早く治癒する効果があったり、癒し効果を与えてくれることも証明されています。また、猫の方もゴロゴロ音を出すことで自分自身の気持ちを鎮めることもあるそうです。

 

ただし、猫は幸せな気分のときだけでなく、体調が悪いときや辛いときにも自分自身を落ち着かせようと喉を鳴らすため、行動を見ながら猫の気持ちを正しく理解しましょう。

 

頭突きしてくる

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優しく手足にすり寄ってくるのとは違い、飼い猫から少し強めに頭突きをされたときも甘えたいサインだと思ってよいでしょう。猫の頭突きは攻撃性がなく、頭を軽くぶつけてくるのが特徴です。

 

先ほどもご説明したように、猫の額には臭腺があります。額を強くぶつけて頭突きをしてくる子は、臭腺から出ている自分のフェロモンをつけることで飼い主さんにマーキングをしているともいえるでしょう。

 

マーキングは相手のことが好きだからこそ、行われる行動、甘えん坊な子は頭突きとスリスリを合わせてしてくれることもあります。また、猫は頭突きを猫同士の挨拶として活用するので、された場合は飼い主さんのことを仲間として認識している証拠です。

 

甘噛みされる

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飼い猫に噛まれると「嫌われているのかもしれない…」と思ってしまいますが、実はこれも甘えているときに見られる行動です。

 

猫はもともと親や兄弟相手に甘噛みをすることでスキンシップを取ります。そのため、猫にとって甘噛みは愛情を表現できるものとして、本能的にインプットされているのです。

 

中には、飼い主さんに撫でられていることが心地よすぎて、甘噛みをし始める子もいます。甘噛みの場合は攻撃しようとする意志がないので、噛まれた飼い主さんも痛みを感じないのがポイントです。

 

また、飼い主さんがあまり遊んであげなかったり、寝ていて相手にしてあげられなかったりするときに構ってほしい気持ちを甘噛みで伝える子も少なくありません。

 

背中を丸める

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猫が背中を丸めるときは2種類の気持ちに分かれます。まず、ななめ走りをしてくるときは、飼い主さんに構ってほしいサインだといえるでしょう。この行動は子猫時代に多くみられ、「一緒に遊びたい!」という気持ちが込められています。

 

また、兄弟などの猫相手に行っているときは自分を大きく見せることで力の強さをアピールしていることもあります。

 

そして、もうひとつの感情は恐怖です。猫は恐怖を感じたときにも背中を丸めます。

 

尻尾は猫の感情がストレートに出るパーツだからこそ、下がっている場合はあまり気分が良くなく、強い驚きや恐怖を抱えています。こうした気持ちのときは毛を逆立てながら威嚇を行うこともあるので、怪我を避けるためにはむやみに触らないようにしましょう。

 

足にしがみつく

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飼い猫が足にしがみついてくることときは、猫なりの愛情表現で飼い主さんに構ってもらいたいサインだといえるでしょう。

 

こうした行動は特に、飼い主さんが外出先から帰宅した時や寝転んでいる飼い猫の前を通った時に見られやすいものです。

 

猫はもともと警戒心が強い動物なので、怖いと思える相手には自分から近寄ろうとしません。だからこそ、自ら足にしがみついてくる場合は飼い主さんに心を許している証拠だといえます。

 

もしも飼い猫が足にしがみついてきたときは、おもちゃなどで遊んであげると、猫も「構ってもらえた!」と感じられるので絆も深まっていくはずです。

 

獲物を持ってくる

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お外へ自由に出られる子の場合は、ヘビやカエルなどを飼い主さんに持ってくることもあります。虫が苦手な人からしてみれば、こうした猫の行動につい怒りたくなってしまうかもしれませんが、それはNGです。

 

猫が獲物を持ってくるのは、飼い主さんのことを心配しているからだという理由が最も有力とされています。「飼い主さんが自力で獲物を取れないのではないか」と心配した猫は、自らの力を活かしてプレゼントをしようと頑張るのです。

 

こうした行動には猫の愛情がたっぷりと詰まっているので、もしも飼い猫が獲物を持ってきたときは自尊心を満たしてあげましょう。「ありがとう」と頭を撫でてあげれば猫の心を満たすことができます。

 

高い声で鳴く

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猫は嗅覚が優れているため、猫相手とはにおいでコミュニケーションを取ります。では、なぜ猫はかわいらしい声でなくのでしょうか。その理由は飼い主さんとコミュニケーションとを取るためです。

 

猫が、猫相手に唯一鳴き声でコミュニケーションを取るのは、母猫を呼ぶときだけだといわれています。そのため、母猫代わりの飼い主さんには鳴くことで自分の気持ちを伝えようとするのです。

 

さらに、猫はかわいく鳴けば自分の要求が通るということをちゃんと知っているので、飼い主さんに対して高い声で鳴いて構ってほしいアピールもします。

 

