子猫の爪切りを嫌がらずにする4つのステップ!上手に切るコツを大公開




みなさんは猫の爪切りはきちんと行えていますか?猫にとって爪はとても大切なものなので、爪を切られる時に大人しくしている子はほとんどいませんよね。

特に、大人になってから爪切りを始めると、なかなか切らせてもらえず、大変な思いを飼い主さんもその子もすることになります。

そうならないために、実は子猫の時から爪切りに馴染んでおくのはとっても大事。

でも「子猫って爪を切って平気なの?」「爪切りの道具は何を使えばいいの?」「爪切りの時に気をつけるべきことは?」など疑問点はいっぱいありますよね。

そこで今回は、そんな疑問に答えられるよう、子猫の爪切りについて、たくさんご紹介したいと思います。

目次

子猫の爪切りはどうして必要なの?爪とぎじゃダメなの?

子猫も爪切りは必要です。大人の猫と比べると子猫の爪は柔かいですが、ひっかかれると怪我をしてしまいます。また、飼い猫は爪の消耗が少ないので、爪研ぎだけでは伸び過ぎになってしまい、その子自身を傷つけてしまう恐れもあるんです。

まずは「猫はなぜ爪研ぎをするのか」「爪切りをしないと何が危険なのか」を見ていきましょう。

爪研ぎの役割は古い爪を剥がし新しい尖った爪にする

どうして、猫は爪を研ぐのでしょうか?

ストレスや飼い主さんの気を引きたい時にも猫は爪を研ぎますが、一番の理由は、獲物を捕まえたり木に登ったりするのに必要だからです。狩りを確実に成功させるために、しっかりと木に爪をフックさせるために、猫は普段から爪を研いで尖らせています。

そして、猫の爪は研ぐことで古い爪の表面がはがれて新しい爪が出て来ます。常に新しい爪にしておくことで、狩りの成功率を上げようとする習性が、猫にはあるんですね。

これは子猫でも同じですが、どちらかというと、大人になるための練習という部分も多いみたいです。

家で飼っている子猫は自然と削れて丸くなったりしない

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野生の猫は、狩りや木登りで自然と爪の先端が削れて爪は丸くなっていきます。ですので、外飼いの猫なら多少は爪が丸くなっていきますが、室内飼いの猫は爪を使うことがほとんどないので、爪が不自然に伸びてしまうんです。だから、猫の爪切りは必要なんですね。

子猫の爪は成猫と違い、出し入れが出来ない

猫は普段は爪を足の中に隠しています。これは爪を痛めることがないようにするためですが、子猫の爪は常に出たままになっています。

これには、大人の猫と比べて子猫は爪を使う機会が少ないから、爪を足の中に隠す筋肉がまだ発達していないからなどの理由があるそうです。

じゃれているときに、相手を傷つけやすくなってしまう

このため、子猫はじゃれているときに爪で引っ掻いてしまい、相手を怪我させてしまうこともあります。カーテンやラグに自分の爪を引っ掛けて、爪を折ってしまうこともあります。

このような危険もあるので、子猫の間も爪切りは必要と言えそうですね。

巻き爪になって肉球に刺さってしまうことも…

Photo credit: e³°°° via Visual hunt / CC BY-SA

子猫も爪研ぎをしますが、上手くいかない子や、なかなか爪研ぎをしない子は、爪が伸び過ぎてまっすぐな爪ではなくなってしまうことがあります。

猫の巻き爪は人間とは違って、伸びた爪の先端が肉球の方向に向かって来ることをいいます。飼い猫は爪を消耗しないので、爪研ぎをしないとどんどん爪は伸びてしまいます。このような子は、特に爪切りをしてあげなくてはいけません。

猫によって差はありますが、半年から1年、爪の手入れをしないと巻き爪になる可能性があるそうです。

巻き爪になってしまうと、その子の肉球に食いこむくらい爪が伸びてしまうこともあり、最悪の場合、肉球から出血してしまいます。傷口が化膿することもあるので、そうなる前にしっかりと爪を切ってあげたいですね。

家中のあらゆるところで爪とぎしてしまう

爪切りをしても猫は爪を研ぎます。これは猫の本能なので仕方ないことです。ですので、「家の壁や家具で爪研ぎをするから爪を切ってしまおう」というのは間違いです。

ちゃんと、その子のための爪研ぎスペースを作ってあげることが大事です。

子猫の爪切りはいつから出来る?頻度は?

とはいえ、子猫の爪を切っていいのはいつくらいからで、どれくらいの間隔で切ればいいのでしょうか?

