124-2 猫におむつをするにはどうしたら良いの?選び方~対処法まで徹底的に解説




健康な猫であれば基本的におむつは必要ありませんが、事故などから下半身が不自由になったり、高齢や病気などから寝たきりになってしまった猫の場合はトイレに行くことが出来ないのでおむつを必要とすることがあるんです。またその他にも認知症などからトレイが間に合わなかったりした事で、トイレ以外の場所に粗相をしてしまう場合にもおむつが必要になる事もあります。

今回はそんなおむつを必要とした猫に、どのようにおむつをしたらいいのか?やおむつの選び方から対処法まで徹底的に解説していきますので、飼っている猫に初めておむつをするあなたは必見ですよ。

おむつの選び方

ホームセンターなどには犬用のおむつは見かけますが、猫専用のおむつはあまり見かけないですよね。そんな猫のおむつの選び方は「ペット用S」「ペット用SS」「ペット用SSS」「小型犬・猫用」「超小型犬・猫用」と記載されているおむつを選ぶようにして下さい。

またおむつのサイズもポイントで、猫の体に合わないサイズを穿かせてしまうと、横漏れなどをしてしまう恐れもあるんです。その猫のおむつのサイズを測る時には、胴回りと後ろ足の付け根を測って猫にあったサイズを選ぶようにしましょう。

おむつのSサイズであれば胴回りが「15~25cm」SSサイズなら胴回りが「20~30cm」SSSサイズのおむつであれば胴回りが「25~35cm」となっているので、その基準に合わせて猫のおむつを選んであげることが大切ですよ。

おむつの値段は?

猫のおむつの選び方の他にも、おむつの値段も気になりますよね?そんなおむつの価格は基本的に、30枚入っておよそ¥1500円前後のおむつが一般的です。

ですがおむつによってはお試し用で、2枚~3枚入って¥200~¥300円程度で売られている物もあるんです。どのおむつを選んだらいいか分からないあなたは、そのお試し用のおむつを数種類ためしてみるのも良いですよ。

人間用のおむつでも代用できる

猫におむつを穿かせるにはペット用のおむつのイメージがあるかもしれませんが、人間用のおむつでも代用する事ができるんです。しかし人間用といっても大人用や子供用もあるので、代用する際には新生児用のおむつなら猫にも使えますよ。

ですがそんな新生児用のおむつにはペット用のおむつとは違い、しっぽ穴がないのでしっぽ用の穴をあけてあげなければいけません。また新生児用のおむつには、おしっこやうんちなどの横漏れを防止するひらひらがついているので漏れ予防にもなるんです。

猫におむつを必要とする時には病気や介護などが続いてしまう事を考えると、ペット用のおむつよりは経済的にも安くなるので私も代用していた経験があります。そんな人間用のおむつで代用する時には、新生児用サイズよりも未熟児などで生まれてくる赤ちゃん用の、さらに小さいサイズもあるのでもし新生児用が合わない子にはおすすめします。

そんな新生児用のおむつで、猫に合わせたおむつの作り方紹介していきますので、人間用のおむつで代用する際には参考にしておいて下さい。用意するものは新生児用のおむつの他に、はさみとテープがあれば簡単に作ることが出来ますよ。

  1. 猫のしっぽに合わせて、おむつのお尻あたりをはさみで丸く切り抜く
  2. おむつに開けた穴の両面をテープでふさぐ
  3. ふさいだ部分にはさみで切り込みをいれて、しっぽを通せるようにする

以上の手順で簡単に作ることが出来るので、経済的に考えるのであればペット用でなくても私は良いと思いますよ。

おむつから漏れる時の対処法

猫におむつを穿かせる際の悩みとして、おしっこやうんちが横漏れしてしまう事もあるんです。おむつを必要とする猫の中には、動いたりジャンプしたりして横漏れすることも考えられます。

そんなおむつから漏れる時の対処法として、横漏れ予防のひらひらが付いた新生児用のおむつでも、横漏れを防止する事ができるのですが、猫の中にはそのひらひらが気になって、噛んだりなどして嫌がる子もいるんです。

そのような猫の場合は、おむつカバーをして寝床にペットシーツを敷いてあげるとたとえ横漏れしたとしても、寝床を汚すことがないので安心ですよ。またペットシーツの代わりに、介護用シーツや人間の赤ちゃん用のおねしょシーツで代用する事もできるんです。

脱げてしまう時の対処法

たとえ猫の体にフィットしたおむつを穿かせていたとしても、動いた時など何らかの原因からおむつが脱げてしまう事もあるんです。そんな時の対処法として、猫におむつを穿かせた上からおむつカバーをしてあげるとおむつが脱げにくくなりますよ。

しかしおむつカバーは犬用の物は多く作られているのですが、猫用の物は中々作られていないので、おむつと同様に超小型犬用のおむつカバーなどが、猫の体に合っているのであればそれを使うと良いですよ。

ですがすべての猫が犬用で代用できるわけではないので、私はおむつカバー作って穿かせていました。そんなおむつカバーの作り方は、人間の赤ちゃん用のおむつカバーや犬用のおむつカバーを使って、それにサスペンダーを取り付ける為の紐を3カ所から4カ所作ります。

そこに犬用のサスペンダーを取りつけ、おむつカバーの中に尿取りパットやナプキンなどを入れてあげれば完成ですよ。人間の赤ちゃん用のおむつカバーから作る場合は、猫のしっぽを通す穴を作ってあげることも大切です。

またあまり知られていないのですが私は、大人の男が履く靴下でおむつカバーにアレンジしていました。赤ちゃん用や犬用のおむつカバーから作るのも良いのですが、どうしてもサスペンダーの締めつけが嫌がる子もいたので、私は靴下でおむつカバーを作ることをお勧めします。

そんな靴下でおむつカバーの作り方は、猫の体に合わせて足、おなか、しっぽの部分をはさみで切り取り、同じ様に尿取りパットやナプキンを入れてあげれば完成ですよ。靴下は体にフィットしながらも、締めつけがあまりなく、動き回ってもおむつが脱げにくく、尿漏れも少なくすることが出来るんです。どちらも簡単に作ることが出来るので、漏れたり脱げたりした時の対処法として作ってあげてみてはいかがですか。

どうしてもおむつを嫌がる猫はどうすれば良いの?

