猫のヨダレは危険のサイン!?その原因や対処法などについて




猫を飼っている飼い主でも「猫のヨダレって何?」と思う方も少なくはないとおもいますが、そのヨダレとは大量の唾液の事を言うんです。犬と違い猫はそんなヨダレを基本的に垂らす事はないのだけど、もし大量のヨダレを垂らしていたのであれば、何ならかの危険信号を表しているサインかもしれません。

その危険信号をいち早く発見するためにも、ヨダレを垂らしている姿を放っておかない事が大切なのです。もし放っておいてしまうと、症状が悪化してしまい命を失いかねないほど、猫にとっては重要なサインなんですよ。

そこで今回はそんな猫のヨダレについて、原因や対処法など徹底的にお伝えしていきますので、必ずチェックしておくことをお勧めします。

猫のヨダレを垂らす主な原因

猫のヨダレについて、まず始めにお伝えしたいのがそのヨダレの原因です。犬などは美味しそうな物を食べているとヨダレを垂らしますが、猫の場合はそのような事でヨダレを垂らすことは基本的にないんです。

もし猫がヨダレを垂らすような事があれば、何らかの病気にかかっている可能性も十分に考えられます。こちらではそんな猫が、よだれを垂らす主な原因についてまとめてみました。

「早期発見」「早期治療」が最も重要になってきますので、もし飼っている猫がよだれを垂らした場合には、この原因を先ずは疑う事が大切ですよ。

お口のトラブル

猫がヨダレを垂らす主な原因として考えられるのは、歯周病や口内炎といったお口のトラブルです。猫は人間と同じように、このようなお口のトラブルなる可能性も十分にありえ、ヨダレと伴い口臭もひどくなる症状が現れてきます。

このお口のトラブルは、子猫の時から歯磨きをしていない場合もなりますが、何らかの内臓の病気から免疫が低下し細菌感染したり、猫同士で喧嘩や遊ぶ事でも口内を怪我をし、炎症を引き起こす事もあるので注意が必要です。

猫風邪によるもの

猫が猫風邪の病気にかかっても、大量のヨダレを垂らすんです。この猫風邪が原因でヨダレを垂らしている場合は、「発熱」「くしゃみ」「鼻水」などが伴ってきます。その他にも、口の中や舌などに、潰瘍ができてしまい、その痛さからヨダレを多く垂らす猫もいるんです。

何らかのウイルス感染から猫風邪にかかる猫も少なくはなく、状態が悪化してくると、大切な命を失いかねない恐ろしい病気ですので、注意が必要です。この猫風邪を予防するには、ワクチン接種が一番効果的ですので、必ずワクチンを打ってあげる事が大切です。

熱中症

「猫は熱中症になるの」って思う方もいるとかもしれませんが、猫は暑い日に閉めきった場所などが原因で熱中症を引き起こしてしまうんです。猫が熱中症になると口を「へーへー」としだし、苦しそうに大量のヨダレを出すこともあります。

熱中症はこのような室内だけでなく、人間と同じように真夏の暑い日に外に遊びに行き、暑い日差しを浴びる事でも引き起こしてしまう可能性もあるので注意が必要です。もし熱中症が原因で、苦しそうにヨダレを垂らしている場合は、冷やしたタオルなどを体にあてて体温を下げてあげるのが効果的と言われています。

骨折

何らかの事故によって猫が骨折してしまった時も、熱中症と同じように苦しそうにヨダレを垂らす場合もあります。これは、強い痛みからくる現れで、口を閉じる事ができずに絶えずヨダレを垂らすんです。

猫の骨折は手足はもちろんのことですが、何か強い衝撃によって顎なども骨折していまう事もあるんです。手足の場合は応急処置として、割りばしなどで固定する事も出来ますが、顎の場合は緊急の治療が必要になってくる為、すぐにでも病院に連れて行くようにしましょう。

ストレスからもヨダレを垂らす

猫は動物の中でも、ストレスを感じやすい生き物でそれが原因でヨダレを垂らすこともあるんです。極度の興奮や緊張から、ストレスを感じてしまい、呼吸が荒くなりヨダレを大量に出す猫もいます。

このストレスが原因でヨダレを垂らしている場合は、ストレスがなくなると症状もともに治まります。猫の性格によってストレスは様々ありますが、そのストレスの元となる原因を突き止めてあげるのが一番の得策ですよ。