続いては、そういった時期について説明していきます。

爪切りに慣らすためには子猫のうちからやるのが良い

子猫は生後1ヶ月くらいで、爪を切ることが可能だといいます。爪切りが必要かどうかは猫によって様々ですが、基本的には大人の猫はみんな爪切りをした方が良いので、子猫のうちから爪切りに慣らしておくのは大事です。

うちの子は大人になってから爪切りを始めたので、ずっと嫌がって暴れるので、いつも3人掛かりでないと爪を切らせてくれませんでした。爪切りをスムーズにさせてもらえるように、子猫のうちから爪切りを教えておいた方が良いと思います。

ただし、子猫の爪は短くて柔らかいので、切り過ぎには十分注意してください。

爪切りの頻度は1週間~10日に一回が理想

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爪切りの頻度は、1週間から10日に一回がよいと言われています。しかし、爪切りをそんなに嫌がらない猫はいても、爪切りが嫌いな猫はまずいません。

ですので、必要以上に爪を切ることは避けた方がいいです。1週間から10日に一回、猫の爪の状態を確認して、そんなに伸びていなければ、爪を切る必要はありません。

目安は、爪の先端がツンツンと尖っているかどうかで判断すると良いようです。

いよいよ子猫の爪切りの手順を4ステップで大公開!

では、具体的に子猫の爪切りはどのようにして行うのでしょうか。爪切りの道具から、誤って深爪してしまった時の対処法までご紹介していきます。

爪切りに必要な道具は3つ

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猫の爪切りをする前に、まず必要な道具をチェックしましょう。猫の爪切りに必要なのは「猫用の爪切り」「猫用の爪やすり」「猫用の止血剤」の3つです。もちろん全て猫用ですね。

  • 猫用の爪切り

猫用の爪切りにはギロチンタイプとハサミタイプがあります。ギロチンタイプは刃の部分が丸い穴になっており、そこに猫の爪を入れて切っていきます。ハサミタイプはそのままハサミの形をしたものです。

ギロチンタイプは穴に爪を入れるまでが少し大変ですが、爪を切る力はハサミタイプより少なくて済み、硬い爪でも切りやすいです。獣医さんもギロチンタイプを使うことが多いといいます。

子猫の爪は短くて柔らかいので、ハサミタイプの方が適していると言われています。子猫の爪はそこまで力を入れなくても切れますし、何より深爪になりやすいので、刃を当てやすいハサミタイプが適しているんです。

また、人間用の爪切りは使ってはいけません。上手く切れないので、猫を傷つけてしまう恐れがあるからです。

  • 猫用の爪やすり

猫には、爪切りのみで済ますより爪やすりもしてあげた方がいいです。爪やすりをする事で、爪が滑らかなカーブを形成するので、爪が割れ難くなるからです。

猫用の電動やすりもありますが、振動音がするので嫌がる子も多いです。音に敏感な子は、爪切り自体が嫌になってしまうこともあるので、使用には注意が必要ですね。

  • 猫用の止血剤

爪切りで誤って怪我をさせてしまうこともあります。念のために止血剤を用意しておくことは大切です。

爪切りの前に絶対に覚えておきたいクイックという場所

猫の爪切りで、誤って怪我をさせてしまうことの多くは深爪です。それは、猫の爪には血が通っている部分があるからです。

猫の爪は二層構造になっています。外側は硬質の爪部分ですが、内側には神経と血管があり、この部分をクイックと呼びます。クイックは爪の付け根の方にあるので、普通の爪切りで傷つくことはありませんが、深爪しすぎるとクイックの部分を切ってしまうこともあります。

うちの子も一度だけ凄く痛がったことがありました。出血まではしませんでしたが、おそらくクイックの部分を少し切ってしまったんだと思います…。

【手順1】子猫を後ろから抱きかかえるような体勢をとる

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深爪にならないように、注意して爪を切りたいところですが、やっぱり爪切りは嫌いな猫が多いです。そこで、ここからは爪を切る時にお勧めの手順を紹介していきます。

まずは、猫を抱きかかえることからですが、最初はリラックスさせるために、猫を膝の上に乗せるのがよいでしょう。猫がリラックスしてきたら、膝からそっと抱きかかえて下さい。この時、猫の背中が飼い主さんのお腹に付くような姿勢になるとよいでしょう。

【手順2】肉球を軽く押さえて爪を出す

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猫は普段、爪を足の中に隠しています。これは、爪の無駄な摩耗を防ぐためで、猫は自分の意思で爪の出し入れができるんですね。なので、大人の猫の場合は肉球を軽く押さえて爪を出してあげないと爪は切れません。

子猫は爪を足の中にしまう筋肉が発達していないので、爪が出たままですが、軽く押さえた方が爪が前に出てくるので、切りやすいと思います。

そして、この時にハサミをなるべく猫には見せないようにしましょう。猫にとって爪切りはとても嫌なものです。ハサミ=爪切りという認識ができてしまうと、ハサミを見ただけで暴れる子もいます。

目を隠すなど、できるだけ猫にハサミを見せないことは大切です。

【手順3】先端の白い部分のみ切る(1.5mm程度)

猫の爪には神経と血管が通っている部分があります。ですので深爪は厳禁ですが、かといってどこまで切っていいか目安がないと困りますよね。

通常は1.5mm程度だと言われていますが、それは猫によってやっぱり違います。そこで、確認する方法として、爪を光に透かすというものがあります。すると、赤っぽい色をした部分(血管)が見えますので、ここを切らなければ大丈夫です。切る時はこれのギリギリではなく、余裕を持って切るようにして下さい。

【手順4】足を変え、手順1~3を繰り返す

あとは、この手順1から3を繰り返していって下さい。また、猫の親指は離れたところにあるので、切り忘れないように注意しましょう。

もし間違って深く切ってしまって血が出たときは?

