あなたの猫は、適量の水を飲んでいますか?多かったり少なかったりは、病気の可能性も!




いつもと変わらない表情で愛猫が、普段より多くの水を飲んだり、急に飲まなくなってしまった事はありませんか?実は、病気のサインかもしれないんです。基本的に猫は、水を入れておけば、勝手に飲んでくれるので気にしたことがないという方が多いかもしれませんが

 

猫からのサインを見逃していれば、大切な命を失ってしまう事もあるんです。今回はそんな猫の、水飲みについて徹底解説していきますので、参考にして下さい。

 

目次

猫に水をあげるときの基本的なやり方とは?

猫に水をあげる時には、基本的なやり方があるんです。飲み場所であったり、水の量であったりと、注意しておかなければいけないポイントが数点あります。

 

この基本的なやり方を知っておかないと、水を飲まなかったりしてしまうので、必ず覚えておいてください。ひどい事になると、ずっと水を飲まずに脱水症状をおこしてしまう可能性も十分に考えられるので、必見ですよ。

 

水飲み場は、複数設置してあげよう

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水飲み場を設置する際は、一カ所だけでなく数カ所設置するようにしましょう。これは、その設置場所によって、水の温度が変化していき、猫が好む水の温度で水を飲む事ができるからです。

 

その他にも、飲み場所が違うと雰囲気も変わって、いつもあまり飲まない猫にも効果があるとされています。複数の猫を飼っている場合では、その猫だけの水飲み場を作ってあげる事も出来ます。

 

エサは一日二回でも水は常時置いておく

猫の餌は、一日に二回でもいいですが、水は常時置いておくようにして下さい。これは、水分量が不足してくると、膀胱炎や尿石症などの病気をおこしやすくなってしますからです。

 

ですので、水がなくなるという事は絶対にないようにしてください。夏などの暑い季節になると尚更、水を飲む量が増えていくので、気をつけるようにしましょう。夏などの場合で水不足になってしまうと、脱水症状などの原因にもなりかねないので、常時水を置いておくようにしましょう。

 

水の種類はこだわらなくても大丈夫

猫は水の味を分かりますが、水の種類にこだわらなくても大丈夫です。水の種類にこだわったからといっても、それだけ沢山水を飲むわけでもないですし、猫が好む味なのかもわかりませんからね。

 

先ほどもお伝えしたように、猫は流水や少しぬるめの水などが好きですので、水の種類にはこだわらなくても大丈夫です。自分で好みの水を見つけ出すので、過保護すぎても水を飲んでくれない生き物なんです。

 

その他にも、ミネラルウォーターといったミネラルが豊富に含んでいる水は、良いと思われがちですが、猫の場合は有害となってしまうんです。尿の中に結石ができてしまい、酷いと尿路結石などの病気にもなりかねないので、注意する必要があります。

 

うちの猫は水をあまり飲まないけど大丈夫?

いつも水を入れ替えてあげても、あまり水を飲んでくれない猫もいますよね。ちゃんと水を飲んでくれないと飼い主も、大丈夫か不安で仕方がないと思います。

 

だからといって、無理やり水を飲ませたら、今までの信頼関係も崩れてしまう恐れもあります。そこでこちらでは、あまり水を飲まない猫がちゃんと水を飲んでくれる対策をまとめましたので、この方法を試してみてください。

 

容器の形は1種類じゃなくて色んなタイプを用意しよう

水の設置場所だけでなく、水飲み用の容器も色々変えてみる事をおすすめします。猫にも好きな形の容器と苦手な容器があります。

 

筆者の家では2匹飼っていますが、5箇所の水飲み場を用意しています。その中でも必ず空っぽになるほど人気の水飲み場があるのです。人間と同じように猫にも好き嫌いがあるので、複数の容器で水飲み場を作ってあげましょう。

 

猫は基本的にあまり水を飲まない

猫は元々あまり水を飲まない生き物だったんです。これは、猫の先祖が砂漠に生息していたことからと言われています。砂漠にはあまり水が無かったため、水分摂取を必要最低限しかとらない習性があるんです。

 

少しの水だけでも、生きていける体の構造になっており、基本的にあまり水を飲まないのです。

猫が1日に必要な水分量を体重から計算するツール

こちらのページでは、体重を入力すると1日に必要な水分量が計算されるツールが用意されています。

※注意1※成猫が必要とする水分量の目安です。
※注意2※この必要水分量は、水以外にもウェットフード等の食事に含まれる水分も含んだ量です。
※注意3※器に入れた水は気化して減少します。また気化量は温度・風・湿度によって変動します。器から減った量で猫が飲んだ水分量を測定する場合は一定の気化量も計算に含めて下さい。

