猫がグーンと伸びるのはなぜ?伸びの心理や理由を解説!




飼っている猫が起きた後などのちょっとしたタイミングに、「グーンと伸びているのはどうして?」と疑問に思ったことはないでしょうか?私も最近までどうして伸びているのか不思議に思っていましたが、その行為には猫の心理や、様々な理由があったんです。

猫が伸びをしていると、体だけでなく足先までも広がっていて、とても気持ち良さそうに見え、愛らしくも思えますよね。今回はそんな猫がどうして伸びるのかについて、伸びに隠された心理や理由を徹底的に解説していきたいと思います。

猫が伸びをするのはなぜ?

猫の伸びは、1日の様々なシーンで見かける日常的な行動ですが、どうして猫が伸びるのか不思議に思ってしまいますよね。そんな猫が伸びをするのは、わたし達人間でもウーンと背筋を伸ばしたりするように、体を起こす為の効率的な動きだったんです。

しかしその伸びよって、猫の心理を知る事もできるんです。こちらではそんな猫がそもそもどうして体を伸ばすのかについて、心理や理由を探っていきたいと思いますので、チェックしておいて下さい。

野生の本能

猫が体を伸ばすのは、野生の本能のなごりがあるからと言われています。野生では外敵に襲われない為に、体の動きが大切になってきます。

その体を寝起きなどの無防備な状態から起こす為に、伸びをし素早く動けるようにしていたんです。また外敵から身を守るだけでなく、狩りをする時にも素早く動くのは重要になってくるので、伸びはとても大切な事だったんです。

ちなみに猫だけでなく、同じネコ科のライオンや犬、草食動物や私たち人間も伸びをしているんですよ。このように伸びは、本能的に備わった体を起こすための効率的な動きなんです。

眠たい

猫が日向ぼっこや静かな場所で、大きなあくびをしながら伸びている時は、リラックスしていて気持ちが心地よくなっている時に多いそうです。寝起きでも伸びのポーズをすることがありますが、その反対に眠たい時にも体を伸ばす事があるんです。

実際に私の飼っている猫は、伸びをし眠たいアピールをしてきたので、抱き上げてしばらく撫でてあげたら、そのままぐっすり眠った子もいるんです。もしあなたの飼っている猫が、あなたの見える所で伸びをした後、目を見つめてきたら眠気の限界かもしれませんよ。

また無防備な伸びは、リラックスの証でもあり、飼い主のあなたの事を信頼している証拠でもあるんです。飼い主のあなたに心を開いているからこそできる行為で、生活環境に満足しているからこそ無防備になっているんです。

気持ちを切り替える為

猫は気持ちを切り替えたい時にも、グーンと伸びをする傾向があります。その時の興奮しすぎた気持ちを一旦落ち着かせ、気持ちを切り替えているんです。

そんな伸びをする時は、遊んでいた時や留守番していた時に多いとされていて、飼い主への強い感情を抑えるために、伸びをすると言われています。またその伸びからそのまま爪を研ぎだす子もいるので、あなたの膝の上で伸びをする姿勢をとり出したら注意して下さい。

準備運動

人間が朝起きた後に、体を伸ばし活動モードに入るように、猫も寝起きから体を起こす為に伸びをして準備運動をするんです。猫は四肢の先から、グーンと体を伸ばす事によって、動かなかった体を効率よくあげ、すぐに動かせる状態に持っていく事ができるのです。

猫を飼っているあなたなら知っているように、猫の寝起きにはこの準備運動をしている様子が、必ずと言っていいほど見られますよね。起きてすぐでも、体を活発に動かすには、伸びでの準備運動が欠かせないのです。

飼い主へのあいさつ

また飼い主のあいさつをする時にも、伸びをすると言われているんです。「本当に挨拶で伸びをするの?」と思うかもしれませんが、実際に私の飼っている猫も、毎日名前を呼んであげると、伸びで返事をしてくれるんです。

あなたの飼っている子を、よくよく観察していると伸びであいさつをしているかもしれないですよ。ですがすべての猫がそのような行為を行うわけではないので、参考までに知っておいて下さい。

失敗をごまかす時にもする

猫は失敗をごまかす時にも、体を伸ばす傾向があります。例えば、高い所からの着地に失敗したり、走っていた時にこけてしまった時などに、その失敗をごまかす為に伸びをします。

伸びはリラックスした時や体を起こす時などに多いのですが、集中力をあげる時にもするんです。そんな伸びをすることで、失敗から気持ちを切り替え、集中力をあげていたんです。失敗をした後に伸びをした時には、その失敗を周りに伸びでごまかしているかもしれないですよ。

猫が伸びるのは体にも効果があった!