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嫌がる猫の爪を切るのはやっぱり大変です。どんなに気をつけていても、誤って深爪にしてしまうこともあるでしょう。もし出血させてしまった場合、応急処置は非常に大事です。応急処置は次の3ステップの順で行なって下さい。

  • 圧迫による止血

出血したところにガーゼや脱脂綿を当てて、しっかりと押さえます。慌てず、しっかりと押さえてあげれば、多くの場合、これで出血は止まります。

  • 止血剤を塗る

圧迫で血がなかなか止まらない場合は、市販の止血剤を使いましょう。ガーゼなどに止血剤を取り、出血しているところに塗って下さい。

  • それでもダメなら病院へ

止血剤を使っても血が止まらないなら、圧迫での止血をしながら、動物病院へ連れて行ってあげましょう。

子猫に嫌がられずに上手に爪を切るコツとは?

子猫でも大人の猫でも、爪を切るのはやっぱり大変。ここからは私の経験も含めて、オススメの方法や、爪を切る時のちょっとしたコツなどを紹介します。

切るときは素早く!先の方をちょん、と切る

どんなに大人しい猫も、体の自由を奪われることは嫌なものです。いつか嫌がって暴れ出しますので、あまり時間はかけず、手早くするのが一番です。

猫が暴れ出したら無理せずいったん休止を

一気に全部の爪を切らなくても大丈夫です。あんまり猫が嫌がるなら、途中で中断してあげないと次からなかなか爪を切らせてもらえなくなります。

また、飼い主さんが身構えると猫にも緊張が伝わります。あまり強い気持ちを持たずに「1、2本切れたら上出来」くらいの軽い気持ちで臨むことも大切です。

タオルなどで体をすっぽりを覆うとおとなしくなることもある

猫は暗くて狭いところが大好きです。そんな状況を簡易的にでも作ってあげると、大人しくなる可能性もあります。

また、その子が気に入っているタオルや毛布があれば、それでおおってあげるのもよいでしょう。猫の不安を和らげることにもつながります。

裏技!?寝ているときに切ってしまう方法

Photo credit: shok via Visualhunt.com / CC BY-NC-ND

猫が熟睡している時に、こっそり切ってしまうのもひとつの手です。しかし、猫はちょっと刺激を与えるとすぐに起きてしまいます。あんまりやり過ぎると、飼い主さんの前で寝姿を見せてくれなくなる可能性もありますので、そこは注意しましょう。

切ったらマタタビをあげるなどの条件付けをしてみる

爪切りの後にマタタビやおやつをあげるなど、爪切りの後にはいいことがあると、猫に思わせる方法です。意外と我慢してくれるかもしれませんよ。

おうちでの爪切りが怖いときはプロに頼もう!

一人くらいしで猫を飼われている人や、どうしても猫が暴れて爪を切らせてくれないといった時には、ペットショップや動物病院で爪を切ってもらうという手段もあります。

無理に爪切りに挑戦して、飼い主さんとその子との関係に深い溝ができたら元も子もありません。そんな時は、プロの力を借りましょう。

動物病院ではエリザベスカラーをつけることも

fukusammaさん(@fukusamma)がシェアした投稿 – 2017 4月 24 9:37午後 PDT

頭をスッポリ覆う白いメガホンのようなエリザベスカラー。動物病院には必ずありますが、これを使って猫の爪を切る獣医さんもいるそうです。動物病院の強みの1つですね。

ペットショップや動物病院での爪切りの価格は?

ペットショップや動物病院で爪切りをお願いするとき、やっぱり気になるのはお値段ですよね。ちょっと調べてみたところ、ペットショップも動物病院も1,000円前後が相場のようです。

ただし、もちろん地域によっても差がありますので、電話などで確認してから行くのが無難だと思います。

ワクチン接種や健康診断のついでにやってくれる?

猫を飼っていると欠かせないのが、健康診断やワクチン接種ですが、この時に一緒に爪切りを頼むと、無料で行なってくれる動物病院もあるそうです。

もちろんこれも全ての動物病院ではないので、ダメ元で聞いてみるくらいに思っておきましょう。

飼い主さんにとっても猫にとっても、爪切りというのは大変なものですが、室内で猫を飼う以上は避けて通れない道。爪の手入れは怠らないように頑張っていきましょう。










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