 

水分が少ないと尿路結石や尿毒症になったりする危険

水分摂取が少ないと、泌尿器に負担がかかってしまい、尿毒症や尿路結石などの危険性もあるんです。その他にも、膀胱炎や肝臓病など、泌尿器系の病気になりやすくなってしまいます。

 

しっかりと水を摂取していないと、病気にもなる可能性があるので、あまり水を飲まない場合は、水分を摂取出来るように対策してあげましょう。

 

【対策法その1】こまめに食事をあげてみる

まず一つ目の対策として、こまめに食事をあげてみてください。今までは1日に2回ほどあげていた猫に対して、1日に5~6回位に分けて食事を与える様にしましょう。

 

こまめに分ける事によって、水を飲む効率が良くなりやすい為です。これは、食事と水分摂取の時間を空ける事で、水を良く飲むようになってくれるんです。

 

ですが気をつけなければいけない事は、こまめに食事を与える際には、いつも通りの量にするようにしましょう。回数を増やしたからと言って、餌の量を増やしてしまうと、太る原因にもなりかねないので注意してあげて下さい。

 

【対策法その2】ウェットフードの割合を多めにする

どうしても水を飲まない猫には、ドライフードではなくウェットフードの割合を多めにしてあげましょう。ドライフードの水分量はとても低いですが、ウェットフードは約80%くらいが水分でできているので、自然と水分摂取ができるんです。

 

だからと言ってウェットフードだけ与えていると、水分は取ることができますが、ドライフードと違って栄養素が低いので、栄養がかたよってしまいます。ですので、はじめにウェットフードを与え、その後にドライフードを食べさせる事をおすすめします。

 

【対策法その3】常に新鮮な水をあげるようにする

常に新鮮な水をあげるのは、当たり前と思う方もいると思いますが、これも大切な対策です。猫はぬるめの水を好んで飲みますが、これは個人差があって新鮮な水が大好きな猫もいるんです。

 

中には、容器に入れたての水でないと飲まない猫などもいるので是非試してみてください。私の知っている猫も、そのタイプですので水を飲んでいないと感じられたら、まずはこの方法を試してみると良いですよ。

 

このタイプの猫の場合は、こまめに水を取り換えるとその分水を飲んでくれると思います。

 

【対策法その4】流れるタイプの給水器を使ってみる

猫は流れている水を好んで飲む生き物なので、水の容器を流れるタイプに変えてみるのも良いと思いますよ。

 

その水飲み容器は、いつも水が流れる様になっているので、わざわざ蛇口から水を出さずに済みますし、フィルタータイプであれば、カルキ抜きも出来ますし常に清潔な水を飲ませる事が出来ます。

 

ただし、循環タイプでも水を交換しないと悪くなるので、1日1回水を交換するようにしましょう。フィルターは一ヶ月に1回が目安となります。

 

まだこの容器を試してないという方は、近くのペットショップでおよそ¥1000~¥4000円ほどで売られているので、一度試してみる事をおすすめします。

 

うちの猫は水をたくさん飲むけど大丈夫?

その逆に、うちの猫が水をたくさん飲む事もあります。そんな時は何らかの危険信号を表しているサインですので、注意しなくてはいけないんです。

 

元々、水分摂取の少ない猫が、必要以上に水を飲むという事は、体のどこかに異常をきたしていて、病気になっている可能性も十分にあります。

 

そんな水を沢山飲む猫が、どんな病気にかかるかをお教えしていきますので、そのような症状がみられたらすぐに病院に連れて行ってあげてください。

 

もともと水分摂取の少ない猫が多く飲むときは危険信号

もともと水分摂取の少ない猫が、水を多くの飲むときは何かの危険信号を表しているかもしれませんので注意して観察するようにしましょう。

 

 

急激にたくさん飲むようになったら、尿の色にも注意

急激に沢山の水を飲むようになったら、おしっこの色をまずは確認するようにしましょう。正常なおしっこの色は、かるく黄色かかった色なんです。

 

その色より、透明っぽい色や白っぽい尿を出しているのであれば、何らかの病気になっている可能性があります。その他にも、血液が混ざっているおしっこや、キラキラと光る結晶が混ざっているおしっこにも注意が必要です。

 

出典:http://www.kao.co.jp/nyantomo/care/howto/

 

尿の色だけでなく、1日に何回もおしっこに行く猫にも要注意ですので、急激に水を飲みだしたら目を離さずに、尿を確認してあげてください。

 

いつもの倍の量の水を飲むようにになったら疑うべき病気とは?