猫だけでなく基本的に、動物はおむつをつけることを嫌がる傾向があります。寝たきりの猫などの場合は、動いたりしておむつをとってしまう事は少ないかもしれませんが、認知症や泌尿器の病気などでおむつを必要とした猫の場合は、おむつを嫌がって外してしまう事も考えられます。

そんなおむつを嫌がる猫はどうすれば良いのかというと、基本的に獣医に相談することが大切ですよ。また猫がおむつを嫌がる理由として、おむつによってしっぽが締めつけられている恐れもあります。

そこにとってはしっぽはとても大切な部位で、神経が沢山通っているので、そこを痛めてしまっている事でおむつを嫌がるケースが多いんです。その為おむつの穿かせ方を、獣医に相談して正しいつか片を教わった方が良いと私は思います。

またおむつの必要性によっては、トイレに間に合わない為に粗相をしてしまう子もいるので、そんな猫がおむつを嫌がった場合はトイレの数を増やしてあげたり、トイレの高さを低くするなどして対処してあげることが大切です。

猫がおむつかぶれしないようする穿かせ方

猫がおむつかぶれしないようにする為には、まず清潔にしてあげることが大切です。例えばおむつをこまめにとりかえてあげたり、おむつを脱がせた後は陰部を乾かしてあげるようにしましょう。

他にもお尻を洗ってあげて、ワセリンを薄く塗ってあげるのも一つの方法です。「ワセリンを使っても大丈夫なの?と疑問に感じてしまうと思いますが、ワセリンが人間の唇に塗っても安心なものなので、猫のお尻に使っても大丈夫ですよ。

しかしおむつかぶれがあまりにもひどい場合には、獣医に相談して専用の塗り薬をもらう事も大切です。そんなおむつかぶれを予防する為にはお尻を洗う、乾かす、こまめに替える、ワセリンを塗るなどして、清潔に保つことが重要です。

お尻を洗ってあげることも大切

上記でお伝えしたように、おむつを穿かせた時にはお尻を洗ってあげることが大切です。猫がおむつをした状態で排泄してしまうので、どうしてもその汚れがお尻についてしまうので清潔に保つためにもお尻は必ず洗ってあげてやって下さい。

そんなお尻の汚れの落とし方には、「半身浴」「拭き取る」「ウォッシュレット」の3つの方法がありますので順に紹介していきます。

半身浴

一つ目のお尻を洗う方法として、半身浴がありぬるま湯をバケツや桶などに入れて、猫の半身がすっぽり入るようにしてあげます。その猫の下半身をお湯に入れた後に、良く汚れをふやかして洗ってあげると綺麗になりますよ。

しかし猫は基本的にお風呂は必要ない生き物ですので、何度も入れ過ぎてしまうと皮膚に異常をきたす恐れがあるので、この方法は汚れ過ぎた時にだけやった方が良いですよ。

拭き取る

二つ目の方法として、お尻の汚れだけをふき取ってあげる方法があります。柔らかい清潔な布などに水やお湯などを良く含ませて、十分に柔らかくした後に、優しく猫のお尻の汚れを取ってあげます。

この時に気をつけなければいけないことは、お尻や陰部などを強くこすってしまうと傷つけてしまう恐れがあるので、たとえ中々汚れが取れなくても必ず優しく拭いてあげるようにしてやって下さい。

ウォシュレット

最後のお尻の洗い方として、ウォシュレットで洗う方法があります。その洗い方とはケチャップやマヨネーズなどが入っていた容器を綺麗に洗い、その中にぬるま湯を入れてウォシュレットのようにお尻にかけてあげるんです。

そうする事で体を濡らすことなく、お尻だけにお湯をかけてあげることが出来、汚れを洗い流す事ができるんです。私も実際にこの方法で、おむつを穿いていた猫を洗った事があるのですが、他の方法よりデメリットが少ないので私は良いと思いました。

どのお尻の洗い方でも、必ず洗った後は清潔に保つために乾かしてあげることが大切ですよ。

猫の立場になって考えてあげる

私たちでもおむつに抵抗があるように、猫にとってもおむつはできる事なら履きたくない物で、その締めつけや違和感などから嫌がる猫も多いんです。しかし寝たきりや認知症、下半身麻痺などから、おむつを余儀なくされ必要とすることも実際にあるんです。

もしそんな子におむつを穿かせる時には、大切な神経が通っているしっぽをもってお尻を持ち上げないようにして穿かせることが重要ですよ。猫も好きでおむつを穿いているわけではありませんので、穿かせる時にも十分に注意してあげなければいけないのです。

そんな猫の立場になって気持ちを考えてあげることが、あなたにとって一番重要な事だと言えます。いずれにしても粗相をしたりする猫にはおむつを必要とする場合もありますが、改善策があればそのような事に越したことはないので、おむつは最終手段として考えた方が、愛猫の為にも私は良いと思っています。










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