猫に歯磨きは必要なの?歯磨きをしないと病気になる可能性も!




私たち人間でも、歯磨きをしていないと虫歯などになってしまいますよね?猫も同様に歯磨きをしない事で、虫歯になる事があるんです。しかも人間に比べて、猫は歯垢が歯石に変わるのがとても早い事から、歯周病や歯肉炎になりやすいと言われています。

それだけならまだいいのですが、その事が原因で食欲が低下してしまい、栄養不足から体力が低下し、最悪の場合病気になる可能性もあるんです。そうならない為にも、普段からしっかりと歯磨きをして予防しておかなければいけないのです。

猫は自分で歯磨きをできないので飼い主のあなたが、定期的に歯磨きをし、メンテナンスしてあげる事が重要になってきます。今回はそんな猫の歯磨きについて、詳しく解説していきますので、愛猫を歯磨きしていないというあなたは、必ず最後までチェックしておいて下さい。

歯磨きをする前に猫の歯の構造をチェック

歯磨きのやり方などを知る前に、猫の歯の構造を知っておく必要があります。猫の歯は大きく分けて、「歯冠部」と「歯根部」があり、その境目にある歯肉溝が、炎症してしまうと猫に多いとされる歯周病を発症してしまうんです。

また猫の歯は4つに分類されていて、猫「門歯や切歯」と呼ばれている前歯は、上下12本あり肉を削ぎ落としたり、ちぎる役割があります。犬歯と呼ばれる一番尖った歯は上下で4本あり、狙った獲物の脊髄を切断し、逃がさないようにする役割があるんです。

口の左右にある前臼歯は、上に6本下に4本あって、最も口内の奥にある後臼歯は上下で4本ありますがどちらも、食べたものを噛み切る役割があると言われています。こちらではそんな猫の歯の構造がどうやってできているか、下記により詳しくお伝えしていきますので、是非参考にしておいて下さい。

歯冠

歯冠は実際に食べたものと接触する部位で、噛んだり切ったりする大切な役割があります。歯の中で歯茎から飛び出しており、一般的な歯と思われる部分の事を言います。

歯肉

歯肉とは歯の根元にある皮膚組織の事を言い、私たち一般的に言っている歯茎も歯肉に含まれます。上記でお伝えした歯冠に接触していて、歯肉の中でも外側からでも見える部分を歯茎と呼ばれているんです。

歯肉溝

歯肉溝とは歯肉とは違い、歯冠と歯肉の境目にある溝の事を言います。通常の健康な歯肉溝であれば、溝の隙間は小さいて、細菌などの侵入を防いでくれるのですが、歯磨きをしていないことで炎症をしてしまい、溝が深くなり細菌の侵入を許してしまうこともあります。

歯肉溝の溝が深くなってしまうと、食べたかすなども溜まりやすくもなってしまいます。そうしたたまり場を作ってしまった事を、一般的に歯周ポケットと呼ばれているので参考までに知っておいて下さい。

エナメル質

エナメル質は、歯冠の表面を覆っている物質で、体内の中でも最も硬い組織なんです。無機質と水と有機質で構成されており、歯冠を守る役割があるんです。しかし体内で最も硬い組織と言われていますが、衝撃には弱いので、折れたり欠けたりすることもあります。

歯髄

歯髄とは歯の中心部にある組織で、神経や血液が通っている部位の事です。この歯髄に虫歯が達してしまうと、歯が痛くなってしまうんです。

歯槽骨

歯槽骨とは猫の歯を支える大事な組織で、歯周病が進行してしまうと、この歯槽骨まで炎症してしまい、徐々に骨が削られ歯が抜けるといった症状が現れてしまうんです。ちなみに歯槽骨と歯の間には、歯根膜と呼ばれる組織も、大事な歯を支えています。

猫に歯磨きをしないとどうなるの?