ストレスと言っても私の知っている猫の場合は、猫じゃらしなどで遊ぶ事で極度の興奮状態になってしまい、「フーフー」と口を鳴らしながら、ヨダレを垂らすこともあるので、そんな子の場合には少し遊ぶのを控えてあげた方が良いかもしれませんよ。

気持ちいいというサインかも

猫を飼っている方なら一度は経験したことがあるかもしれませんんが、猫を撫でている時に喉をゴロゴロと鳴らし、ヨダレを垂らす猫もいるんです。これは、猫が気持ちいいと感じているサインかもしれませんよ。

猫の唾液は、ストレスなどからも唾液の分泌量が増えますが、リラックスした状態でも唾液が増えると言われています。唾液が増える事によって、ヨダレを垂らすことに繋がるんです。

雑談ではありますが、その場合猫が特に気持ちいい部位は、「あご」「ほほ」「目と耳の間」が一番喜ぶと考えられています。その逆に嫌がる部位は、尻尾だということを参考までに覚えておいてください。

異物の誤飲

猫は異物を誤飲してしまった事でも、ヨダレを出すことがあります。これは、猫にとって何らかの有害物質を誤飲してしまった事で、中毒症状を引き起こしているサインかもしれないんです。

もし誤飲が原因で中毒症状を引き起こしている場合は、泡状のヨダレに伴い、口が「痙攣している」「麻痺している」ような症状がみられる事もあります。そんな症状は猫にとって緊急を要するサインですので、必ず獣医に相談することを強くお勧めします。

猫が病気の可能性があるヨダレの特徴

上記では猫がヨダレを垂らす原因についてまとめていきましたが、猫が病気の可能性があるヨダレの特徴について詳しく解説していきます。猫のヨダレといっても、臭いが伴うヨダレや、ドロドロしたヨダレなど様々あるんです。

猫は生き物の中でも、無表情な生き物だからこそ、そんな些細なヨダレの特徴を把握しておく必要があります。飼い主がそんな病気のサインを放っておくと、大切な命を失いかねないほどの、恐ろしい病気が隠されているかもしれないんです。

その猫のヨダレの特徴を十分に理解し、毎日のチェックを欠かさずしてあげる事が、命を守る為の大切な飼い主の役目なのです。

口臭が伴うヨダレ

ヨダレを垂らすだけでなく、それに口臭が伴う場合には歯周病の病気にかかっている可能性があります。猫は人間と違い歯磨きをする習慣がない為、年齢が重なるたびに猫は歯周病になりやすくなるんです。

その口臭は細菌が繁殖したことで強い臭いを放ち、悪化するにつれ大量のヨダレが伴ってきます。猫の歯周病は「人間と同じ歯周病だから大丈夫」と思って放っておくと、目の下に膿がたまり腫れだしたり、炎症が酷くなると鼻血や鼻水などの症状が現れてくることもあります。

いずれにせよ、放置しておくのはとても危険ですので、ヨダレに口臭が伴ってきたと感じたら、一度獣医に相談してみた方が良いと思います。

膿がでるようなヨダレは注意

膿がでるようなヨダレを、垂らしている場合は注意が必要です。これは通常の口内炎とは違う特殊なヨダレとなっており、難治性口内炎にかかっている可能性が十分に考えられます。

この病気は激しい痛みを伴う特徴があって、食欲不振を引き起こし衰弱していく特徴があるんです。衰弱していくにつれ、免疫力も低下していき、何らかの恐ろしい病気を引き起こしてしまうこともあります。

膿がでるような難治性口内炎は、5歳ほどからかかりやすくなると言われていますが、その原因はいまだに解明されているわけではないんです。このような膿を伴うヨダレを垂らしている場合には、衰弱しない為にも早めの対処が必要になってきます。

ヨダレに血が混じっていたら危険

猫のヨダレに、血が混じっていたら危険のサインですよ。ごく稀にですが、口内炎などでも血が混ざる事がありますが、口の中に悪性の腫瘍が発生している可能性もあるんです。

その悪性の腫瘍から「癌」にもなりかねないので、早期発見が一番重要になってきます。はじめは血が混じったヨダレを垂らしますがやがて、舌や歯肉などにしこりができ、それが腫れあがり強い痛みを伴ってくるんです。

