私たち人間の赤ちゃんなど場合はおむつは必要ですが、そもそも猫におむつは必要ないイメージがありますよね。猫はトイレの場所を覚えるだけで、基本的にそこでしか排泄はしないですし、たとえ生まれたばかりの子猫でも、母猫がいれば舐めってくれるので健康な子であればおむつは必要ないんです。
しかしそうでない場合もあり、おむつをしない事で部屋中に粗相をしてしまう事もあるので、そんな猫の場合はおむつを必要とするんです。こちらではそんな猫におむつを必要とするタイミングについてお伝えしていきますので、そのような猫にはおむつをしてあげる事が大切ですよ。
様々な理由から猫がトイレ以外の場所で粗相をしてしまうと、部屋中臭くなってしまいますし、粗相の掃除を猫ができるわけではありませんので、飼い主のあなたの負担にもなるんです。
トイレに間に合わない
おしっこやうんちをしたい時に、トイレが遠い場所にあったり、行くにくい場所にトイレがあると、トイレに間に合わなくなってしまい、適当な場所で粗相をしてしまう事があるんです。そんな猫の場合には、おむつが必要で特に足腰が弱くなる老猫になるとトイレが間に合わなくなることがあります。
しかしそんな猫の場合は初めからおむつを穿かせようとはせずに、改善できないか考えてあげることが大切ですよ。はじめからおむつをしてしまえば、癖がついてしまい何処でも排泄してしまう事も考えられますし、自分で排泄ができなくなる事も実際にあるんです。
またトイレに間に合わないだけでななく、トイレの場所が好きじゃない子や、トイレが汚いなどの理由から若い猫の場合も、適当な場所で粗相をしてしまう子もいるので注意しなければいけないのです。そんなトイレを工夫する為に飼い主ができる事は、トイレを近い場所に設置したり、複数トイレを置いてあげると、おしっこなどをしたいときにトイレまで間に合わなくなるという事はなくすことが出来るんです。
他にもトイレを静かで落ち着ける場所に設置して、常に清潔にしてあげると改善することが出来ますよ。それでも粗相を繰り返してしまう時には、おむつを穿かせるようにした方が良いと私は思います。
認知症
私たち人間でも歳をとると認知症になる恐れがありますが、猫も同様に老猫になると認知症になってしまう事があるんです。猫が認知症になってしまうと、トイレの場所が分からなくなったり、適当な場所をトイレと思い込んで粗相をしてしまう事も考えられます。
老猫が認知症になると治すのは難しいですが、飼い主が根気よくトイレの場所を教えたり、トイレを複数設置してあげることで、改善した猫も実際にいるので地道に再度トイレを教える事も大切ですよ。もしそれでも改善が見られなかった時には、おむつを穿かせるようにしてあげて下さい。
泌尿器の病気
猫が泌尿器の病気にかかってしまうと、粗相をしてしまうこともあるんです。そんな泌尿器の病気にかかると、水を飲む量が増えたり、中々おしっこが出なかったりしてしまう事からトイレ以外の場所で用をすませてしまう場合があります。
そのような兆候が見られたら獣医に一度相談して、治療中の間はおむつを穿かせた方が良い事もあるんです。しかし猫によっては泌尿器の病気にかかっていたとしても、トイレに何度も行く子もいるので、そのような猫の場合はおしっこの量などを観察する為にも、おむつはしない方が良いですよ。
いずれにしても獣医に診てもらった後に、おむつをした方が良いのかしない方が良いのか、指示を受けるようにした方が良いでしょう。
寝たきり
猫が何らかの病気や高齢から寝たきりになってしまった時は、おむつは必ず必要です。寝たきりの状態でおむつをしないと、その寝ている場所や猫の体が汚物まみれになってしまう事も考えられるんです。
元々デリケートで綺麗好きな猫がおしっこやうんちなどで体が汚れてしまうと、ストレスから病気をさらに悪化させてしまう事も実際にあるんです。それだけでなく猫のおしっこの臭いはとても強いので、部屋中に悪臭が漂ってしまう事も考えられます。
下半身が不自由
先天性で下半身が不自由な猫は、どうしても自力で排泄する事ができなかったり、下半身に麻痺がある為自分でトイレに行く事さえできないことも考えられるので、下半身が不自由な子にはおむつをしてあげることが大切です。
そんな下半身が不自由な猫におむつをしないと、麻痺から垂れ流し状態となってしまい、部屋中のあちこちにうんちやおしっこをしてしまう恐れがあるんです。そんな下半身が不自由なる原因は、先天性だけでなく、事故などの後天性でなってしまう可能性があるので注意が必要ですよ。
しかし下半身が不自由だからといってすべての猫が、おむつをしないといけないわけではないんです。下半身が不自由な猫の中には、どうしてもトイレで排泄したいと訴えてくる子もいるんです。
実際に私も下半身が不自由な猫を飼っていた事があるのですが、トイレをしたい時に私に訴えてきたり、前足だけでトイレまでいって排泄をしていたんです。もしそんな子に、たとえ体が不自由だからといってもおむつをはかせてしまうと、逆にトイレでできないことからストレスになる恐れもあるので私は反対です。
あなたがもしそんな子を飼っている場合は、私もそうだったように愛猫と二人三脚で努力する事が重要だと私は思っています。
スプレー行為をやめさせる為
上記では介護が必要な時や粗相をさせない為として、おむつをつけるタイミングをお伝えしていきましたが、オス猫が発情期になるとスプレー行為をして、部屋の壁などにマーキングする恐れがあるんです。
その臭いはとても強烈なニオイのおしっこをひっかけてしまうので、部屋中が臭くなってしまうんです。そんな発情期のオスのスプレー行為を防止策として、おむつを穿かせた方が良い場合もあります。またオスのスプレー行為をやめさせる為には、去勢手術をすると発情しなくなるので、去勢手術をするのも一つの方法です。
しかしスプレー行為はオス猫だけではなく、メスが発情した時にもする事が実際にあるので、メス猫を飼っているあなたも注意が必要ですよ。
このように様々な理由から、猫におむつが必要とする場合もあるんです。そんな様々な理由から粗相を繰り返されてしまうと、猫のおしっこやうんちはとても強烈な臭いがするので、部屋中が臭くなってしまう恐れもあるんです。
ですがたとえどんな理由だとしても、寝たきりや麻痺などを除いて、飼い主のあなたが粗相などを改善できる工夫をしたうえで、それでも改善が見られなかった場合はおむつを穿かせる必要があると言えます。
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