猫も人間と同様に、食べたものが歯の隙間に挟まったり、溜まってしまうとその歯垢が原因で、歯石へと変化しさらに歯垢が溜まりやすくなってしまいます。しかも人間より歯垢から歯石に変わるのが早いと言われているので、人間のように歯磨きが必要になってくるんです。

歯磨きをしなかった結果、歯垢がさらに溜まりやすくなり、歯周病に発展する可能性が高まってしまうんです。ですが歯磨きをするといっても猫自身でする事ができないので、飼い主のあなたが歯磨きをしてあげないといけないのです。

そんな歯磨きをしない事で、考えられる症状を下記にお伝えしていきますので、もし猫の歯や口に以下で紹介する異常や変化が見られた時には、疾患の可能性もあるので、一度病院に連れて行った方が良いと思います。

口が臭い

猫が歯磨きをしないと、口が臭くなってしまうんです。私たち人間でも、歯磨きをしないと口が臭くなると同様に、猫も口臭が臭くなってしまいます。もし飼っている猫の口が臭いと感じられたら、虫歯や歯周病、口内炎などの可能性もありますが、他にも猫エイズや腸炎などの疾患を持っている恐れもあるので注意が必要です。

歯がぐらぐらする

猫の歯が何らかの衝撃によって、ぐらぐらする事もありますが、歯周病からもなるので注意しなければいけないんです。猫の歯がぐらぐらしてしまうと、食べづらくもなり、最悪の場合抜けてしまうことも考えられるので、早めに対処する必要があります。

口の中が腫れる

口の中が腫れる症状は、歯と関係ないように思われがちですが、歯周病が進行すると口の中まで腫れてしまうんです。また歯周病だけでなく、口内炎や歯根吸収と呼ばれる病気になっている事も考えられるので注意が必要です。

他にも口が腫れる症状は、猫白血病、猫エイズなどの命に関わる恐ろしい病気に、かかっている可能性もあるので、もし飼っている猫がそのような症状がある場合は、一度獣医に相談した方が良いかもしれません。

歯が変色する

私たち人間ではたばこを吸ったりなどしてしまえば、歯が変色する事がありますが、猫の場合は歯が変色するという事は、歯根吸収にかかっている可能性があります。歯根吸収は永久歯がとけてしまい、歯冠が完全に欠損してしまうんです。

歯の根元がピンク色に変色する事もあるので、一度猫の歯を確認してあげる事も大切だと思います。最も起こりやすいのは、前臼歯と後臼歯を言われていますので、確認する際の参考にしておいて下さい。

そもそも磨くのが無理な場合は?

歯磨きをしてあげたいけど、猫が嫌がったり何らかの理由から、歯を磨くのがどうしても無理な場合は、口腔内スプレーなどでケアをしてあげると良いと思います。しかし歯磨きほど効果は期待する事はできませんが、歯に歯垢をつきにくくしてくれ、口内環境を整えてくれますよ。

ですが口腔内スプレーはあくまでも歯磨きの補助という事を忘れずに、歯磨きができるようになったらきちんとしてあげる事が大切だと私は思います。

歯磨きだけでは防げない病気もある

歯磨きをしない事で、虫歯や歯周病の原因を作ってしまいますが、歯磨きだけでは防げない病気もあるです。その病気とは、歯肉口内炎や吸収病巣などがあり、これらの病気は猫以外ではあまり見られず、原因も定かにはされていないんです。

ですが一つの原因として考えられているのは、歯肉の細菌増殖があるとも言われているので、歯磨きで症状を改善する事もあります。しかしこのような病気を一度引き起こしてしまうと、強い痛みを伴うので、猫が嫌がったり暴れたりして、歯磨きが非常に困難になる事が多いんです。

もし飼っている猫が歯に触る事や、歯磨きに対して以上に嫌がった場合は、歯肉口内炎や吸収病巣などの病気にかかっている可能性もあるので、一度獣医に相談した方が良いと思います。

猫の歯磨きグッズを知ろう!

