安全な子猫用キャットフードの選び方と与え方、4つの注意点とは?




成長期の子猫の場合、丈夫な体や骨格を作るためには毎日の食生活を徹底管理する必要があります。その成長で重要になっていくるのがキャットフードなんです。

適切なキャットフードを与えていないと、必要な栄養素が不足してしまい、体の弱い体質になってしまう子猫もいるほどキャットフードには気を付けておかないといけないんです。成猫になるための大事な一歩ですので、子猫には適切なキャットフードをあげる様にしましょう。

今回はそんな、子猫に与える安全なキャットフードの選び方をお教えしていきたいと思います。その選ぶポイントをしっかりと覚えておいて、健康な子猫に育て上げてください。

 

目次

子猫にあげるフードは何に気をつけたらいい?

子猫が健康な生活をしていくためには、食事がとても大事な物です。そのあげるキャットフードに気をつけて置かないと、体に合わなく食べても吐いてしまったり、下痢などもしてしまう可能性もあります。

そんなキャットフードを与え続けていると、子猫に必要な栄養価を体に取り入れられない為、不健康に育ってしまう場合もあるんです。そのような事にならないように、子猫に適切なキャットフードを与える様にしましょう。

 

0~2ヶ月までは栄養価の高いミルクをあげよう

生後0~2か月の間は、キャットフードだけでなく子猫用のミルクをあげる事をおすすめします。これはキャットフードだけでは、十分な栄養を取ることができない為です。

母猫がそばにいる時は母猫がミルクを与えてくれるので安心ですが、母親がいない子猫の場合は栄養価の高いミルクも飲ませてあげてください。

この2か月の期間は、「授乳期」と「離乳期」がある期間となっており、子猫の大事な期間とも言えます。生後3週間ほどまでは、ミルクだけを与えるのですが、その後に歯が生えてきたら離乳食をスタートしてあげなければいけないんです。

母猫がいない生後間もない子猫にミルクをあげる際には、栄養価が高いからといって、子猫用でないミルクを与えるのはNGです。そのミルクを与えていると、子猫に必要な栄養分を取ることができずに、体調不良をおこしてしまう場合もあるので気をつけてあげてください。

 

生後1ヶ月からは離乳食を始める

歯が生えはじめたら、離乳食をスタートしてください。大体生後1か月ほどで歯が生えて来ますので、その位になってきたら口の中を確認してあげましょう。

その離乳食を与える時に、お湯などでフードをふやかした物を与えていると、十分な栄養を取ることができないのです。ですので、この時にも栄養価の高いミルクで、離乳食を作ることを強くおすすめします。

そんな離乳食の作り方は、子猫用のミルクを60°以上に温め、そのフードにかけてふやかしてあげるだけです。ここで注意しなければいけないのは、芯がないくらいまで柔らかくしてあげてください。

 

生後3ヶ月からはドライフードを与える

離乳期が過ぎた生後3か月ほどになると、キャットフードだけでもしっかりと成長してくれますが、この期間の子猫には、柔らかいウェットフードよりしっかりと噛めるドライフードを与える事をおすすめします。

これは少量でも栄養カロリーを取ることができるため、体の小さい3か月の子猫でもしっかりと体調管理ができるからです。その他にも食べやすいからと言って、ウェットフードだけ与えていると、子猫のあごが弱くなってしまう可能性もあります。

水分が多く含まれているウェットフードは、消化が良すぎるため下痢になる子猫がいるのであまりオススメはできません。子猫の大切な生長期間ですので、ドライフードをあげるようにして下さい。

 

穀物が少ないグレインフリーのドライフードがオススメ

Photo credit: foliopix via Visual hunt / CC BY

ドライフードを選ぶ際には、麦、とうもろこし、米、大豆など穀物ができるだけ少ないグレインフリーのドライフードを選んであげてください。猫は元々肉食の動物ですので、穀物の栄養は必要としないからです。

必要としない栄養価で、消化も苦手としていて、成猫でも消化不良を起こしてしまう可能性もあるんです。子猫の場合は尚更、栄養を吸収しやすいので、下痢などになってしまう事も十分に考えられます。