また、高い声で鳴くときは飼い主さんになにか訴えたいことがあるのかもしれません。例えば、お腹が空いたときや一緒に寝たいときなどに高い声を出して、飼い主さんの気を引こうとする子もいます。

 

しっぽを立てる

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しっぽは先ほども触れたように、猫の感情がストレートに表れる部分です。犬とは違って、あまり表情の変化がない猫の気持ちを読み取るにはしっぽに注目してみましょう。

 

甘えているときの猫のしっぽはピンとまっすぐ立っているのが特徴です。時にはしっぽを飼い主さんの足に巻きつけて、より甘えモードに入ることもあります。

 

また、「大好き」という気持ちを伝えたいときはピンと立てたしっぽの先を小刻みに振るわせるのも特徴なので、猫の気持ちを見逃さないようにしましょう。

 

しっぽを振る

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犬は嬉しいときにしっぽを振る動物です。そのため、犬を飼ったことがある方は猫がしっぽを振る姿を見ると「喜んでいるのかな?」と思ってしまうでしょう。

 

しかし、しっぽを振っているとき猫はイライラしていることがほとんどです。

 

飼い主さんに構われすぎたり、無理やり抱っこをされるとストレスを感じてしっぽを振る子も少なくありません。しっぽの振り幅が大きいほど、猫が抱えているイライラ感も大きくなります。

 

また、窓の外を見てしっぽを振っている場合は狩猟本能が刺激されているサインで、飛んでいる鳥などを捕まえたくてうずうずした気持ちがしっぽに表れるため、ブンブンと振ることもあるのです。

 

おしりからにおいがする

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猫のおしりから臭いにおいがすると、なにかの病気ではないかと思うこともあるのではないでしょうか。このにおいの正体は、肛門腺から出てくる分泌物です。

 

肛門腺は肛門の近くに左右それぞれひとつずつあり、袋のような形をしています。この肛門腺は人間でいう指紋のような役割をしており、猫同士が嗅ぎ合えば相手の性別や年齢などが瞬時に分かるそうです。

 

肛門腺から出る分泌物は、猫の感情が高ぶったときに排出されます。しかし、必ずしも嬉しいときに出るものだとは限りません。例えば、飼い主さんに甘えられて嬉しいときにも出ますし、逆に強そうな敵と対面して強い恐怖を感じたときにも分泌されます。

 

また、肛門腺は分泌物が詰まっているせいで、強い臭いを発することもあります。その際は、肛門炎という病気を引き起こしている可能性もあるため、肛門絞りといって肛門腺から分泌物を絞り出すことで対処してあげましょう。

 

ただし、肛門周りが腫れている場合はむやみに触らないほうがよいので、すぐに病院で診察してもらうことも大切です。

 

手や顔を舐めてくる

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飼い猫が手や顔を舐めてくるのは、愛情表現のひとつです。猫は猫相手に毛づくろいをするのと同じように、飼い主さんを舐めることで「大好き」という気持ちを伝えようとします。

 

さらに、舐めるという行動には自分の唾液をつけてマーキングを行うという意味もあります。なわばりが大切な猫にとってマーキングは、自分の存在を示すためにも大切な行動といえるでしょう。

 

また、中には飼い主さんの肌についているボディクリームや化粧水のにおいなどにつられて舐める子も少なくありません。しかし、アロマ成分が配合されている場合は猫が中毒を引き起こしてしまう恐れがあるので、舐めさせないように配慮しましょう。

 

猫が甘えるタイミングと猫の気持ち

猫の甘えるしぐさが分かったところで次は、猫が甘えるタイミングやそのときの気持ちを詳しく解説していきます。

 

寝起きやお風呂上りなど、猫が甘えるタイミングには特徴があるからこそ、飼い猫に甘えてほしいと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

寝起き

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飼い主さんの起床時に甘えてくる猫はとても多いものです。飼い主さんが眠っているときは構ってもらえないため、寂しい思いをしたり、退屈な気持ちを持っている猫は意外に多いといえるでしょう。

 

特に、猫と別々の部屋で寝ているという場合は存在を感じられないので、飼い主さんを余計に恋しく思うこともあります。

 

だからこそ、とって寝起きはやっと飼い主さんに構ってもらえる時間帯です。さらにお腹が空いていることもあり、足元にスリスリしてくる子もいるでしょう。

 

また、猫と一緒に寝ている場合は寝起き状態の猫に起こされることもあるかと思いますが、こうした場合も早く飼い主さんと遊びたかったり、ご飯を欲しがっているサインだといえます。

 

寝る前

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猫は寝る前に甘えることもあります。飼い主さんと別の部屋で寝ている子は、離れる寂しさから飼い主さんの足にまとわりつくことも少なくありません。また、一緒に寝ている場合でも顔や手足にスリスリしたり、頭突きをしてくることもあるでしょう。

 

こうしたとき、猫の中では飼い主さんに対する「好き」の気持ちが高まっています。好きだからこそもっと傍にいたいと思うのは、猫も人も同じです。ただし、発情期を迎えているときも寝る前に甘えてくることが多くなるので、飼い主さんの手や喉を甘噛みしてくる場合は避妊や去勢を考えるようにしましょう。

