子猫が餌を食べないのは危険!?原因や対処法を徹底解説




子猫は生後3週間を過ぎると母猫のミルクから離れ、離乳食の時期になってきます。はじめはふやかした離乳食を与えるのですが、一ヵ月を過ぎたらドライフードやウェットフードといった餌を食べる様になります。

ですが子猫がそのような餌を食べない時はとても危険で、徐々に体重が減ってきて栄養失調から命を失った子もいるんです。子猫は成長する為に、沢山の栄養を摂取しなければいけない時期で、餌を食べないということは何らかの原因があると考えて良いと思います。

今回は「どうして子猫が餌を食べないのか?」について、原因や対処法などについて、徹底的に解説していきます。子猫が餌を食べないということはそれだけ、これからの成長に関係してくることですので、飼い主のあなたは必ずチェックしておくことが大切なんです。

子猫が餌を食べなくなる主な原因

先ずは子猫がどうして餌を食べなくなるのか、主な原因についてお伝えしていきたいと思います。子猫の場合は「お腹が空いたら自然に食べるだろう」と放っておくと、徐々に衰弱していき、最悪の場合は栄養失調から死に至るケースもあるので、注意が必要なのです。

生後1ヶ月~2ヶ月の子猫は、8時間餌を食べないだけでも、命に関わる恐れがあり、生後3ヶ月~5ヶ月くらいの子猫では、16時間食べないと、命の危険性があるんです。それだけ子猫には栄養が必要不可欠な存在で、餌を食べないだけでもとても危険な状態なんです。

その事を十分に熟知し、餌を食べない原因を見つけ出す必要があるんです。

いつもの餌に飽きたから

猫は人間同様に好き嫌いがある生き物で、いつも与えている餌に飽きたことでも餌を食べなくなってしまいます。子猫・成猫に関わらずとてもグルメで、今まで食べていた餌に飽きてしまうこともあるんです。

急に新しい餌に変えたことが原因かも

上記のようにいつもの餌に飽きる事でも、餌を食べなくなりますが、急に新しい餌に変えたことが原因でも餌を食べなくなるんです。私の知っている猫も、今まで与えていた餌から、より沢山の栄養をとってもらいたくて、新しい餌変えてみた所、結果餌を食べなくなってしまいました。

子猫は生活環境にもまだなじめない状態となっていて、とても警戒心が強いので急に新しい餌になると、驚いてしまい食べなくなる子も中にはいるんです。

餌の栄養素が体に合わない

子猫が餌を食べなくなる原因として、餌の中に入っている栄養素が体に合わない事も考えられます。肉食動物の猫にとっての必要なタンパク源は動物性たんぱく質で、穀物性たんぱく質は不必要な栄養源なのです。

もし子猫の餌に穀物性たんぱく質は豊富に使われていたとしたら、栄養素が原因で体に合わないから食べていないのかもしれませんよ。

夏バテが原因

猫は私たち同様に暑い時期になると、夏バテをしてしまい食欲が激減し、餌を食べないということもあるんです。子猫の場合は成猫に比べもっと深刻で、体温調整ができない為夏バテによって、食欲不振を起こしている可能性も十分に考えられます。

気温の高さから、脱水症状を起こすこともあるので、暑い時期には注意が必要なんです。

薬やワクチンを投与した

子猫の予防接種をさせるために、3種混合などのワクチンを投与したことでも、餌を食べなくなる原因になるんです。ワクチンでの食欲不振は、一時的なものなので特に注意しなくても安心ですよ。

他にも同様に薬を飲ませた後でも、急に元気がなくなり餌を食べない子も中にはいます。どちらも一時的なものなので、時間と共に回復してくれます。ですが、何時間も食べない場合は、薬やワクチンを打ってもらった獣医に一度相談し、必要であれば病院に連れて行くようにしましょう。

頭に強い衝撃をうけた

子猫は成猫に比べ、頭の骨はまだしっかりとしていない状態です。そのような子猫の頭に強い衝撃を与えてしまうと、脳に傷を負ってしまい、極端な食欲不振を陥るケースがあるんです。

