134-2 猫が痙攣を起こしている時には要注意!命に関わる病気もある!




猫が痙攣を起こす原因として寝ている時に、夢を見たりすることでもピクピクと痙攣する事がありますが、起きている時に痙攣を起こしている時は要注意です。そんな痙攣を起こす兆候として、痙攣の他にも、トイレで排泄する事ができずにおもらししてしまう、口をパクパクさせてよだれを垂らす、顔のおでこや頬をヒクヒクとさせるなどが見られた場合に、痙攣を起こした時には病気にかかっている可能性があるので注意しなくてはいけないんです。

そんな痙攣からくる病気の中には命に関わるほどの、恐ろしい病気もあるので飼い主のあなたが気をつけなければいけないのです。こちらではそんな猫の痙攣を起こした時に、考えられる病気を詳しく下記にお伝えしていきますので、もし飼っている猫が起きてる時に痙攣が見られた場合には病気にかかっている事を疑い病院に必ず連れて行ってあげて下さい。

猫のてんかん

猫のてんかんの中には、顔や体の一部だけがぴくぴくとする軽度なものや、全身が激しく痙攣を起こす重度なものまで様々あります。てんかんからくる痙攣の発作は通常であれば、数秒から数分続いた後に、突然痙攣の発作が止まるのですが、発作を何度も繰り返している場合に放っておくと、脳に障害を与えてしまう恐れがあります。

また脳に障害を与えてしまうだけでなく、最悪の場合命に関わることもあるので、もし発作が20~30分以上続いていた場合は緊急を要するので必ず病院に連れて行くことが大切です。猫のてんかんは先天的なてんかん発作になる確率はおよそ1%以下となっているので、引き起こす可能性は低いのですが、てんかんは脳や内臓の病気から併発する事もあるので注意が必要です。

水腎症

水腎症とは、腎臓と膀胱などをつなぐ尿路がふさがってしまった事で、腎臓内に行き場のないおしっこが溜まってしまった事で引き起こす病気で、2つある腎臓の片方だけ水腎症になった場合には、もう片方の腎臓で補う事ができることから特に症状が見られないこともあります。

ですが両方の腎臓が水腎症になってしまうと、行き場のないおしっこが腎臓内にたまってしまい、おしっこが出なくなる、何度もトイレに行くなどの症状が見られ、放っておくと重症化してしまい痙攣などを引き起こし、腎不全や尿毒症を併発してしまう恐れもあります。

尿毒症

尿毒症は上記でお伝えした水腎症から併発してしまう病気で、初期症状として嘔吐や下痢、食欲の低下、口臭、体重減少などが見られ、症状が悪化すると痙攣や昏睡状態になってしまい、命に関わるほどの恐ろしい病気なんです。

本来であれば尿と一緒に排泄される老廃物が体内にたまってしまい、その状態のまま放っておくと体内に蓄積された毒素が、全身の内臓に異常をもらたし、最悪の場合大切な命を失ってしまうほどの恐ろしい病気ですので十分に注意しなくてはいけないのです。

熱中症

猫が熱中症になると、口を開けて息苦しそうにハアハアとしたり、よだれを垂らしたりしてしまいます。下痢や嘔吐がみられたりふらついから、急に倒れてしまうこともあります。

その熱中症になる原因として猫は私たち人間とはちがい、汗線が少ない為暑い場所などで汗をかいて体温調整する事が難しいんです。その為体温が急激に上がると、それを下げる事が難しくなってしまい熱中症に陥ってしまうんです。

症状がさらに進行すると、血便や吐血、血尿などの出血症状が見られるようになり、全身性のけいれん発作や失神から完全に意識がなくなり、最悪の場合ショック症状を引き起こし大切な命を失う恐れもある恐ろしい病気なんです。

特に太り気味の猫や子猫、老猫が発症しやすいので、暑い時期にはできる限り暑い場所には閉じ込めないで、涼しい場所を用意してあげて水分補給できるようにしてあげることが大切です。

急性腎不全

猫が急性腎不全になってしまうと、元気がなくなったり食欲の低下が見られ、おっしこの量が減るあるいはまったく出なくなるといった症状が見られます。そんな急性腎不全を引き起こす原因は尿路疾患や心筋症、あるいは中毒など様々な原因によっても起こす恐れがあるので、二次的に併発してしまう可能性もあるんです。

そんな急性腎不全がさらに重症化してしまうと、口からおしっこの臭いがする、頻繁に嘔吐をするなどの症状があらわれてしまい、体温の低下から痙攣を起こし昏睡状態となり、治療が遅れて命に関わることもあるので、症状が軽いうちに治療する事が重要なポイントです。

クリプトコッカス症

クリプトコッカス症は、クリプトコッカスと呼ばれる真菌に感染したことで引き起こす病気で、特にハトなどの糞に生存しており、その真菌を口や鼻から吸い込んでしまったことで感染してしまいます。またハトの糞に汚染された場所では、空気中にもクリプトコッカスが生存しているので、汚染された場所には連れて行かない事が大切です。

そんなクリプトコッカスが中枢神経に感染してしまうと、神経系が侵されてしまい痙攣や運動失調などの症状が見られます。さらに中枢神経を介して、目に感染してしまうと最悪の場合失明に至ることもあるので、初期症状のくしゃみや鼻水などの呼吸器系の症状や、食欲激減、元気がなくなるなどの症状が見られた場合は、クリプトコッカス症にかかっている事を疑い獣医に一度相談した方が良いと私は思います。

