子猫が噛む7つの理由と簡単に出来るしつけ方!噛む場所で子猫の気持ちがわかる?




子猫がハムハムと指を甘噛みしてくる仕草は可愛くてしかたないですよね。うちの子もその可愛さのあまり子猫の時に強くしつけをしなかったのですが、そのせいで成猫になっても噛みぐせのある子になってしまい、とても苦労しました。

猫の噛みグセは飼い主さんが危険なだけでなく、猫が病気になってしまうこともあるので、できるなら治してあげましょう。

そこで今回は、子猫が噛んでしまう理由から噛むのをやめさせる方法までを、まとめて紹介します。

 

子猫が思わず噛んでしまう7つの理由とは?

猫が何かを噛む理由は様々で、全部が攻撃的な理由ではありません。また、子猫のうちは成長の過程や愛情表現であることも多く、全てをやめさせようとするのはあまりよくありません。

ここでは子猫が噛んでしまう理由のうち、代表的な7つをご紹介します。まずは、なぜ子猫が噛むのかをしっかり把握していきましょう。

 

噛む加減がわからなくて噛んでしまう

Photo via VisualHunt

生後間もない子猫の頃から飼い主さんの元に来た子は、猫の社会を知らないままで育ちます。普通は兄弟猫とじゃれあったりしているうちに、どれくらいの力で噛んだらいいのかを学んでいくのですが、そういうことがないままに子猫はお家にやってくるので、噛む加減がわからないんです。

うちに来た子も本当にちっちゃい時だったので、最初は噛む力が強くてとても痛かったので困っていました。子猫は甘えているつもりで飼い主さんを甘噛みしているつもりが、加減が分からずに痛いまで噛んでしまうことがあるんですね。

 

なんとなく歯がかゆくて噛みたくなる

子猫は歯がかゆくてそれを解消する為に何かを噛むこともあります。猫も人間と同じで乳歯と永久歯があり、生後3~4ヶ月のころがその生え変わりの時期です。そして、この頃の子猫は生え変わりのために歯がムズムズしてかゆくなっているそうなんです。

そんなかゆい歯をなんとかしたくて、子猫は一生懸命にハムハムと何かを噛んでいる。それを知るとちょっと可愛い仕草ですが、その子にとってはストレスなことでもあります。

ただ、これは永久歯に生え変われば収まる行動なので、あまり心配はしなくていいかもしれませんね。

 

もっと遊んで欲しくて噛む

Photo via Visualhunt

飼い主さんともっと遊びたいから噛むということもあります。遊びたいから気を引きたくて噛んでいるんですね。

子猫はとくに遊びが大好きで、やんちゃな子が多いです。体力もあるので、飼い主さんが疲れても子猫はまだまだ遊びたいのかもしれません。

 

飼い主さんの事が好きすぎて…かぷり(愛

猫は親子で甘噛みをお互いにする習性があります。これは猫の愛情表現だと言われていて、飼い主さんに対しても同じ行動を取るそうです。

何でもない時に、子猫がかぷりと甘噛みをしてきたら、それはその子からの「ありがとう」なのかもしれませんね。

 

猫本来の狩猟本能が出てきたとき噛みたくなる

Photo via Visualhunt.com

子猫と遊んでいたら、急に手に噛み付いてきた。これはその子の狩猟本能が目覚めたのかもしれません。子猫の場合でも、飼い主さんが手で遊んでいたりすると、猫にはだんだんとその手が獲物に見えるそうなんです。

猫はもともと狩りをする動物ですから、反射的に攻撃を繰り出すことがあります。これは条件反射のようなもので、機嫌が悪くなったりしたから噛んでいるわけではないのです。

姿勢を低くしたり、しっぽをピクピク動かしたり、急に飛びかかってきたら、それは狩りの行動に入った合図。そんな時は飼い主さんの手が獲物に見えているのかもしれません。ちょっと手で遊ぶのはやめて、おもちゃに切り替えてあげた方がいいでしょうね。

 

構い過ぎが嫌で本気で噛んでいるのかも?