猫が伸びをする心理や理由が様々ありますが、その伸びには猫の体にも色々な効果があったんです。伸びは猫の健康にも欠かせない行為で、伸びをしていないのと、しているのでは全然変わってくるんです。

猫だけでなく、わたし達人間も自然に伸びをしているのは、気づかないうちに体に効果を与えていたんです。そんな伸びにはどんな効果があるのか、下記にお伝えしていきますので、是非参考にしておいて下さい。

血圧をあげる為

猫が寝ていたり、リラックスしていると自然に血圧が下がってしまうんです。その血圧を体を伸ばして、あげていたんです。血圧をあげることによって、血流が増え脳や筋肉などの血液量をあげる事ができるんです。

その反対に血圧が下がった状態だと、目覚めが悪いだけでなく、ふらふらしたり倒れたりすることもある為、伸びをして血圧をあげていたんです。

筋肉を動かす為

また筋肉を動かす為にも、伸びは必要なんです。あなたも経験があると思いますが、寝起きや動かずに黙っていると、力が思ったより入りませんよね?

その理由は寝ている間は脳が筋肉を麻痺させているので、睡眠中は筋肉が動いていなかったんです。そんな動いていない筋肉を動かす為に、伸びが目覚まし時計の役割をはたしていたんです。

元々野生で生きていた猫だからこそ、備わった効果だとも言えます。猫が起きたらすぐに行動できるのは、伸びが深く関係していたんです。

デトックス効果もあった

猫の伸びには、血圧や筋肉だけでなく、デトックス効果もあると言われています。伸びをすることで筋肉の動きが良くなると同時に、体の中にある老廃物や毒素などを排出できると考えられているんです。

猫の体内は元々、老廃物などが溜まりやすくできているのですが、その悪い物を伸びをすることで流していたんです。また伸びをすると、リンパや血流の循環も良くなるので、それらの悪いものを排出する役にもなっていたのです。

伸びをする回数が少ない猫が太りやすいのは、そんな事も関係しているのかもしれないですね。

猫の伸びには様々なスタイルもある

猫が体をグーンと伸ばすスタイルにも、様々あるってご存知でしたか?例えば背伸びをする様に伸ばしたり、前足だけを伸ばしたりと様々なスタイルがあるんです。

こちらではそんな猫が伸びをするスタイルの中でも、一般的とされる伸びの体勢を紹介していきたいと思います。猫の伸びをあまり知らないというあなたは、チェックしておくことをお勧めします。

前足を伸ばす

先ず一つ目の伸びスタイルは、前足だけを伸ばす体勢です。前足を前方に長く伸ばし、頭の位置が腰より低くなる特徴があります。このスタイルをとるときは、目をつぶっていたり、あくびをしたりしながらとることが多いので、まだ眠たいのかもしれないですよ。

とても気持ちよさそうに前足を伸ばして、手を開く事もあるので、よく観察して見てみて下さい。

背中を丸める

伸びの中には、背中をえびのように丸めるスタイルもあるんです。「本当に伸ばしているの?」と不思議に思うかもしれませんが、筋肉を伸ばすことはもちろんですが、背骨も背中を丸めて伸ばしていたんです。

背骨を伸ばしてあげる事によって、猫の体の柔軟性を良くしているんです。ちなみに、えびのようなしま柄をしている猫が背中を丸めると、本当にえびのように見える時があるので、しま柄の猫を飼っているあなたは、是非チェックしてみると良いと思いますよ。

後ろ足を伸ばす

猫の伸びには前足を伸ばすスタイルだけでなく、後ろ足を伸ばすスタイルもあるんです。後ろ足を伸ばすスタイルは、歩きながら伸びをする猫に多く、器用に片足ずつするんです。

しかし猫によっては、両足を同時に伸ばす猫もいて、頭より腰が下がる特徴があります。野良猫のほとんどは伸ばしている時に外敵に襲われない為、片足ずつするそうなのですが、外敵がいない飼い猫の場合は、両足を同時に伸ばすことも実際にあるんです。