 

夜中

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猫と一緒に寝ていると、夜中に猫が動き回って寝られないこともありますよね。夜行性の猫は夜中に気が済むまで遊んだ後に、飼い主さんへ甘えることも多いものです。特に冬は布団の暖かさにもうっとりとして、余計に甘えたしぐさを見せるでしょう。

 

このときの猫は母猫に守られている気持ちになり、リラックスしています。添い寝をしてくるのも、安心感や大好きな飼い主さんの温もりを感じたいからです。

 

お風呂上り

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お風呂上りのビショビショな体にすり寄ってくる猫もいますよね。実はこれは甘えているのと同時に、飼い主さんの体にマーキングを行っているのです。

 

お風呂に入られると、せっかくつけた自分のにおいが飼い主さんの体から消えてしまうので、「この人は私のもの!」ということをきちんと示すためにも甘えたしぐさを見せます。

 

また一説によると、水が嫌いな猫は飼い主さんの入浴を心配に思っているそうです。そのため、お風呂上りに猫が甘えてくるのは飼い主さんの無事を喜んでいるサインだといわれることもあります。

 

仕事から帰ってきた時

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仕事から帰ってくると玄関の前で、飼い主さんを迎えてくれる子も多いと思います。飼い主さんが帰ってくることは猫にとっても嬉しいことです。

 

そのため、構ってほしくてお出迎えをしてくれる子も少なくありません。この時は足にスリスリして、マーキングをする姿や見られたり、目を見ながら高い声で鳴くことも多いでしょう。

 

また、帰宅後の甘えは「お腹が減った」という合図かもしれないので、、フードボウルにキャットフードが残っているかどうかもチェックしてあげましょう。

 

飼い主が妊娠した時に甘えてくるって本当?

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猫を飼っている方の中には、妊娠中に猫が甘えてくるという話が本当かどうか気になっている方もいるのではないでしょうか。

 

妊娠中は、妊娠前とは違ってお腹をさすったり、動作がゆっくりになったりと自分でも気づかないうちに行動が変化しているものです。そうした飼い主さんの行動を見た猫は「何かが違う」と思い、いつも以上に飼い主さんを気にかけるようになります。

 

そのため、甘えるしぐさを見せて、飼い主さんに構ってほしい気持ちを伝えることも多くなるでしょう。

 

そして猫の中には、お腹に耳を当てて胎動を感じようとする子もいるそうです。甘えたい気持ちが強くなるとお腹をフミフミしてくることもあるのでお腹が大きくなってきたり、張ったりしてきたら十分注意しましょう。

 

また、妊娠中は逆に、飼い主さんに対して攻撃的な態度を見せるようになる子もいます。飼い主さんが妊娠前よりも自分に構ってくれなくなったと感じると、猫もヤキモチを焼き、ツンデレな態度を見せるのです。

 

中には嫉妬心からお腹を猫パンチしたり、ストレスで食欲不振になってしまう子もいるので、できるだけ妊娠前と変わらない態度で接してあげるようにしましょう。

 

甘えてくる猫の動画

猫が甘えてくる理由やタイミングなどが詳しく分かったところで、実際に甘えてくる猫の動画を楽しみながら見てみましょう。動画で猫の甘え方を目に焼き付ければ、普段の生活の中でも甘えたい猫の気持ちを敏感に察知できるようになりますよ。

 

どうやって猫の甘えたい気持ちに対応してあげる?

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猫の甘えたい気持ちを満たすには、飼い主さんが積極的に構ってあげることが大切です。その際は、猫の性格によっても満たし方が変わってくるので注意しましょう。

 

例えば、活発な猫の場合はおもちゃで遊んであげるのがおすすめです。最近では電動のおもちゃなど自動で動くおもちゃで猫を遊ばせるおうちも増えてきたと思いますが、時にはねこじゃらしなどのおもちゃで一緒に遊んであげましょう。

 

そして、大人しい性格の猫の場合は遊びよりもスキンシップを増やすことが効果的です。猫は飼い主さんから頭や頬を撫でられるだけでも愛情を感じ、心が満たされるので、ぜひ積極的に構ってあげましょう。

 

ただし、室内飼いの猫が増えてきたことで最近では「分離不安症」と呼ばれる心の病気を引き起こしてしまう子もいます。分離不安症は、飼い主さんがいないことに対して不安感を抱きすぎてしまう病気のことです。

 

この場合も大きな声で鳴き叫んだり、頭突きをしたりと、一見甘えているようなしぐさを見せるでしょう。しかし、分離不安症の場合は飼い主さんが構うことで症状をさらに悪化させてしまう場合もあるため、注意が必要です。もしも飼い猫の声が帰宅時に枯れていたり、夜中に激しく鳴きわめくという場合は分離不安症の可能性が高いので、獣医さんに相談しながら対策法を練っていきましょうね。










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