気持ちよさそうに撫でられていたのに、急に噛み付いてきた・・・。なんてこと、よくありますよね。これは、その子の気持ちいいのレベルを超えてかまってしまっているからなんです。

猫は気持ちよくなっているときは、目を半開きにしながら耳を前に向けています。そして、ちょっとご機嫌斜めになってくると目の瞳孔を開いて、耳を横に向けます。こうしたご機嫌斜めの合図が送られたら、撫でるのをやるのがその子と飼い主さんの関係を良好に保つ秘訣かもしれません。

また、猫の集中力は20分が限界と言われています。20分以上のスキンシップを取るのは、ちょっと気をつけた方がよさそうです。

 

遊んだり撫でたりしているうちに興奮状態になり

Photo via Visual Hunt

子猫の間は元気いっぱいで、家中を走り回ったりしますよね。そんな暴れん坊な猫の脳内には、人間と同じ脳内物資が分泌されていることをご存知ですか?

実は猫も人間と同じく興奮すると脳内でドーパミンが分泌されるんです。ドーパミンは攻撃性を高める効果があり、最初は気持ちよく遊んでいたのが、次第に興奮状態になってガブりといってしまう。ということがあるそうです。

元気な子猫は可愛いですが、行き過ぎるとちょっと危険ですね。

 

こんな所も!?子猫が噛む物によって意味が違う

猫は本当にいろんなものをハムハムします。思わず「それはダメ~!」と叫んでしまいそうになるものも、猫は「とりあえず噛んじゃえ」みたいな感じでハムハムしますよね。

でも、猫が噛む場所によっては病気のサインであることもあるので、気にかけないわけにはいきません。ここでは、子猫が噛むちょっと変わった場所にはどんな意味があるのかをご紹介していきます。

 

子猫がしきりに自分の足を噛んでいる

Photo via Visualhunt

毛づくろいをしていたと思ったら、急に自分の足を噛みだした。という猫の行動を見たことはありませんか?うち子はちょくちょくそういう行動があったのですが、歯で爪を研ぐという癖みたいなものでした。

しかし「そういうもんなんだな」と安心しているのも、あまり良くはありません。子猫がしきりに自分の足を噛んでいた場合、それは病気のサインかもしれないからです。

子猫が自分の足を噛む理由としては、以下のようなことが考えられます。

 

  • ノミやダニがついていてかゆい
  • アリやムカデなどの毒虫に噛まれて傷口が気になる
  • 皮膚病や水虫などでかゆい
  • ストレスや癖

 

毒虫に噛まれていたり、皮膚病だったりしたなら病院に連れていってあげなければいけませんし、ノミやダニなら対策を考えてあげなければいけません。なんであれ子猫が自分の足を噛んでいたら、よく観察して異常がないか見てあげないといけませんね。

 

毛布やぬいぐるみなどをやたらに噛むとき

子猫が毛布やぬいぐるみなどのふわふわしたものを噛むのは、猫が前足を交互に押し付ける「ふみふみ」と深い関係があります。

猫の仕草で一番かわいいのは「ふみふみ」だという人も多いんじゃないかと思うくらい人気の仕草ですが、この「ふみふみ」のあとに、ふみふみしていた毛布やぬいぐるみに抱きついて噛み付いたりするのをよく見かけます。

 

これはウールサッキングと呼ばれる授乳期のなごりであり、母猫からお乳をもらっていた記憶を思い出してする行動と言われています。猫がウールサッキングをしているときは、とてもリラックスしている状態であり、「ふみふみ」はその前段階の行動なんですね。

やっぱり可愛いしぐさですが、謝って布を噛みちぎって食べてしまう子もいます。もちろん布を消化することは出来ないので、布はそのままうんちと一緒に出てくるのですが、たまに腸などで詰まってしまうこともあるようです。

あまりにも激しく噛んでいるようだと、注意して見ておいた方がよさそうです。

 

飼い主さんの耳や首筋に噛みつくのは?

飼い主さんが眠っていると、耳たぶや首筋をかぷり。これはこれで可愛いですが、睡眠が取れないのは困ったものです。

この行動は、母猫のお乳を探しているからだと言われています。授乳期に母猫からお乳をもらえなかった子猫に多い行動で、拒否してもしつこくねだるように噛み付いてくる子も多いようです。

 

爪とぎなどのダンボールを噛んで食べてしまう!

