うちの猫に愛情をしっかりと注いでいるのに、「なつかないのはどうして?」と悩んだ経験はありませんか?私も実際一時期は、何をしてもなついてくれなくて、頭を悩ました事があります。
猫は元々単独で生活する習性があるから、あまりなつかないと聞いた事がありますが、しっかりと信頼関係を築けると可愛いと思わせる位、なついてくれる生き物なのです。
猫があなたになつかない場合には、様々な原因が考えられ、原因を対処する事で猫との信頼関係が生まれ、なついてくれると私は思います。今回はそんな猫がなつかない原因に迫っていき、今からでもできる対処法などを詳しくお伝えしていきます。
猫がなつかない時に考えられる原因
先ずはどうしてあなたになつかないのか、原因を探し出す必要があります。猫はとっても敏感な生き物なので、少しでも嫌がる行動や音を出しているだけでも、怖がってしまいなついてこない可能性があります。
こちらでは猫が「どうしてなついてこないのか」について、考えらる原因をお伝えしていきます。もし考えらる原因の中で、あなたがしていることがあるのであれば、直ぐにやめる事が大切です。
大きな声を出す
猫がなつかない時に考えらる原因の一つ目は、大きな声を出すことです。猫は五感の中でも耳が一番よく、最高で10万ヘルツほどまで聞き取れると言われています。
大きな声を出していると、恐怖を感じてなついてこない場合があります。大きな声だけでなく、低すぎる男性の声も苦手としているので、男性の方は難しいとは思いますが注意が必要なのです。
激しい動きをする
激しい動きをしても、なつかない子もいます。猫にとっての激しい動きとは、急に動きだしたり、俊敏な動きをすることを言います。
激しい動きをすることで、猫は天敵でもある大型の捕食動物を連想してしまい、あなたにおびえてしまうんです。
嫌いな匂いがする
猫にとって嫌いな匂いがしていても、なつかない所か近寄ってきても来なくなります。猫が嫌いとする匂いは、「香水」「柑橘系」「タバコ」などといった匂いが苦手とされています。
少しでも不快に思わせる匂いをしていると、あなたを避ける恐れもあるので、気をつける必要があるんです。もし少しでも近寄ってくる仕草が見られた時には、例え香水などをつけていても、触る、動くといった行為は絶対にしないでください。
猫はあなたの事を、一生懸命知ろうとしている仕草なので、手を出してしまえば怖がられる可能性があります。
目を見つめすぎるのもNG
猫の顔が可愛いからといって、目を見つめすぎるのもNGなんです。猫にとっての見つめるという行為は、喧嘩をする合図なので、絶対に見つめすぎてはいけないのです。
人間同士の場合は意思疎通を図る為見つめ合う事はありますが、猫の場合は逆であまり良い行為とはならずに、かえってなついてこなくなります。
ストレスが原因ということも
猫はストレスが原因で、なついてこないということも考えられます。人間にもある「心的外傷ストレス障害(PTSD)」は同じく猫にもあり、昔に虐待などの怖い思いをした事で、未だに忘れる事ができずに、飼い主にも怯えてしまうのです。
ちょっとした物音や動きにも過剰に反応してしまい、びくびくしている場合はPTSDが原因で、あなたになついてこないのかもしれません。症状が酷くなると、ストレスから食欲不振、体調不良なども起こしかねないので、一度獣医に相談することをお勧めします。
性格によるもの
上記でお伝えした原因に当てはまってしなくても、猫がなついてこない時には、性格によるものかもしれませんよ。元々猫は、一人で暮らす習性がある事から、部屋の中で一人で生きている錯覚をおこしている可能性があります。
猫といっても様々な性格の子がいて、私の知っている猫でも近くによってきてなついては来ませんが、水や餌などが欲しいときだけ、鳴いて知らせる性格の猫もいるんです。
なつきやすい猫の特徴
上記でもお伝えしたように、猫の性格によっても「なつく」「なつかない」があるんです。ですがせっかく大好きな猫を飼うのであれば、やっぱりなついてくれる猫の方が良いですよね?