歯磨きをしない事で様々な症状が現れてしまうことを知ってしまうと、やはり猫にとって歯磨きは大切な事だということを分かっていただけたと思います。その歯周病などの症状が悪化してしまうと、歯が抜けてしまったり、歯の痛みでご飯が食べられなくなり、衰弱していく子も実際に中にはいるので、そうなる前にきちんと歯磨きで予防しておく必要があるんです。

また歯周ポケットの深くに細菌が入り込んでしまうと、細菌が血管を伝って体中に広がってしまい、臓器にダメージを与える事も考えられます。そのような事になってしまう前に、定期的に飼い主が歯磨きしてあげる事が大切なんです。

「では自分の飼っている猫にも歯磨きをさせよう」と思っても、どのような歯磨きグッズを用意すればいいのか分かりませんよね?実は猫の歯磨きグッズは、人間の歯磨きグッズのように沢山の種類があったんです。

こちらではそんな猫の歯磨きグッズを、私が知る限り紹介していきますので、是非歯磨きグッズを選ぶ際の参考にして頂ければと思います。

歯ブラシ

先ずは人間も歯を磨く時に、一般的に使用する歯ブラシです。歯ブラシといっても猫用の歯ブラシは、猫が大きく口を開けなくても済むように小さく作られており、歯ブラシの中でもはブラシの部分だけ回転するタイプもあるんです。

猫用の歯ブラシといっても大小様々ありますので、その子にあった歯ブラシを選んであげる必要があります。ちなみに私はブラシ部分が優しく回転するタイプで、猫に歯磨きをしてあげています。

歯磨き粉

人間の歯磨き粉といえば、ミントなどの香りがついた物もありますが、猫用の歯磨き粉は大抵ジェルタイプで作られています。猫は人間のように歯磨きをした後に口をゆすぐわけではありませんので、磨いた後は歯磨き粉を飲み込めるようになっているんです。

最近では猫の好き嫌いに合わせて、チキンフレーバーなどが添加している物もありますが、飲み込んでしまうことを考えると、歯磨き粉に含まれている成分には注意しなければいけないのです。もし歯磨き粉に人工添加物が入っていると、健康に害を及ぼす可能性もあるので、成分は必ずチェックして選んだ方が良いと思います。

また歯磨きを嫌がる猫用の歯磨きもあり、口に入れるだけで歯垢を取り除いてくれる働きの、ジェルやスプレーも最近では売られています。しかし歯ブラシのように直接除去する事ができないので、私はあまりおすすめはできません。

歯磨きトイ

歯磨きトイとは、猫の習性を利用して、噛む事で歯を磨くことができるグッズです。噛む事で歯についた歯垢を除去する事ができるので、歯ブラシとは別に用意しておいた方が良いと思います。

歯磨きトイは柔らかいスポンジのような物や、ロープ状の形状な物まで様々あり、猫と遊びながら歯を磨くことができますよ。私がお勧めする歯磨きトイは、またたびのニオイが付いたものなので一応参考にしておいて下さい。

しかし遊びながらできるから楽だからといって、毎回毎回歯磨きトイで磨いていたら、噛み癖になる事も十分に考えられるので、適度に与える事も大切なポイントです。

歯磨きシート

歯磨きシートはウェットティッシュみたいなシートで、歯の歯垢をふき取る事ができる歯磨きグッズです。歯磨きシートを飼い主のあなたの指に、巻きつけて歯磨きができるんです。

歯ブラシが苦手な子には歯磨きシートが良いかもしれませんが、ブラシがついていない為完璧に歯垢を取り除くのは難しいかもしれません。私も実際にもっているのですが歯磨きシートを使う時は、猫のお口の軽いケアの時に使用しています。

歯磨きおやつ

猫の歯磨きの中でも一番簡単なのが、この歯磨きおやつです。食べることで歯についた歯垢を取り除くことができながらも、歯磨きからのストレスも軽減してくれる便利グッズです。

猫も積極的に歯磨きに参加はしてくれますが、やはり歯ブラシには劣りますので、できることなら歯ブラシで歯磨きをした方が私は良いと思います。

猫の歯磨きのやり方は?