その穀物があまり入っていないフードをどうやって選べば良いかというと、キャットフードには原材料が記載されています。原材料が多く含まれている物から、左順になっているんです。

左から近い所に穀物が記載されている場合は、穀物が沢山使われているので、なるべく選ばないようにして下さい。

 

猫は肉食!子猫のうちからたんぱく質にこだわって

先ほども少し触れたように、猫は肉食です。そんな猫に必要な栄養素の一つが、動物性たんぱく質なんです。子猫の時期も同様で、たんぱく質を取っていないと、体の弱い猫に育ってしまう事も十分に考えられます。

この時期は、一度にたくさんの量を食べる事ができないので、タンパク質にこだわってフードを与える事をおすすめします。また体をしっかりと作るにも必要な要素となっており、丈夫に育てていくには必要な栄養源なんです。

元々子猫の時期は消化能力も低い為、動物性たんぱく質が少ないフードを食べさせていると、下痢などといった体調不良にもなってしまう事もあるので注意してあげてください。

 

子猫の安全重視で無添加を選ぶようにしよう

子猫の安全を重視するのであれば、無添加のキャットフードを選ぶのが基本です。添加物が入っている物は、「消化不良」や「目ヤニ」や「毛ぬけ」など様々な症状を起こしてしまう可能性も考えられています。

遺伝子レベルにも障害を起こしかねないキャットフードなどもあるので、十分に注意してあげなければいけないんです。最悪の場合、大切な命も落としかねないので、添加物の入ったフードはあげないでください。

できるだけ、天然由来成分で作られた無添加のキャットフードを与える様に心がけてください。

 

子猫が一日に食べるキャットフードの量は?

キャットフードの選び方などをお教えしてきましたが、食べる量は一体どの位なのか気になりますよね。子猫は成猫に比べると、エネルギー消費が激しい為、それに合ったキャットフードの量を与える事が必要なんです。

そんな子猫に与えるキャットフードの量は、子猫の体重のおよそ半分くらいの量が適切です。子猫の時期は、体重が少なくなるという事はないのでそのくらいの量を一日に、3~4回に分けてあげる様にしましょう。

それでもすぐに食べたがる子猫は、フードの量を多めにして一日の量を調整するようにして下さい。フードをあげていても体重が減ってきている時には、体調不良を起こしている可能性もあるので、その時にはすぐに病院に連れていくことを強くおすすめします。

 

子猫の離乳食ってどうやって作るの?

子猫用キャットフードの適切な選び方などをお教えしていきましたが、こちらでは離乳食について紹介していきたいと思います。子猫の離乳食期間も、大切な時期ですのでチェックしておきましょう。

適切な離乳食を与えていないと、それが原因で消化不良を起こしてしまい、下痢や便秘になる可能性も。ひどい場合には、栄養失調になってしまい、命を落としてしまった子猫も知っているので、きちんとした離乳食を作るようにして下さい。

 

一般的な離乳食はドライフードをふやかしたもの

子猫の離乳食で最も知られているのは、ドライフードをふやかした物です。ドライフードは少量でも、栄養カロリーがとれるので離乳食の定番とされています。

とても腹持ちが良く、日持ちもするので飼い主にも嬉しいポイントです。その他にも、歯が生えかけた子猫の歯も、掃除してくれるので、歯の病気にもかかりにくいんです。

その離乳食に慣れさせるためには、匂いを嗅がせ一度子猫に舐めさせてあげてください。それで舐めてくれれば、少しずつですが食べる様になると思います。

 

正しいドライフードのふやかし方とは?

ドライフードで離乳食を作るといっても、正しいふやかし方があるんです。正しくふやかしてあげないと、消化不良を起こしてしまう事もあるので、是非覚えておいてください。

正しいふやかし方は、フードの芯がなくなるまでふやかしてあげる事です。この時に、子猫用のミルクでふやかしてあげるのがポイントです。ただのお湯でふやかすのもいですが、好んで食べてくれない子猫がほとんどだと思いますよ。

その他にも、子猫用のミルクで離乳食を作ると、ミルクの匂いがするので進んで食べてくれる子もいます。それでいて、栄養価の高いミルクと混ぜる事で、しっかりと栄養も取る事ができます。

 

ふやかしたドライフードって、いつまであげていいの?