こちらではそのような、なつきやすい猫の特徴についてお伝えしていきますので、猫を飼うときの参考にしてみるのも良いと思いますよ。
メスよりオスの方が懐く
猫は性別によっても、「なつきやすい」か「なつきづらい」か判別できます。メス猫よりも、オス猫の方がなつくと言われていて、オスの方が甘え上手な生き物なのです。
メス猫は、繁殖をする為か警戒心が強くて、なつかせるにはオスより時間がかかってしまうんです。私の知っているメス猫も、なついてくるにはとても時間がかかりました。
それほどメス猫は初対面に対する警戒心がとても強いので、猫の事を余り知らないのであれば、オスの方が早くなついてくれると思います。
警戒心が薄い子猫
生後1年以下の子猫は、成猫に比べると警戒心が薄いので、なつきやすいと言われています。子猫の場合はオス・メス関係なく、人に懐きやすいですよ。
まだ目も見えない状態の子猫であれば、目が見えた一番初めの物を親と認識するので、もっともなつきやすいかもしれませんよ。もしなつきやすいからといって、そのような子を育てるのであれば、しっかりと最後まで責任を持って育て上げてください。
人が沢山いるところに集まる猫
人が沢山いるところに集まる猫も、その辺の猫よりはなつきやすいですよ。人が沢山集まる事によって、猫は人なれをし警戒を薄める傾向があります。
公園や公共の場にいる野良猫でも同じことなのですが、最近ではホームセンターなどの人が多い所で、猫が売られているのも人なれされる理由かもしれませんね。
なつかない猫に今からできる対処法
猫がなつかない主な原因はお分かりして頂いたと思いますが、ではどのようにしてなつかない猫をなつかせる事ができるのかについて、対処法をこちらでお伝えしていきます。
様々な原因がある中でも、一度あなたの事を敵と認識してしまうと、中々信頼を取り戻すのは難しいかもしれません。ですが、こちらの対処法を時間をかけてする事で、新しい信頼関係を築きあげれると私は思います。
優しい声で名前を呼び続ける
猫の名前を、優しい声で呼び続けてあげるのも効果的です。猫がなつかない原因として、大きな声や低い声でもあまり好まれませんが、声の中でもちょっと高めなやさしい声が効果的だと言われています。
猫にとっての優しい声とは、子猫が放つ2000~6000ヘルツくらいの音域の事をいい、丁度女性が出す高い声が最も良いとされています。女性が有利で男性の場合は難しいかもしれませんが、やや声を高くするように名前を呼び、しゃべる口調もゆっくりとしてあげると警戒心も薄れてきますよ。
毎日のように猫の名前を呼んであげると、自分に話しかけていると理解し、「気にかけてくれている」と猫にも伝わるんです。
目を見つめない
猫と目を合わせるということは、先ほどもお伝えしたように喧嘩の合図ですので、目を見つめない事でなついてくる場合もあります。わざと目を見つめないことで「攻撃をしない」「興味がない」ということを猫に伝えることができるんです。
猫があなたに興味をもち見つめてきた場合に、目を見ないというのは難しい時には、目をつぶるのも有効的ですよ。
ゆっくりと静かに動く
なつかない猫の対処法として、ゆっくりと静かに動くのも効果があるとされています。動作の激しい行動は、猫が怖がってしまうこともあり、歩幅を小さくしたり大振りな動きを抑える事が大切ですよ。
姿勢は小さく見せる
猫は自分より体の大きい物ほど、威圧を感じてしまい警戒心が濃くなる場合もあります。逆に小さいほど、警戒心が薄くなるのでなるべく姿勢を小さくして、近づいたり名前を呼んであげる事をお勧めします。
大きな体ほど「姿勢を小さくするのは難しい」と思う方は、体育座りなどの体を丸めるような姿勢が良いと思いますよ。
気持ちいいポイントを撫でる
なつかない猫でも気持ちの良いポイントを撫でてあげると、「嬉しい」「もっと撫でて」といった感情になってくれます。気持ちの良いポイントは様々ありますが、私の経験からすると、一番は尻尾の付け根部分をモミモミしてあげると、喜んでくれますよ。
ですが他にも首やのどなど、気持ちの良いポイントは色々ありますので、どの部位が一番気持ちいいのかを確認してみる必要があります。猫が気持ちいと感じるポイントさえ見つける事ができれば、猫の方から体を押し付けてきてくれる猫もいるんです。
きつい匂いを発しない
猫は香水などといったきつい匂いは、例えどんないい匂いでも臭いと感じてしまうんです。最近では柔軟剤や洗剤などにも、香水のような匂いをするものもありますが、そのような物も猫は嫌いなのです。
なついてもらうためには、きつい匂いを発しない衣類を着ることが大切なんです。なるべく無臭の物を衣類を選ぶと、あなたの匂いが服にしみつき、猫の好みの匂いとしてなついて来てくれる事もあるんです。
野良猫を拾ってしまった!なつかせる方法はあるの?