子猫の時期は走ったりジャンプしたりと、とてもやんちゃで頭を壁などにぶつけてしまうことで、脳にダメージを負う事があります。外傷はないのですが、瞳孔が開いた状態であったり、軽く頭を触って痛がる仕草をし、「餌を食べない」ようであれば、脳に傷を受けたと疑う事も大切です。

ストレスによるもの

猫はとてもストレスを感じやすい生き物で、「食べる容器が嫌い」「食べる環境がイヤ」ということでもストレスを感じてしまい、餌を食べなくなることもあるんです。

とても体の小さい子猫は、容器が高いだけでもストレスを感じますし、餌を食べる場所が変わる事でも、警戒してしまい餌を食べない場合があります。

異物を食べた

子猫の時期は、周りのすべてに興味をもち始める年頃で、小さなプラスチックやゴムなどの異物を誤飲してしまうことでも、食欲不振に繋がる事があります。

異物を飲み込んでしまうと、様々な内臓系の病気を併発する恐れもあるので、少しでも異物を食べた様子があるようでしたら、直ぐに病院に連れて行くようにしましょう。

病気の可能性も

子猫が餌を食べない時には、病気の可能性も考えられます。急に食べなくなった場合は、胃腸などの体の内部に何らかの病気にかかっている事もあるので注意が必要です。

食欲不振だけでなく、「下痢」「嘔吐」などの症状が見られた場合には、病気を引き起こしていると疑い、獣医に相談することが大切ですよ。他にもお口のトラブルといった病気でも子猫は餌を食べなくなるので、口臭が伴ってきたらお口のトラブルを疑う事も大切です。

子猫に餌を食べてもらう為の対処法

子猫が餌を食べないということには様々な原因があり、ちゃんと栄養を取ってもらう為にも、早い対処が必要になってくるんです。餌を食べないからといって放っておくと、子猫は衰弱していき、しつこいようですが栄養失調から命を落としかねないのです。

そのような悲しい事にならない為には、子猫に早く餌を食べてもらう必要があります。こちらでは、子猫に餌を食べてもらう為の対象法を詳しくお伝えしていきますので、もしうちの子猫が餌を食べなくなったら、こちらの対処法を参考にしてみて下さい。

種類を変え美味しい餌を与える

子猫が餌を食べなくなる原因として、「毎日の餌に飽きる」「新しい餌が気に入らない」など上記にもお伝えしてきましたが、そのようなときには種類を変え、美味しい餌を与えるのも効果的ですよ。

「どんな餌が子猫は美味しいと感じるの?」と疑問に感じると思いますが、子猫が美味しいと思える餌は、動物性たんぱく質が豊富に使われた餌が良いですよ。動物性たんぱく質の餌は、肉食動物の必要な栄養を十分に摂取する事ができ、美味しいと感じると言われているんです。

他にも、今までドライフードを与えていて急に食べなくなったら、ウェットフードに種類を変えてみるのも良いと思います。子猫にとってはまだ顎の力が成猫よりも弱い為、硬いドライフードでは、上手く噛む事ができない事もあるんです。

生活環境を整える

食べなくなる原因として、生活環境によるストレスが原因ということもあると、上記でお伝えしたように、その生活環境を整えてあげる事で餌を食べてくれる事もあります。

例えば、子猫の体に合った深さの容器にしてあげたり、安心してゆっくりと食べられる場所を作ってあげるのも効果があります。

もっと詳しくお伝えすると、猫の体は口と胃がほとんど並行な所にあり、子猫はまだ飲み込むのが下手なためほとんど噛まずに、餌を食べてしまう事が原因で、吐いてしまうことがあるんです。低い場所や深い容器なども関係していて、吐いてしまうことがストレスとなる事もあるんです。

安心して食べられる場所を作り、子猫に合った餌の容器は、あまり深すぎず、体の高さになるべくあった場所においてあげる事をお勧めします。

餌にミルクを混ぜる

子猫が餌を食べてくれない時は、市販で売られている子猫用のミルクを混ぜてあげる事で、餌を食べてくれる子もいますよ。私の知っている猫でも、この方法であまり食べなかった子でも、沢山食べてくれるようになりました。