強い痛みを伴う事で、上記でもお教えしたように食欲不振にもなり、衰弱していく可能性も十分にありえます。口内なので早期発見は難しいとは思いますが、ヨダレに薄くでも血が混じるようでしたら、その病気を疑う事も大切です。

どろっとしたヨダレ

どろっとしたよだれを垂らしている場合は、猫風邪によって引き起こされた「カリシウイルス口内炎」の可能性があります。このカリシウイルス口内炎を引き起こしてしまうと、肺炎などといった重い病気にも繋がりかねないので注意が必要なんです。

初期症状では、くしゃみや鼻水などが現れてきて、症状が悪化するにつれどろっとしたよだれが伴ってきます。これは老猫に多いとされており、体力や免疫力が低下する事によって、カリシウイルスに感染させると考えられています。

ワクチン接種で予防する事が一番の対応策ですが、カリシウイルスには様々なタイプがあって、すべてを予防することができないとされている恐ろしい病気なんです。

猫のヨダレが多い!考えられる6つの病気

猫のヨダレやその特徴などについて解説してきましたが、こちらではそのヨダレが多い時に考えられる6つ病気についてお伝えしていきたいと思います。

犬とは違い猫がヨダレを垂らすということは、重大な病気のサインということも考えられるので注意が必要なんです。もし飼っている猫がヨダレを出している場合には、この病気にかかっていることを疑い、必ず病院に連れて行くようにしましょう。

猫ウイルス感染症

猫ウイルス感染症は、大きく分けて猫風邪と呼ばれるものです。その感染源は先ほどお教えした、カリシウイルスの他にも、ヘルペスウイルスやクラミジアなどに感染する事で起こります。

人間が風邪を引き起こしたような「鼻水」「くしゃみ」「咳」などの症状が現れてきますが、猫の場合は酷いヨダレや目ヤニなども伴ってきます。この症状が悪化すると、肺炎を引き起こしてしまい、ひどい時には命にも関わる恐ろし病気なんです。

食道炎

猫の食道炎とはその名の通りに、何らかの原因で食道に炎症が起こった状態の事を言います。食道の痛みによって、食べ物や水を飲む事ができなくなり、食欲不振や嘔吐、ヨダレなどの症状が見られます。

刺激物や尖った異物などを飲み込んでしまった事によって、食道が炎症してしまうと考えられています。この病気が長期化してしまうと、食道狭窄を併発する事もあるので注意しなければいけないんです。

食べ物や水を飲むたびに強い痛みを伴うため、飲み込むときに泣き叫ぶ子もいて、とても見ていられなくなるくらいに可哀そうに思った猫も、私は知っているので何か異変を感じたらすぐに獣医に相談することが得策です。

猫食道拡張症

猫食道拡張症は、食道の一部分は異常に大きくなり、そこに食べ物などが溜まってしまう病気です。食道で食べ物が止まってしまい、胃へ送り込めない事で栄養不足となり、体重が激減し、衰弱していく恐ろしい病気なんです。

猫はその溜まった物を生理的に吐き出そうとし、嘔吐やヨダレなどの症状も見られます。この病気は先天性の猫もいれば、何らかの原因で後天性でも現れてしまう病気となっています。

有効的な治療法はないとされていて、一度この病気を引き起こしてしまうと栄養補給や飼育管理に徹底しなければ、命を落としかねない恐ろしい病気です。ですが、他の病気と共に併発した物であれば、その病気を治療する事によって、猫食道拡張症が治ったという例も私は知っているので、諦めない事が大切なんです。

口内炎

猫のヨダレが垂れる事で、最も知られているのが口内炎です。その口内炎は、口の中の粘膜に炎症が起こったことで、「口臭やよだれが酷くなる」といった症状が現れてきます。

この口内炎は先ほどもお教えしてきたように、「歯を磨いていない」「免疫力の低下」など様々な原因から、引き起こしてしまう病気なんです。症状が悪化してくると、その部分が赤くただれてしまい、出血が生じてしまうほど、痛々し病気なので早目の治療をすることをお勧めします。