猫の歯周病などを予防する為に、歯磨きをしてあげたくてもやり方が分からない事もありますよね?そこでこちらではそんなあなたの為に、猫の歯磨きのやり方について、順にお伝えしていきたいと思います。

私たちが歯を磨く時は自分でするので簡単なように思いますが、いきなり猫に歯を磨こうとすればほとんどの子は嫌がってしまい、歯磨きをさせてはくれないのでそう簡単にはいきません。そんな時どうすれば良いのかと言うと、歯磨きを慣れさせるのが一番のポイントになってきます。

その事を踏まえて以下に紹介していきますので、これから猫に歯磨きをはじめようと考えているあなたは必見です。

口や歯にタッチして慣れさせる

猫とのコミュニケーションの一環として、口や歯にタッチして、触れられるのを慣れさせる事が大切です。いきなり歯磨きをしようとすると、急に何をされるのか不安になり嫌がったり、逃げてしまうこともあるんです。

そのような事にならない為には、はじめから口や歯にタッチして慣れてもらう必要があるんです。猫があなたのそばによってきた時などに、頭や体などを撫でながら、ついでに口や歯を触る事で、私は慣れてもらうことに成功しました。

ガーゼなどで磨いてみる

続いて口や歯に触るのを慣れてきたら、口の中に直接手を入れて、口の中も慣れてもらうようにします。その口の中も大丈夫になったらガーゼなどで、歯の表面をそっと磨いてみます。

この時に嫌がる素振りがなければ、ようやく歯磨きをすることができるようになったと思います。ガーゼなどで磨いてみるポイントとして、ウェットフードの水分を含ませた物などで、磨いてあげると早く慣れてくれますよ。

ようやくここまでやらせてくれるようになったら、はじめて歯ブラシで歯を磨く事にうつることができるんです。

歯に対して45度で磨く

歯ブラシで歯を磨く際にはまず猫の唇を上にあげ、歯ブラシは歯に対して45度の角度で磨くことが大切です。力もそんなにかける必要はなく、歯と歯茎の間にある、歯肉溝に溜まった歯垢をかきだしてイメージで、小刻みに磨きます。

奥歯は入念に磨く

また猫の歯の中で最も歯垢が溜まりやすいのは、餌を噛む時に使う奥歯なので、そこを入念に磨いてあげる必要があります。しかし猫の歯はとても小さいので、はじめてやる場合は歯茎を傷つけてしまう恐れも、あるので注意しながら磨く必要があります。

もし歯磨きをしていて、歯茎にキズをつけていないか不安な時は、一度獣医に相談した方が良いと思いますよ。

3部位を順番に磨く

猫の歯は一番はじめにもお伝えしたように、「門歯/切歯」「犬歯」「臼歯」の3部位があります。その各部位を順番に磨き、一周できたら歯磨きの終了です。私たち人間の歯磨きと同様に、数多く磨く事より、質が大事なので一つ一つ入念に磨いてあげる事が大切ですよ。

どうしても歯ブラシが無理な場合は?

猫の歯磨きの基本は歯ブラシを使って磨くのですが、どうしても場ブラシが嫌がる子も中にはいます。そんな歯ブラシが無理な猫の場合は、歯ブラシの代わりに歯磨きグッズの歯磨きシートを、使ってあげると良いと思います。

ですが歯磨きシートは歯の表面は磨く事はできますが、歯周病予防で大切な歯肉溝まで届かないので、予防には繋がらないかもしれません。しかし歯を磨かないと磨くのでは、全然変わってきますのであくまでも、どうしても歯ブラシが無理な子だけに、歯磨きシートを使うことが大切です。

磨くことすら無理な場合は?

猫の中には歯ブラシが無理なだけでなく、磨く事すら嫌がってしまう子もいます。そんな無理な子の場合には、ブラッシング効果のある歯磨きおやつを与えるのも良いと思います。

その他にも歯磨きトイを与える方法もありますがどちらも、噛んで歯垢を取り除く効果があるのもなので、猫の個体差によって全然効果ない場合も考えられます。それでもまったく歯を磨かないよりはいいので、磨く事すら無理な子には与えてみるのも良いとおもいますよ。

口にも触れさせてくれなかったら?

