134-1 猫が痙攣している!その考えられる原因とは?




あなたは猫がピクピクと、痙攣している所を見たことはありますか?私も何度か痙攣を起こしている所を目にした事があるのですが、「何か体に異常を起こしているのか?」「病気ではないのか」などと痙攣を起こしていれば、飼い主のあなたも心配になってしまいますよね。

実はその痙攣を起こす原因の中には、病気によってあらわれる症状もあるんです。もし病気が原因で痙攣を起こしていた場合、命に関わる恐れもあるので十分に注意しなければいけないのです。

今回はそんな猫が一体どうして痙攣を起こしてしまうのか?について考えられる原因をまとめていきますので是非参考にしていって下さい。

夢を見ている

猫が痙攣を起こす原因として、寝ている時に痙攣を起こしていた場合は夢を見ている可能性があります。猫は一日の大半以上寝て過ごすのですが、そのほとんどが外敵に襲われてもすぐに対応できるように、本能から浅い眠りしかしていないんです。

その浅い眠りの時には脳が寝ていない状態となっており、「狩りをしている夢」や「遊んでいる時の夢」など、私たち人間と同じように夢を見る事があるんです。そんな夢を猫が見ている時には、痙攣するようにピクピクと手足などが動く事もあるので、寝ている時のピクピクは基本的に安心ですよ。

熱痙攣

熱痙攣は、熱中症の初期症状で見られる痙攣で、暑い時期などに水分摂取をする事ができずに、熱中症になりかかった時に、水分を過剰摂取してしまう事で、体内の塩分濃度が薄くなってしまう事で、塩分不足により筋肉が痙攣してしまうんです。

また猫が熱中症になってしまった事でも、痙攣を起こしてしまう恐れもあるんです。猫の体の体温が急激に上昇してしまう事によって、よだれや嘔吐、フラフラと歩くなどが見られるようになり、その症状が進行すると痙攣や失神する事もあるので注意が必要です。

いずれにしても猫の熱中症がとても危険ですので、発症した場合は早急な治療が重要になってきます。

てんかん発作

猫のてんかん発作は、脳や神経系に異常を起こしてしまう事から痙攣してしまう事があります。その原因としては脳に腫瘍や外傷によって脳を損傷してしまうことでも痙攣を起こしますが、脳炎や脳の奇形が原因で痙攣の症状が見られる場合もあります。

てんかん発作の場合は痙攣に伴い、体が突っ張ったりひきつけが起こることもあります。てんかん発作から痙攣が起こる前兆は、急に元気がなくなったり、異常に甘えてきたり、普段よりも沢山餌を食べるといった行動が見られる場合もあります。

またてんかん発作からの痙攣で今まで何の予兆もなく、突然起こした時にはは脳の先天的異常や、後天的疾患の可能性が高いと考えられます。しかしてんかん発作になる可能性は他の病気よりも比較的に可能性が低く、引き起こす可能性はおよそ1%以下の確率となっているんです。

痙攣の発作は自然とおさまることもありますが、発作が5分以上おなまらない場合は、早急に病院に連れて行かないと脳に大きな後遺症を残してしまう恐れがあるので注意が必要です。

毒性のある物を食べてしまった

痙攣を引き起こす原因として、猫が毒性のある物を食べてしまった事も考えられます。猫に毒となるものは食べ物や植物、薬物、金属など様々ありそのような物を食べてしまうと、中毒症状を引き起こし痙攣があらわれる事もあるんです。

猫の体がとても小さい為、そんな毒性のあるものを少しでも摂取してしまうと、痙攣を起こし命に関わることもあるので十分に注意しなくてはいけないのです。そんな猫に毒性となるものを具体的に以下に紹介していきますので是非しておいて下さい。

  • ネギ類全般(玉ねぎ・長ネギ・にら・にんにく・らっきょう・ワケギ・アサツキなど)
  • チョコレートやココア
  • 人間用の薬
  • 古いキャットフード
  • 植物(すずらん・アジサイ・アサガオ・アイリスなど)
  • ジャガイモの芽
  • 腐りかけた魚肉
  • 薬品類(殺虫剤・塩素系洗剤・研磨剤・サビ取り剤など)
  • アルコール
  • イカやタコや貝類

その他にも猫に毒となるものは様々ありますが、痙攣を起こす毒性のあるものはこのような物があり、とても危険なものですので絶対に食べさせない事が大切です。また吸い込んだり、皮膚から吸収してしまったことでも、体のどこかに機能障害を引き起こす事もあるので十分に注意しなくてはいけません。