生後3ヶ月を過ぎたらドライフードを中心に与える様にしましょう。すぐにドライフードだけ与えても食べない可能性もありますので、少しずつふやかしていないドライフードにも慣れさせるようにしましょう。

その頃になるともう、歯も生えそろっているので、ふやかしたフードとふやかしていないフードの2種類を用意して、慣れてもらう事が得策です。それでも食べてくれない子には、子猫用のミルクを少しかけてあげて、様子を伺ってみてください。

 

子猫の時から固いドライフードを食べさせてしまうと…?

子猫の時から、ふやかしていない堅いドライフードを食べさせることは絶対にやめてください。子猫の中には、硬いままでも食べる子もいますが、必ずふやかしてからあげる様にしましょう。

子猫が堅いドライフードを食べると、胃腸に大きな負担を与えてしまい、下痢などの消化不良を起こしてしまうんです。ただの下痢ならいいですが、子猫の場合の下痢は脱水症状になってしまう危険性もあります。

それだけでなく、噛む力もあまりないので、そのまま飲み込んでしまう事も考えられます。飲み込んでいると、息ができなくなり窒息死することもあるので、絶対に堅いドライフードを食べさせないでください。

 

手作りの離乳食は成猫になるまでNG!

子猫に必要な栄養源が不足してしまい、ひどい時には栄養失調になる恐れもあるんです。その為、子猫に与える離乳食は、キャットフードをふやかした物を与える様にしましょう。

その他にも子猫は消化器官がとても弱い状態なので、手作りの離乳食を与えると便秘や下痢になる可能性も十分に考えられます。

 

子猫に成猫用のフードをあげてもいいの?

キャットフードと言っても、子猫用と成猫用の2種類があるってご存知でしたか?成猫用のキャットフードで離乳食を作っていいのかも気になるポイントだと思います。

その2種類のキャットフードの、最も大きな違いはというとカロリー量なんです。成猫用に比べると、子猫用の物の方がカロリーが高めに作られています。

こちらではその「成猫用のフードを子猫に与えていいのか?」についてお教えしていきますので、必ずチェックしておいてください。

 

与えていけないことはないけど・・・

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子猫用と比べると成猫用の方がカロリーは低めに作られていますが、栄養的には問題はありません。ですが、消化能力が十分に成長しきれていない子猫にとって消化吸収がしづらい成分も含まれています。

良く食べてくれる子猫であれば問題はありませんが、あまり食べない子の場合は十分にカロリー摂取が出来ていない場合もあるので注意が必要です。

子猫にとってカロリーは、体を大きくする必要な栄養源ですので、あまり食べない子猫には成猫用のフードはおすすめできません。

 

子猫にとってたんぱく質は、絶対に必要な栄養素

動物性たんぱく質は、子猫にが絶対に必要とする栄養素であり、動物性たんぱく質が豊富に含まれている成猫用のフードなら与える事ができますが、消化の問題が気になるところです。

この栄養素は、子猫が成長する為に最も必要な栄養源となっていて、体を作るのに必要となってくるんです。成猫用のフードの中には、カロリーを高くするために、子猫の栄養に必要ない穀物が多く入っている物もあるので、成猫用のフードを与える際には必ず確認するようにしてください。

 

子猫から成猫用のフードへの切り替えはいつから?