いつもの倍の量の水を飲むようになったら、疑うべき病気は7つほどもあるんです。そんな病気になると、水を沢山飲むだけでなく、様々な症状も出てきます。

 

そのような症状がみられたら、すぐに病院に近くの病院に連れて行くようにして下さい。そんな疑うべき7つの病気について、症状などをお教えしていきますので、必ず確認しておきましょう。

 

1、腎臓病(糸球体腎炎や慢性腎不全)

水を過剰に摂取する猫に疑うべき病気の一つ目は、糸球体腎炎や慢性腎不全などといった腎臓病です。初期症状は、水を沢山飲み、おしっこが多いだけなので病気に気がつきにくい病気でもあります。

 

この病気は進行してくると、元気がなくなり、次第には何も食べてくれなくなるんです。年寄りの猫になりやすい病気とも言われていて、酷くなってくると昏睡状態になり、命を落とす可能性もあります。

 

気がつきにくい病気ですが、いつもより多くトイレに行ったり、過剰に水を摂取するのを見られたらすぐに病院に連れていきましょう。

 

2、糖尿病

二つ目は糖尿病です。病気が進行してくると、ふらふらと歩いたりしてあまり力がなくなってしまいます。初期には、餌をたくさん食べるのに体が大きくならず、多飲多尿などの症状がみられるんです。

 

重度症状になってくると、下痢や嘔吐を何度も繰り返して、栄養不足になりひどい場合には命も落としかねない病気です。

 

肥満からくる病気でもあるので、しっかりとした食事管理をしてあげてください。早くこの病気を見つけるには、猫の体重を把握し餌を食べていても、体重が減っている場合は糖尿病にかかっている可能性も十分にありえます。

 

3、子宮蓄膿症

この病気は、メス猫にしかない病気です。子宮に炎症を起こして、膿がたまることでなってしまう病気なんです。子宮蓄膿症は「開放性」「閉塞性」の2種類あり、その種類によって症状も異なってくるのも特徴的です。

 

開放性の場合は、おしっこに膿が混ざって排出されるので、お尻などから悪臭をともないます。

 

閉塞性は、子宮内に膿などの毒素が溜まってしまい、お腹が膨らみだす特徴があるんです。閉塞性になってしまうと、急性肝不全になり亡くなってしまう恐れもあるほどの怖い病気です。

 

お尻から悪臭を感じられたり、お腹がいつもより膨らみだしたと思ったら、一度病院に連れて行くことを強くおすすめします。

 

4、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)は、年寄の猫に最も発祥しやすい病気です。初期症状は水を沢山飲むだけでなく、お腹が膨らんできたり、毛のツヤが悪くなってしまいます。

 

酷くなってくると、胴体の毛が左右対称に脱毛したり、糖尿病などと合併症を起こしてしまう事もあるんです。この病気の主な原因として、ホルモンの過剰生成が原因とされているんです。

 

猫の発症率は犬よりも低いとされていますが、年寄の猫の毛が脱毛するなどといった症状がみられたら、クッシング症候群の可能性も十分に考えられるので、注意が必要です。

 

5、猫白血病ウィルス

猫白血病ウィルスは、猫の感染症の一種です。他の猫の唾液や血液などから、他の猫へと感染するんです。口や鼻から入ったウイルスが、リンパなどから増殖していくため、それを排出しようと水を沢山飲むようになります。

 

ウイルスに対する免疫力が低い猫の場合は、3年以内に命も落としかねない怖いウイルスなんです。生後間もない子猫だと、致死率がほぼ100%といわれているほどの病気となっています。

 

ですが、生後1か月以上過ぎた子猫では、致死率も50%ほどに下がり、生後4か月になってくると90%ほどの確率で治すこともできるので、安心してください。

 

感染症を早く治すためにも、早期の発見は必要不可欠ですので、水の量を沢山飲むようになったら、すぐにでも診てもらうようにしましょう。

 

6、甲状腺機能亢進症

この病気は、糖尿病と近い症状がある病気なんです。餌を沢山食べるのに、体重がみるみる減ってくる症状があります。これは、甲状腺ホルモンが異常に分泌したことが原因とされていて、10匹に1匹の割合で起こしてしまう病気です。

 

体重が減るだけでなく、「多飲多尿」や「嘔吐」や「急に元気がなくなる」といった症状が現れてきます。症状が進行していくうちに、内臓に負担がかかってしまい酷い場合には、命を落としてしまう可能性もあるんです。

 

この病気は、未だに予防法が確立されていない事もあり、発見が遅れると手術も出来ない重い病気の一つとされています。

 

7、猫の肝炎

猫の肝炎は、外傷によってそこから細菌が入ったり、病原体に対する免疫反応から、起こしてしまう病気なんです。水を沢山飲みますが、急に餌を食べなくなると、この病気にかかっている可能性もあります。

 

症状が酷くなってくれば、ふるえやけいれんなどの症状がみられ、昏睡状態になる事もあるんです。他の病気と比べ初期症状は、嘔吐や下痢などをします。ですので、飼い主も気づきやすい病気ですので、この症状がみられたらすぐに病院に連れて行くようにしてあげてください。

 

猫の水飲み場はいろいろ?どうしてそんな飲み方するの?