胃拡張

胃拡張という病気は、吐きたいのに吐けずにいて、大量のヨダレを垂らす症状が現れてきます。胃拡張を発症する原因はいまだに解明されてはいませんが、食後の激しい運動や、何らかの衝撃で胃がずれたことも、原因の一つとして考えられています。

胃拡張が進行していくと、血管が圧迫され内臓に十分な血液が行き渡らずに、壊死や心筋虚血などを起こしかねない怖い病気の一つです。とても進行がはやい病気もあり、吐こうとしても吐けずにヨダレを垂らしたと思ったら、「お腹が膨れだす」「呼吸困難」「うつ状態になる」などといった症状が見られます。

判別するのはとても難しいとは思いますが、早期発見が猫の大切な命を守るための絶対条件ですので、一つでもおかしいと感じられたら、すぐに病院に連れて行くことが重要なポイントです。

中毒症

中毒症は、異物を誤飲してしまったり、皮膚から化学薬品などの薬物を吸収したことによって、中毒症状を引き起こしてしまう病気です。その症状は、ヨダレを垂らすだけでなく、「嘔吐」「発熱」「下痢」「貧血」などが現れてきます。

猫風邪と症状が同じようなものもありますが、痙攣などといった神経症状がある場合は、中毒症を疑う事も大切です。その中毒症が原因で、肝不全や腎不全などといった病気も併発しかねないほどの、恐ろしい病気となっています。

何らかの中毒に引き起こされた中毒症は、早めの原因物質を特定する事が、最善の治療法と考えられているので、もしそんな症状が現れたと思ったら、「近くに何があったのか?」「何を誤飲したのか?」など、様々なアングルから一度再確認する事が、獣医に教える為にも大切なんです。

猫がよだれを出さない為の対策はないの?

最後になりますが、そんな飼っている猫が様々な原因からくる「ヨダレを出さない為の対策はないの?」って思う方もいるとおもいます。猫にとってヨダレを出すということは、気持ちいいのサインの時もありますが、そのほとんどが危険信号を表しているサインなんです。

こちらでは、そんなよだれを出さない為に、愛猫にしてあげる事ができる対策をこちらではお伝えしていきます。その対策を今日からでもする事で、様々な病気の予防ともなり、飼っている猫の長生きへと繋がるので、是非お勧めです。

口内ケアを欠かさない

これは、人間と同じように普段から歯磨きを習慣づける事によって、歯周病などといったお口のトラブルの原因を予防する事ができます。「猫に歯磨きはできない」って思う方も少なくはありませんが、最近では口内ケアができるおもちゃなども売られているので、是非試すことをお勧めします。

一日一回口内ケアをすることで、口内の疾患が弱い猫でも、毎日の食事などによる歯垢や歯石などを取り除くことができますよ。

誤飲するような物は置かない

猫は先ほどもお教えしたように、化学薬品などを誤飲してしまった事が原因で、大量のヨダレを垂らすような病気を引き起こす可能性も十分に考えられます。そうならない為にも、猫が口に入れやすい小さな物などは、必ず部屋には置かない事が大切です。

主に小さなプラスチックやゴム、布などといった物を食べてしまう可能性があるので、十分に注意してあげる必要があります。

室内を快適な温度に保つ

室内を快適な温度に保つことも、ヨダレを垂らす原因となる熱中症予防にもなります。そんな猫にとっても快適な室内温度は、21℃~24℃ほどです。室内の温度だけでなく、水を定期的に飲める環境づくりをしてあげる事も、熱中症によってヨダレを出さない予防になるんです。

その熱中症は暑い季節だけでなく、寒い季節でもストーブを焚きすぎ、室内の温度が厚くなることでも熱中症にもなりかねないので、注意が必要なんです。

ヨダレが止まらない場合は病院に連れて行く

色々な対策をお伝えしてきましたが、そのような対策をしてもヨダレが止まらない場合は、病院に連れて行くことを必ず頭に入れておいてください。猫にとってのヨダレは、何らかのSOSを表しているサインですので、早急な対処が重要になってきます。

そのサインを分かってあげる事ができるのは、飼い主のあなただけなのです。もし放っておいてしまうと、何度も言うようですが大切な命を失いかねないほど、危険信号の表れかもしれないのです。

そうならない為にも、お口や健康状態など徹底的に管理してあげ、それでもヨダレを垂らしている時には、病院に連れて行き獣医に相談してみてください。










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