もし口にも触れさせてくれなかったら、飼い主のあなたもたとえ歯磨きをしてあげたくてもお手上げですよね。私も実際に経験があるのですが、どうすれば良いか分からなくなってしまいました。

無理矢理歯磨きをしてしまえば、ストレスの原因にもなりますし、それだけでなく暴れた反動で歯茎に傷を負わせてしまう事も考えられます。そんな口にも触れさせてくれない子には、口腔内スプレーでお口のケアをする方法があります。

しかしこの方法は、あくまで歯垢がつきにくい口内環境を作るだけですので、歯周病などの予防にはならないので一応参考までに知っておいて下さい。

獣医の力を借りる事も大切

猫の様々な性格からどうしても歯磨きをやらせてくれない子たちの場合は、獣医の力を借りることも大切だと思います。猫の歯磨きは動物病院でもしてくれるので、そのような猫たちにはいいかもしれませんよ。

病院では口内診療として、歯周病のチェックやその原因となる歯垢や歯石の除去をしてくれるんです。もし歯周病治療で治療を行えば、歯石を除去する為に全身麻酔が必要で、その費用はおよそ2万~3万ほどかかると言われているので、治療の際の参考までにしておいて下さい。

ちなみに猫の歯磨きは、トリミングサロンでもやってくれる所もあるので、一度聞いてみるのも良いと思いますよ。ただし猫を扱うところはまだ少ないので、事前に確認しておく必要があります。

猫の歯磨きのQ&A

猫が歯を磨かない事で、虫歯や歯周病などの原因になるのですが、歯周病は思った以上に深刻で、歯を磨かない猫の8割以上が、歯周病や口腔内のトラブルを抱えていると言われているんです。歯は食べるという行為に直接かかわるので、痛みで餌を食べられない心配もありますし、細菌が体に行き渡り多臓器にも影響がでてしまうんです。

今までは猫の歯磨きについて紹介してきましたが、「何歳から始めたらいいのか?」「傾度はどの位すればいいのか?」などまだ気になる疑問も多いと思います。そこでこちらではそんな歯磨きの疑問を、Q&A方式でお答えしていきたいと思いますので、まだ様々な疑問があるあなたは、是非最後までチェックしていって下さい。

歯磨きは何歳から始めたらいいの?

先ずはじめの歯磨きに関するQ&Aは「歯磨きは何歳から始めたらいいの?」です。それは生後4~5ヶ月ほどと言われています。生後間もなくして子猫は歯が生えてくるのですが、その時期は乳歯なので歯を磨く必要がないんです。

その為乳歯から永久歯に生え変わる時期に、歯磨きをした方が良いんです。しかし歯磨きに早く慣れてもらう為にも、乳歯の頃から口の中に手を入れたり、ガーゼなどで磨いてあげた方が、いざ歯磨きをする時に楽にさせてくれることが多いので、私は乳歯の頃から慣れさせていました。

はじめての歯ブラシはNG?

次のQ&Aは「はじめての歯ブラシはNG?」です。歯磨きといえば歯ブラシが一番効果的ですが、はじめての時からいきなり歯ブラシを使ってしまうと、歯ブラシで喉をついてしまう恐れがあるんです。

慣れていない状態で歯ブラシを口の中に入れてしまうと、激しく抵抗した時に、喉まで入ってしまうといった危険な事故が起きないとは言えないのです。その為、猫に初めて歯磨きをさせる時は、歯ブラシは使用せず、ガーゼなどでゆっくり慣れさせてからする事をお勧めします。

子猫はガーゼの方が良いの?