低体温症

猫の体温は平均的に38度~39度前後になっていますが、それ以下になってしまうと低体温症になってしまい痙攣を起こすことがあるんです。その低体温症になる原因として、寒い場所に長時間いて体が冷えてしまったり、冷たい水で体を濡らしてしまったことで低体温症を引き起こしてしまう恐れがあるんです。

また猫が低体温症になると、体が冷たくなり痙攣の他にも急に元気がなくなったり、体がこわばってしまい呼吸が少なくなる、震えたりしたりしてしまいますので、そのような症状が見られた場合は低体温症を疑う事が大切です。

もし猫が低体温症にかかったからといって、急に暑い場所にうつしたりして体を暖めてしまうと、ショック状態に陥ってしまう危険性があるので、タオルなどでゆっくり暖めてあげることが大切です。

低血糖症

猫が痙攣を起こす原因として、低血糖症に陥ってしまっている事も考えられます。低血糖症は細胞へ栄養が十分にいかなくなってしまうことで、血液中の糖分が少なってしまい低血糖症になってしまうんです。

猫が空腹であったり内臓の障害が原因で、低血糖症を引き起こす恐れがありますが、膵臓に腫瘍ができたり糖尿病を抱えている猫の場合も、低血糖症になってしまいピクピクとした痙攣をする事もあります。

低カルシウム血症

低カルシウム血症は血液中にあるカルシウム濃度が低下してしまったことで、痙攣を起こすこともあるんです。その低カルシウム血症になると痙攣の他に、体が硬直して意識を失う、食欲不振、嘔吐、頭や耳など部分的に痙攣を起こすなどといった症状が見られます。

そんな低カルシウム血症になる原因として、栄養不足や基礎疾患をもっている猫がなってしまう恐れがあります。また有害物質を吸ってしまったことでも引き起こす危険性があり、まれではありますが猫が出産した事でも低カルシウム血症になり痙攣を起こすことがあるんです。

様々な病気で痙攣する事がある

猫が痙攣を起こした時には、色々な原因もありますが、実は脳や内臓の様々な病気でも痙攣する事があるんです。具体的な病気は脳が原因とした場合は、細菌やウイルスによる感染症、脳梗塞、脳炎、脳内腫瘍など様々な病気があり、病気の中には致死的な病気もあるので、十分に注意した方が良いですよ。

また内臓の病気だと、腎不全や肝不全、水腎症など様々な病気があります。どの病気も命の関わる恐れがありますので猫が痙攣を起こした時には、病気にかかっていると疑い病院に連れて行くことが大切です。

事故

「事故と痙攣って関係あるの?」と疑問に感じてしまうと思いますが、猫が頭を打つなどの事故を起こしてしまえば、脳に異常をきたし痙攣する事も実際にあるんです。実際に私の知っている猫が、走っている時に壁に頭をぶつけてしまったことで、ピクピクと痙攣を起こした子もいるんです。

そんな事故となる原因は走っている時だけでなく、猫が外に出てしまった事で交通事故に合ってしまったり、高い所から誤って落ちてしまうなどで、頭を打ってしまった事で痙攣を起こしてしまうこともあるので十分に注意しなくてはいけないのです。

また人間が猫に暴力をふるってしまった事で、頭を強く打ってしまうといった最低な人間が起こしてしまう事故も実際にあるんです。事故がひどい場合は、痙攣だけでなく昏睡状態に陥ってしまい、命を落としてしまうケースもあるので、できる限り事故に遭わせないようにすることが大切です。

過剰なストレス

猫はとても繊細でデリケートな生き物ですので、環境の変化や餌の種類を変える、トイレが汚い、騒音など様々な事でもストレスを溜めこんでしまうんです。そのストレスを過剰にため込んでしまうと、体調不良となり、ピクピクと痙攣する事があるんです。

また猫はストレスから病気になる事もあるので、できる限りストレスを与えないことが重要です。「どのようにストレスを与えないようにするの?」と疑問に思ってしまうとおもいますが、私の場合はストレスになる環境要因をさけて、できるだけ静かで自由に生活できるように環境を工夫してあげています。

このように猫が痙攣する原因は様々ありますが、基本的に寝ている時にピクピクとした痙攣は自然現象でもあるので問題はありませんが、その他の原因で痙攣を起こしていた場合は命に関わる事もあるので注意しなければいけないのです。

猫の動きが私たちの目か見ても明らかにおかしい状態の場合は、何らかの病気にかかっている事を疑い一度獣医に相談することが大切ですよ。

別記事では猫が痙攣を起こした時の病気や、予防法・対処法などについてより詳しく紹介していきますので興味があるあなたは是非ご覧になっていって下さい。










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