脂肪肝

脂肪肝は、肝臓に脂肪が過剰に溜まってしまう病気で、糖尿病や膵臓の炎症、太った猫の急激なダイエットなど様々な原因が引き金となって併発してしまうんです。その初期症状は元気がなくなるり、餌を何も食べなくなるなどの食欲が激減してしまいます。

更に進行すると、下痢や便秘、嘔吐などが見られ見る見るうちに痩せていってしまうんです。また脱水症状や目に黄疸があらわれてくることもあり、重症化してしまえば痙攣や意識障害などの神経系の症状まで引き起こす事も考えられます。

脂肪肝は太り気味の猫に発症しやすい病気ですので、猫を太らせないように注意した方が良いですよ。しかし太り気味の猫を無理矢理ダイエットさせようとして、食事を全くとらせていないと、脂肪肝を引き起こす恐れもあるので絶対に無理なダイエットはさせてはいけないのです。

肝臓病

猫の肝臓は様々な役割を果たしている大切な臓器で、その肝臓にウイルスや細菌などが感染してしまったり、中毒性のあるものを食べてしまった事でも肝臓病になってしまうんです。また猫の体内に結石ができてしまった事で、尿が出せなくなった事でも肝臓病になる事もあります。

そんな肝臓病は初期症状ではあまり症状が見られない為、飼い主が気づいた時には症状が進行していたというケースも実際にあるので気をつけなければいけないのです。初期症状は上記でお伝えした急性腎不全とも似ていて、治療が遅れてしまうと脱水症状や口からアンモニア臭がする様になったり、嘔吐が酷くなる事もあります。

放っておくと更に症状が進行していき、体温の低下から昏睡状態や痙攣が見られ、最悪の場合命に関わる危険性があるので、早期の治療が必要になってきます。猫の肝臓病は時に、7歳を過ぎた老猫になりやすいと言われているので、肝臓病を予防する為にも定期的な健康診断が大切ですよ。

心臓発作

猫が心臓発作を起こしてしまった時にも痙攣が見られる場合があり、心臓発作から突然死してしまう恐れがあります。そんな心臓発作になる原因として、心筋症やウイルス感染、アレルギー、外傷、ストレスなど様々な要因から痙攣を起こし心臓発作を引き起こしてしまう可能性があります。

また心臓発作は太り気味の子や、運動不足から引き起こしてしまう猫も実際にいるほど、心臓発作の関係性は未知ですが心臓発作から大切な命を失う事も考えられるので十分に注意しなければいけないのです。

猫伝染性腹膜炎

猫伝染性腹膜炎の病型には「ドライタイプ」と「ウェットタイプ」があり、その中でもドライタイプの場合は痙攣を引き起こす恐れがあります。ウェットタイプの猫伝染性腹膜炎を発症すると、下痢や嘔吐、発熱、食欲の低下などが見られ、徐々に体重が減少していき腹膜炎や胸膜炎を併発し、呼吸困難を起こしていまうんです。

ドライタイプの場合はウェットタイプと同じような初期症状が見られますが、症状が悪化すると中枢神経系に炎症が起きてしまう為、痙攣や麻痺などの神経症状があらわれてくる事もあります。どちらのタイプの猫伝染性腹膜炎も、症状が進行して重症化してしまえば、大切な命を失う恐れがあるので十分に注意しなければいけないのです。

その原因として、猫伝染性腹膜炎ウイルスと呼ばれるウイルスの一種が猫に感染してしまうことで引き起こしてしまうと考えられます。そんな猫伝染性腹膜炎ウイルスは、感染猫との接触感染が主な原因ですので、愛猫を感染させない為にも完全室内飼いにすることを私はおすすめします。

脳炎

猫が脳炎になると、一般的な初期症状として、発熱があらわれ、全身のいたるところに発疹ができて痒がったりします。さらに進行していくと、脳に炎症が広がっていき神経症状があらわれ、麻痺や痙攣、運動失調などが見られるようになります。

しかし脳のどの場所が炎症したかによって、症状も様々あり顔面麻痺や視覚障害、記憶障害などがおきる事もあって、最悪の場合命を落としてしまうケースもあるんです。そんな脳炎になる原因として、ウイルスや細菌、寄生虫が主な原因とされていますが、頭を強く打ってしまった事でも脳炎になることがあります。

また脳炎は猫のてんかん発作と間違われやすい傾向があるので、治療が遅れてしまうと脳の炎症が進み、たとえ命が助かったとしても、後遺症が残る可能性も高くなってしまうので猫の様子が、少しでもおかしいと感じた時には早急に病院に連れて行くことが大切です。

痙攣からくる病気は命に関わる!

このように猫が痙攣を起こした時には、様々な病気がありそのほとんどの病気が命に関わることがほとんどなんです。痙攣を引き起こす前には、下痢や嘔吐などの初期症状が見られる事が多く、病気が進行していくにつれ痙攣が見られるようになるんです。

猫の痙攣はそれだけ危険な状態のサインとも言えますので、どの病気も痙攣が見られる前に早急な治療が必要不可欠なんです。しかし猫が睡眠中にピクピクとする痙攣は、基本的に夢を見ている時の生理現象ですので、特に心配はありませんが猫の動きが明らかにおかしい状態の場合は、何らかの病気にかかっている事を疑い獣医に一度相談した方が私は良いと思います。

痙攣からくる病気は猫の命にも関わるほど、重大で危険な状態だと言えるので必ず放ってはおかずに病院に連れて行ってあげて下さい。










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