お風呂場や洗面所などに行き、一人でぺろぺろと水を飲んでいる姿を見かけた事もあると思います。「水置き場にちゃんと水が入っているのにどうしてだろう?」と疑問になった方もいるかもしれませんね。

 

手で飲んだりするユニークな猫も存在するほど、あまり珍しくない光景なんです。猫は、人間と違い水の味が分かる味覚の持ち主となっていて、ちゃんとした理由があります。そんな様々な場所で水を飲む猫の、理由についてまとめてみました。

 

トイレの水を蛇口から直接飲む猫

トイレを流した後に、すぐに走ってきて蛇口からでる水を飲む猫もいますよね。これは、元々猫は流水で流れている水を好んで飲むからです。それでいて、台所の蛇口とは違い、少しぬるめの水が出る事から、あえてトイレの蛇口の水を飲むんです。

 

猫が一番好むとされているぬるめの水が出るので、その場所にわざわざ来て水を飲みます。トイレの蛇口から出る水を飲む分は、まだ許せますが、稀に便器の水を飲む猫もいるので、注意してみてあげてください。

 

容器に手を入れて肉球をぺろぺろ

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水飲みの容器の中に、手を入れて肉球をぺろぺろとする猫も見たことがあると思います。とてもユニークで可愛らしい姿ですが、この飲み方にも理由があるんです。

 

先ほども言ったように、猫は少しぬるめの水を好んで飲みます。ですので、容器の中に入っている水が冷たすぎた場合などに、あえて手を入れ自分の体温でぬるくしている猫もいます。

 

ですが、ただ単に水が好きで、容器に手を入れて遊ぶ猫もいます。そんな猫の場合は、辺り一面水浸しになる可能性もあるので、水の容器の下に何か敷物を敷いておくことをおすすめします。

 

バシャバシャと水をかきだして飲む猫

バシャバシャと水をかきだして飲む猫も、原理的には手で飲む事と同じです。自分の体温で水を少しでもぬるくしようとしていて、美味しく水を飲みたいがためにする行為です。

 

その他にも多頭飼いしている所では、他の猫が飲んだ後に飲む事を嫌がってバシャバシャと、水をかきだして綺麗な水にしようとする猫もいるんです。そんな子がいる場合は、複数の水飲み場を用意してあげましょう。

 

冬場はお湯じゃないと飲まない猫!?

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冬場になると、お湯しか飲まない猫もいるんです。これは寒い冬場だからこそ、体を温める為にお湯を飲むんです。猫といえば熱い物を飲み食いできない猫舌のイメージがありますが、実はお湯も飲みます。

 

私の知っている猫は、お風呂にためたお湯を飲んでいたりもします。少しでも熱いと認識したら、手で水をすくいながら温度調整して飲む猫などもいますよ。

 

猫は水が嫌いというのは大きな間違い!

猫は水が嫌いというイメージがあると思いますが、実はそうでもないんです。猫種のなかでは、スイミングキャットとして知られている水が大好きなターキッシュ・ヴァンという猫も存在しています。

この猫種はとても水が大好きで、猫のイメージを覆す程、上手に手足を動かして水の中を泳ぐんです。ターキッシュ・ヴァンだけでなく、濡れる事を喜びとする猫などもいるので、決して猫は水が嫌いというわけでなないのです。

 

確かに水を苦手とする猫が多いですが、ターキッシュ・ヴァンのような水を得意とする猫もいるんです。

 

ユニークな方法で水を飲む猫の動画

頭で水をあびながら、垂れてきた水を飲む猫たち。不器用すぎて可愛いですね。

 

水飲み中に寝ちゃった子猫の動画。1分16秒に起こされます。

 

最後に

猫が過剰に水を摂取したり、飲まなくなったりするのには、ちゃんと訳があるんです。このように水を飲む量を観察してあげるだけでも、猫のサインに気づく事も出来ます。

 

早期に対処してあげないと、命にもかかわる病気もあるので、少しでもいつもと違うと感じられたら、すぐにでも病院に連れて行くことを強くおすすめします。その危険信号を無視していると、大切な命を無くしてしまう事もあるので、水の飲み方には入念にチェックするようにしてあげてください。










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