子猫の時も同様に、歯磨きをする時はガーゼの方が良いと思います。子猫が歯磨きに慣れていなかったりすると、上記と同じく喉をついてしまったり、口の中を傷つけてしまう恐れがあるからです。

その為子猫の時はガーゼの方が、怪我もせず安心に歯を磨くことができるんです。子猫の時にガーゼで磨く方法として、指にガーゼを薄く1枚だけ巻き、拭き取ってあげると良いと思いますよ。この時に少しガーゼを湿らせておくと、きつく指に巻けるので磨きやすくなるので、参考にしておいて下さい。

歯磨きをする時にコツはあるの?

猫の歯磨きのやり方はお伝えしてきましたが、「歯磨きをする時にコツがあるのか?」も気になるポイントですよね。猫の歯磨きをスムーズに行うには、ちょっとしたコツを掴んでおくだけ、簡単に歯を磨くことができるんです。

そのコツとは、「リラックスした状態で歯磨きをする」「少しでも嫌がる仕草を見せたらすぐにやめる」「ご褒美をあげる」などがあります。言葉では簡単に聞こえますが、実際試すと難しい事もあるので、下記により詳しくどのような事をすればいいのかお伝えしていきますので、是非猫に歯磨きをするコツを、掴んでみて下さい。

リラックスした状態で歯磨きをする

リラックスした状態で歯磨きをするとは、猫を優しく撫でたりした時に、「ゴロゴロ」と喉を鳴らしますよね。そんな猫がリラックスした状態の時に、歯磨きを行うと黙ってさせてくれる事があるんです。

また飼い主のあなたが、これから歯磨きをするぞ雰囲気を出してしまうと、あまり好きじゃない猫は、たとえリラックスしていたとしても、逃げたり暴れたりすることもあるので、注意が必要です。

少しでも嫌がる仕草を見せたらすぐにやめる

もう一つのコツとして、少しでも嫌がる仕草を見せたらすぐに、歯磨きをやめることも大切です。たとえ歯磨きをしなければいけなくても、無理にやってしまうと、猫は「歯磨きは怖い」「歯磨きが嫌いになった」などの気持ちになってしまい、今後一切歯磨きをさせてくれない事も考えられます。

そのような事にならない為にも、無理にやったりはせずに、少しでも嫌がる仕草を見せたらすぐにやめて、次から少しづつ時間を長くしていくようにした方が良いんです。

ご褒美をあげる

私が実際に試している最後のコツとして、ご褒美をあげる方法があります。猫に歯磨きが終わったら、ご褒美がもらえると思わせることで、歯磨きに良いイメージを与える事ができるんです。

猫によって好みは様々あると思いますが、あなたの飼っている猫が一番好きな物をご褒美にすると、スムーズに歯を磨かせてくれることがあるんです。はじめは歯磨きの前にご褒美をあげ、徐々に終わった後に与えると、「歯磨きをしたら好きな物が貰える」と猫に思わせることができますよ。

傾度はどの位?

人間が歯磨きをする場合は1日3回が好ましいと言われていますが、猫の場合は1日一回が理想と言われています。しかし猫の中には毎日歯磨きするのが、ストレスとなる子もいるので、必ずしも毎日磨かなければいけないと言うことではないんです。

猫の口の中に残る歯垢が歯石になるまでは、1週間ほどかかるので、できることなら毎日してほしいのですが、もし難しければ1週間に2回から3回程度でも良いそうです。私も実際に猫のストレスにならないように、週に3回程度だけ歯磨きをしていますよ。

このように猫にとって食に、直接つながる歯磨きは絶対と言っていいほど欠かせないもので、飼い主のあなたが歯磨きをするのがめんどくさくて、放っておくと歯周病や口腔内のトラブルを抱えてしまい、痛みから餌を食べられなくなることも実際にあるんです。

私たち人間でも虫歯などになると、その痛さから食べ物が口にはいらないという事もありますよね。猫も同様に痛みを伴った結果、食欲が低下する→栄養不足になる→体力が落ちる→病気になる、と言う事も考えられるので、歯磨きをしてあげなければいけないのです。

愛猫の健康の為にも、そのような事にならないように歯磨きで、お口のケアをしてあげてやって下さい。










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