そんな子猫用のフードから、成猫用のフードに切り替える時期もあるんです。その成長速度は猫の種類によって異なってきますが、平均的に1歳を超えたら成猫用のフードを与えても問題はないです。

猫の1歳は人間でいうと、成人と同じくらいの時期となっていて、成長が止まりだします。この時期になっても、子猫用のフードをあげていると、カロリーを余分に取ってしまい、太る原因にもなるので注意が必要です。

切り替えるのがめんどくさいからと言って、子猫用のフードを与えていると肥満体型になり、ひどい場合には糖尿病などの病気にもなりますので、しっかりとその子に合ったフードを食べさせるようにしましょう。

 

子猫に安全なキャットフードを与える為の4つの注意点

こちらでは、子猫に安全なキャットフードをあげるための4つのポイントをお教えしていきます。適切なキャットフードをあげるようにしましょう。

キャットフードは「全部同じだろ?」と考えている方も最近では多くいますが、安全なフードを与える事で、子猫の健康管理を整える事ができるんです。

 

キャットフードの成分表をしっかり見ること

まず一つ目のポイントとして、キャットフードに記載されている成分表をしっかりと見る事です。キャットフードには必ず成分表が、表記されているので購入する前に、確認しておいてください。

子猫に必要な栄養素は先ほどもお教えしたように、動物性たんぱく質です。その成分が多く使われている物を、選びだす必要があるんです。そのたんぱく質が、一番左に記載されている物が、最も安全なフードだと言えます。

その逆に、穀物が一番左に表記されているフードは、子猫に不必要な栄養源なので、そのような物は避ける様にしてあげてください。

 

穀物ではなくお肉やお魚が大半を占めているか?

動物性たんぱく質は、お肉やお魚の事で、その成分が大半を占めているのが最も安全なフードです。最近では、カロリー成分を安価で増やす為に、穀物が豊富に入れられている物もあるので注意してください。

キャットフードが安いからと言って、穀物が大半を占めている物だと、子猫は消化不良を起こしてしまう可能性もあるんです。この成分は必要としないうえに、消化も苦手ですので、子猫の成長にも大きくひびいてしまいます。

その為、お肉やお魚などの動物性たんぱく質が、大半を占めているフードを与える様にしましょう。

 

100%お肉だと肥満の原因に!?

先ほどもお教えしたように、お肉や魚などの動物性たんぱく質が豊富に使われているフードがおすすめですが、100%お肉を使用している物は肥満の原因にもなりかねないんです。

必要以上のカロリーを摂取してしまい、太ってしまう可能性もあります。子猫が太り過ぎてしまうと、糖尿病などの病気になってしまう事もあるんです。

ですが、よく食べる子の場合はお肉100%は危険ですが、あまり食べる事ができない子猫の場合は、「カロリー」「脂質」「タンパク質」の3つが一度に摂取できるので、良いかもしれません。

お肉100%のフードを与えたいと考えている方は、その子がどの位食べるかを把握してから、考える様にしましょう。

 

子猫にあげてはいけない食べ物も覚えておこう

子猫には、与えてはいけない食べ物があるってご存知でしたか?その与えてはいけない物を与えてしまうと、ひどい場合には命を落としてしまう可能性もあるんです。

私が知っている方で、その与えてはいけない物を与えすぎて、入院治療した子猫もいるので、食べる仕草が可愛いからといって、絶対にあげないでください。その与えてはいけない食べ物を、危険度に分けてお教えしていきますので、必ず確認しておきましょう。

 

最も危険度の高い食べ物

  • ネギ類
  • アボカド
  • チョコレート類(カカオ)
  • ブドウ・レーズン
  • キシリトール
  • マカダミアナッツ

 

量を食べ過ぎたら危険な食べ物

  • いか・スルメなど
  • 豚肉
  • ニンニク
  • カフェイン
  • アワビなどの貝類
  • アルコール

 

個体差はあるが食べてはいけない物

  • 生卵
  • レバー
  • ホウレン草
  • かんきつ類
  • タコ
  • ココナッツ

 

このように子猫にはたくさんの食べていけないものがあるんです。これは子猫だけでなく、成猫にも与えてはいけないほどの、危険な食材ですので、絶対に与えてはいけないのです。「ちょっとだけなら良いだろう」と思っても、この食材はあげないでください。ちょっと間違ったら、大切な命を落としてしまう可能性も十分にあり得るんです。

今回はそんな子猫のキャットフードについて、徹底的に解説しました。将来の健康を左右する大切な時期ですので、子猫の事を考えながら食べ物を選んであげてください。










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