猫は本当にダンボールが大好き。これは猫が狭いところや暗いところが好きという習性があるからですが、ダンボールの匂いが好きという子も存在します。

そんな好きが高じてダンボールに噛み付いて食べてしまうこともあるんです。猫はもちろんダンボールを消化することができません。普通はうんちといっしょに出てきますが、腸閉塞の原因になってしまうこともあるので、やっぱり注意は必要ですね。

 

子猫に噛むのをやめさせるしつけの方法5選

子猫に噛むのをやめさせる時に重要なのが、その子の中にある「噛む=良い事がある・楽しい」という方程式を崩すことです。子猫のうちにこの方程式がしっかりと確率させてしまうと、その子にはそんなつもりはなくても、とても攻撃的な子に育ってしまいます。

そして、この方程式を崩すことを条件付けといいます。条件付には古典的条件付オペラント条件付という2種類がありますが、子猫に噛むのをやめさせるには、オペラント条件付を使うとよいでしょう。

 

オペラント条件付とは猫の行動に対してアクションを起こすしつけ方です。子猫に「噛むと嫌なことが起こる」「噛むと良いことが終わる」という認識を与えるもので、その子のなかに「噛む=嫌な事がある・楽しくない」という方程式を組み込むのです。

これからご紹介するお勧めの方法は全てこれに当てはまりますので、子猫に「噛む=嫌な事がある・楽しくない」ということを教えるんだということを念頭において、読むとわかりやすいと思います。

 

思い切り大きな音を立てて噛むのをやめさせる

Photo credit: hehaden via Visual hunt / CC BY-NC

何か大きな音がすると、猫はびっくりして家の隅っこに隠れてしまいますよね。猫は人間よりも耳がよいので、大きな音や大きな声はとっても嫌いなものなんです。

そんな猫の特徴を活かしてしつけるのが、噛まれたら大声を出すというやり方です。この時に使う言葉は「ダメ!」や「コラ!」といった、普通に怒るときに使う言葉がよいでしょう。

 

一番よくないのはその子の名前を使うことです。自分の名前にいやな印象を持つと、いくら名前で読んでも反応してくれなくなってしまうからです。

また、大きな声を出すのが苦手な人は掃除機を使うのもよいでしょう。猫は掃除機が大嫌い。噛んできたらすぐさま掃除機のスイッチを入れてびっくりさせましょう。

 

子猫が噛んでくると同時に霧吹きを鼻にかける

猫は基本的に水に濡れるが大嫌いです。なので、子猫が噛んできたら水鉄砲や霧吹きなどで水をかけてあげましょう。

この方法で大切なのは、飼い主さんが水をかけているとバレないようにすることです。そうすると子猫は噛むと何故か水に濡れると思い、飼い主さんがその子に嫌われる心配もありません

ただし、あまりかけすぎると風邪を引く原因にもなってしまうので、かける量には注意してください。

 

遊びの中で噛んでくる子(あまり酷い場合)は完全に無視する

遊んでいるときに行き過ぎて噛んでしまう子に有効なのが、無視をするというやり方です。それは、遊んでいて興奮状態になってしまった猫は、刺激を与えると逆効果になってしまうこともあるからです。

こういった子には、噛んできたら遊ぶのをやめて20分ほど無視してあげるとよいでしょう。これを繰り返していくうちに、噛んだら遊んでもらえないと、その子は思うようになっていきます。

 

手を口の奥に突っ込む

噛まれる場所が手や指なら、そのまま手や指を口の奥へ突っ込んでみるのものひとつの方法です。子猫が怪我をしないように気をつけながら、ぐっと奥へ押し込んでみましょう。もちろん、その子は苦しくて噛むのをやめます。これを続けていくと、噛んでも苦しいだけとその子は思ってくれます。

これは子猫が狩猟本能で噛んできているときに有効です。噛まれるとついつい手を引っ込めてしまいがちですが、子猫には獲物が逃げたように映ってしまい、さらに追いかけて噛んでくることもあるからです。

 

子猫が噛んできたら噛み返す?

噛まれた時に、とっさに別の行動を起こすことが難しければ、そのまま子猫を噛むというのも有効です。ただ、猫を噛む力加減も難しいですし、衛生面でもちょっと心配ですよね。

そんなときは噛む代わりにつねるとよいでしょう。つねる場所は背中や太ももあたりが良いかもしれません。こうやって痛い思いをすると、噛まれたらこれくらい痛いのかな?とその子も思うところがこの方法の良いところです。

 

まとめ

子猫が噛んでくるのにはいろんな理由がありますが、行き過ぎたまま育ってしまうと大変厄介です。子猫との良好な関係を築くためにも、行き過ぎた噛みグセは、ちゃんと治してあげないといけませんね。










コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です