こちらの方法を試す際には、必ず子猫用と表記されているミルクだけを混ぜる様にして下さい。「ミルクはすべて同じ」と思い牛乳などを混ぜる事は絶対にしない事が大切です。もし餌に人間が飲むミルクを混ぜてしまうと、消化不良を起こし下痢などをしてしまう恐れもあるんです。

ドライフードの場合はお湯でふやかす

ドライフードを与えていて餌を食べなくなった場合には、上記でお伝えしたウェットフードも効果があると思いますが、ドライフードの方が栄養素が高いので、なるべく子猫にはドライフードを与える事をお勧めします。

ドライフードを食べてくれない原因として、味もありますが堅くて噛めないということも考えられます。そのようなときには、一度ドライフードをお湯でふやかし、柔らかくしてあげる事で食べてくれる子猫もいるんです。

子猫が餌を食べない時に病気か見極めるポイント

今までは子猫が餌を食べない事で考えられる原因や、食べて貰うための対処法などをお伝えしてきましたが、病気によって「どうしても食べてくれない」という事も考えられます。

ただの「好き嫌いで餌を食べないのか?」「病気によって餌を食べないのか?」を見極めるのも飼い主のあなたの大切な役目です。病気にかかっている事も知らずに、放っておくと、症状が悪化し重症化してしまうこともあるんです。

そうならない為にもこちらでは、子猫が餌を食べない時に病気か見極めるポイントをお伝えしていきたいと思います。

下痢や便秘はしていないか?

餌を食べない時に病気か見極めるポイントとして、「下痢や便秘はしていないか?」です。もし下痢や便秘などをしている場合は、何らかの病気にかかっていると疑う事が大切です。

下痢が続くと脱水症状を起こす原因ともなり、逆に便秘だと食欲不振から栄養失調になる事も考えられるんです。多少食欲があっても、何日も下痢や便秘が続くようであれば、一度獣医に相談するようにしましょう。

おしっこの色や回数はいつもと同じか?

餌を食べない時に、「おしっこの色や回数はいつもと同じか?」を観察することも大事なあなたの役目です。もしおしっこの回数がいつもより増えている場合には、膀胱炎などの病気の可能性があります。あまり食欲には関係ないと思われがちですが、稀に食欲不振を引き起こす事もあるんです。

おしっこの色が濃くなっている場合は、糖尿病にかかっている可能性もあるので注意が必要です。糖尿病は成猫に多い病気ですが、子猫が糖尿病にかかってしまった子も私は知っているので、疑う事も大切なのです。

嘔吐を何度もしていないか?

子猫は異物を誤飲したことでも嘔吐をしてしまいますが、食欲がなく何度も吐くようであれば、病気の可能性もあるんです。異物を誤飲・寄生虫に寄生された事でも吐き、免疫力が弱い状態でウイルスに感染された事でも嘔吐などの症状が現れてきます。

猫は毛玉などを吐きだしやすい生き物ですが、何度も吐くような場合は何らかの病気にかかっている事もあるので注意が必要です。「血が混じってはいないか?」「寄生虫が混入していないか?」などを必ずチェックし、獣医に相談することが大切になってきます。

体重は減っていないか?

子猫が餌を食べないで、徐々に体重が減ってきている場合は何らかの病気にかかっているサインかもしれません。成長期でもある子猫は、体の大きくなる時期でもあるので、体重が減るということはほとんどないんです。

餌を食べないで体重が減るということは、子猫にとって病気の危険信号の表れかもしれないのです。もし餌を食べないで、体重が減ってきた場合は、病気から栄養失調になり、命を落としかねないので、痩せてきたからといって放ってはおかず、絶対に獣医に相談するようにして下さい。

子猫の毎日の体重チェックをしてあげる事で、体重が減ってきていないか確認することができますので、是非参考にしてみてください。

普段に比べて元気がない

餌を食べないだけでなく、普段に比べて元気がない場合でも、病気にかかっている可能性があります。ただ気に入った餌ではない事で元気がなくなる子もいますが、病気によって体調不良になり、元気がなくなる事も十分に考えられます。

判別はとても難しいとは思いますが、「今まで普通に餌を食べていた」「先ほどまでは元気だった」などから急変した場合には、病気にかかっていると疑い、病院に連れていくことが子猫の命を守る為にも大切ですよ。

水は飲んでいるか?