道端などでさまよっている野良猫を見つけてしまい、可哀そうで家で飼いたいけど、「なついてくれるか不安」で悩んでしまった経験もあるのではないでしょうか?私もその一人で、悩んだ結果うちで飼う事になりました。
ですが野良猫の場合は、ペットショップなどにいる猫より数倍警戒心が濃く、中々なつくのにも苦労してしまうんです。人に虐待されたり、悪い物を食べさせられたりと、心ない人間にされてきたことが、どんなに怖い思いをして育ってきたか分かるほど、野良猫は人間に対して敵意をみせ、なつくのが難しくなっているんです。
一度敵だと認識した野良猫から、信頼を得るには時間が必要不可欠ですが、実はなつかせる方法もあるんです。こちらではそんな野良猫をなつかせる方法を、私の経験からお伝えしていきたいと思います。
餌やおやつで誘ってみる
あなたを「食べ物をくれる人」と始めは思わせる為、餌やおやつなどで誘うのも効果的です。はじめは警戒して食べてはくれないと思いますが、容器に餌やおやつを入れ食べさせるようにして下さい。
容器で食べる様になったら、徐々にあなたに慣れさせるために、手で与えるようにしましょう。最近ではとても魚やチーズなどが入ったとても美味しい、おやつなどもあるので、そのような美味しい物で誘ってみるのも良いと思いますよ。
機嫌が良い時にコンタクトをとる
猫は人間と同じように、機嫌が良い日と悪い日があるんです。あなたも機嫌が悪い時に、話しかけられたり、触られたりするとイライラしますよね。猫も同じで、機嫌が悪い時にコンタクトをとったとしても、決してなついてはくれないんです。
機嫌が良い時と機嫌が悪い時を見極めるポイントは、猫の耳と尻尾にあります。機嫌が良い時にする耳は、前を向いてピーンとしている時と言われていて、警戒をしていない状態です。逆に機嫌が悪い時の耳は、後ろに向いていたり、伏せている状態ですよ。
しっぽの場合は、尻尾を上に立てお尻を見せていたり、ゆっくりと尻尾を振っている状態はリラックスしている時です。早くしっぽをバタバタしている行為や、しっぽの毛が逆立っている時は、怒っている証拠なので注意が必要です。
汚いからといって体を洗うのは逆効果
野良猫を拾った際には、ほとんどの確率で体が汚い状態だと思います。キレイ好きの猫だからといって、無理に体を洗ってしまうと逆効果で、猫は虐待されていると感じてしまうんです。
私もこの経験があり、汚くてボロボロだった野良猫の体を洗ってあげたら、「シャー」と威嚇してきて、しばらくの間は警戒されてしまいました。野良猫にとっては第一印象から、「信頼できるのか?」「信頼できないのか?」見定められるので、決して無理に体を洗う事をしない事が大切なのです。
もし野良猫の体を洗ってあげたいと思ったら、一度獣医に相談し病院に連れて行くようにしましょう。
高い所を用意する
猫は高い所がとても好きな生き物で、高い所にいるだけでもリラックスできると言われています。なつかない野良猫にとっては、人に対して恐怖心を抱いている事がほとんどで、高い場所にいると気持ちも和らぎ、警戒心から安心感へと変わる猫もいるんです。
高い所を用意するなら、いくつも用意してあげることをお勧めで、沢山用意することで猫はあなたの事を監視することができ、自分に危害が「ないのか?」「あるのか?」判断させる事ができます。
危害がないのが分かったら、そばによってきてなついてきた子も私は知っているので、是参考にしてみて下さい。
あえて攻撃を受ける
野良猫の場合は、人間に対する恐怖心から、威嚇してきて爪をだし攻撃してくることも考えられます。痛いからといって猫の攻撃を避けていたら、敵対心がおさまらない猫がほとんどです。
あえて攻撃を受ける事で、「攻撃しても何もされない」とい安心感を猫に与える事ができます。最初はとても痛いと思いますが、野良猫の警戒心を解くためにも必要な事なのです。
時間をかけるのも大切
このように、拾った野良猫をなつかせる様々な対処法がありますが、最終的には時間をかける事が最も大切になります。猫は人間に対する恐怖心を一度抱いてしまうと、中々心を開いてくれない生き物なのです。
心を開かせるためには、1週間、1ヵ月とは考えずに、年単位の時間をかけ、徐々にあなたになつかせる必要があるんです。たまに耳にしますが、なつかないというだけで、猫を捨てる心ない方も中にはいるので、決してそのようなことはしてはいけないのです。
拾った猫でもかけがえのない大切な命ですので、必ず最後まで責任を持って育て上げる事が、飼い主のあなたができる最大の役目なのです。その事を十分に理解し、何年かかっても愛情をしっかりと注ぎ、猫になついてもらう為の対象を是非試してみてください。
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