全身を伸ばす

全身を伸ばすスタイルは、猫の伸びの中でも一般的とされる体勢です。後ろ足と前足をグーンと思いっきり伸ばしている姿は、とても気持ちよさそうですよね。

しかし猫の中には横になっている状態で、全身を伸ばしている子もいるんです。また背伸びをする様に、立って伸びをする猫も中にはいるので参考にしておいて下さい。

伸びはヨガにも影響していた

そんな様々なスタイルが猫の伸びですが、実はその伸びはヨガにも影響していたんです。猫の伸びは肩こりやダイエットにも良いとされていて、ヨガのポーズにも「猫のポーズ」や「猫の背伸びのポーズ」などがあるんです。

しかしヨガの根源はおよそ4500年前と言われていますが、いつから猫の伸びがヨガに影響していたのかは定かにはされていないのです。ですがいずれにしても、猫の伸びは人間の体にも効果があるという事なんです。

猫はどこまで伸びるの?猫の体に隠された真実

猫が体を伸ばすのは、様々な心理や理由がありますが、一体そんな猫はどこまで体を伸ばせるのかも気になるポイントだと思います。SNSなどで見かけた事もあると思いますが、寝ている状態で前足と後ろ足を伸ばしてみると、想像以上に猫は体長が長くなるんです。

どうしてそんなに伸びるのかというと、猫の体に隠された真実があったのです。私たち人間には考えられないほどの、猫にしかない体の作りになっているから私も知った時は驚きました。こちらではそんな猫の体に隠された真実を、お伝えしていきます。

その真実を知るとあなたも猫の凄さに実感すると思いますので、必ず最後までチェックしていって下さい。

人間を上回る骨で構成されている

猫の体に隠された秘密は、その猫の骨格構造にあるんです。私たち人間の骨はおよそ200のパーツでできているのですが、猫はおよそ240の骨で構成されているんです。人間の体の大きさに対して、小さな体の猫の方が、骨の数が多いとは驚きです。

そんな人間を上回る骨で構成されているこそ、人間には考えられないほど体長が長くなるんです。

元の体長のおよそ2倍伸びる

猫の体の体長は、元の体長のおよそ2倍まで伸びると言われているんです。人間が2倍まで伸びるという事は想像もできないですが、猫は体が伸びやすく進化していたんです。その為か、伸びを活かして柔軟な動きができるのも納得がいきます。

内臓も移動しやすくできている

猫はただでさえ骨の数が人間よりも多いのですが、人間と違い内臓も移動しやすくできているんです。人間だと内臓はほとんど変わらない位置に、ありますが猫の場合は体の伸び縮みに合わせて、移動するように構成されているんです。

「内蔵が移動しても大丈夫なの?」と疑問に感じると思いますが、猫にとっては何も体に問題が生じることはないと言われています。

皮膚も柔軟に伸び縮みする

また内臓だけでなく、皮膚も柔軟に伸び縮みする様にできています。猫を飼っているあなたならお分かりのように、皮膚をつまむととても伸びますよね。

その皮膚の伸び縮みも、元の体長よりおよそ2倍まで伸びるのと深く関係していたんです。

関節が柔らかく、関節間もよく伸びる

猫の体長が想像以上に伸びるのは、骨の多さも関係しますが、関節が柔らかい事にも秘密があったんです。さらに関節が柔らかいだけでなく、関節間もよく伸びる事から、元の体長の2倍まで伸びることを実現していたんです。

このように猫の体には私たちが知らない事が数々あり、まさに猫は人間と違い伸びやすく体が進化していたんです。

高い所から落ちても大丈夫なのは、伸びが関係していた

よく猫は高い所から落ちても、怪我をしないと聞いた事はないでしょうか?そのように猫が言われるようになったのも、体の伸びが関係していたんです。体の柔らかい猫は、およそ七階以上のビルから落下しても大丈夫と言われるのは、落下した瞬間に体が伸びるように開く事で、回転力が生じて瞬時に足から着地できると考えられています。

しかしすべての猫が着地できるわけではなく、怪我をする子も多いので、たとえ着地をした所が見たいと思っても、高い所から落とすという行為は虐待にもなりますので絶対にしないで下さい。

ちなみに猫が着地に失敗するのは、二階程度の高さが多いそうなので参考にしておいて下さい。猫の体にはわたし達も知らない事が沢山ありますが、その一つに猫がいつもする伸びが深く関係していたのです。

そんな猫が伸びるのは、その時々で様々な心理と理由があるという事は分かっていただいたと思います。その伸びをする時の表情や状況を踏まえて、愛猫の気持ちを考えてあげると、より良い信頼関係を築いていって下さい。また猫の伸びをまねて、あなたも朝の目覚めをスッキリさせるのも良いと思いますよ。










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