子猫が餌を食べずに、水を沢山飲むような事あれば、何らかの病気を併発している事もあるんです。暑い時期の夏バテが原因ということも考えられますが、今まで以上に沢山水を飲むような事があれば、子猫にとっての危険信号のサインかもしれないんです。

「水を飲むから大丈夫」と安心はせず、必ず一度獣医に相談するようにしましょう。

子猫が餌を食べない時に考えられる病気

今までは、子猫が餌を食べない原因や、餌を食べない事で病気にかかっているか見極めるポイントなどをお伝えしてきましたが、こちらでは餌を食べない時に考えられる病気について解説していきます。

何度も言うようですが、子猫は成猫に比べ免疫力や体力が低い状態なので、様々な病気にもかかりやすいんです。子猫にとって餌を食べないということは、人間の私たちが何日も食べないで衰弱する事を同じようなもので、数時間食べないだけでも命の危険があるんです。

病気が原因で食べないということはそれだけ、子猫の命に関わってくることですので、飼い主のあなたが守ってあげなければいけないのです。

下記に餌を食べない事で考えられる病気を、紹介していきますので必ずチェックしておいて下さい。

ウイルスによる感染症

子猫に感染するウイルスといっても様々あり、その中でも餌を食べない症状が現れてくるのは、ヘルペスウイルスから感染による「猫ウイルス性鼻気管炎」や、カリシウイルスに感染され発病する「カリシウイルス感染症」などが考えられます。

他にも「猫白血球減少症」というウイルス感染症があり、特に子猫の死亡率が高いと言われている恐ろしい病気もあるんです。食欲が激減してしまい、「嘔吐」「下痢」「体温低下」などの症状を引き起こし、激しい脱水症状から命を落とした子も私は知っています。

そうならない為にも、早期発見が必要不可欠ですので、「いつもと様子がおかしい」と思ったらすぐに病院に連れて行くようにしましょう。

口内炎などのお口のトラブル

「子猫が口内炎になるの?」と疑問に思うかもしれませんが、子猫も私たち人間と同じように、口内炎などのお口のトラブルの病気になる子もいるんです。

口内炎などのお口のトラブルから、口周辺がとても痛くなってしまった事により、餌を食べる事ができない子猫も中にはいます。

口臭やヨダレなどの症状も伴ってきますので、そのような物が見られたらお口のトラブルによっての病気と考えて良いと思います。ウイルス感染からも口内炎を併発する事もあるので、ちゅいが必要ですよ。

胃炎・胃腸炎

子猫が餌を食べない事で考えられる病気として、胃炎や胃腸炎になっている可能性もあるんです。どちらの病気も、子猫が異物を誤飲してしまった事でも引き起こす事があり、食欲不振だけでなく、嘔吐などの症状が現れています。

寄生虫やウイルスが感染したことでも併発してしまいますので、病院での適切な指示や治療を受ける事が大切です。

このように子猫が餌を食べない原因は、好みや環境なども大きく関係してしますが、病気によって食欲不振になり、餌を食べないということも十分に考えられるのです。子猫にとっての食事は、成長に必要な栄養を摂取していると同じ事で、数時間その栄養源を断たれると命の危険もあるんです。

「いつか食べるだろう」とは絶対に考えず、餌を食べなくなったら先ずは病気を疑い、病院に連れて行くことが、飼い主のあなたができる最大の対処法にもなるんです。

せっかく子猫の新しい命を授かったからこそ、最後まで子猫を大切に育てあげてやって下さい。










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