猫の座り方で気持ちが分かるって本当?最も信頼されている座り方は!?




猫は普段無表情で何を考えているか分からない生き物ですが、座り方で気持ちが分かるってご存知でしたか?猫はその時の気持ちや体調によって様々な座り方をするので、気持ちだけでなく、病気にかかっているかを知ることができるサインにもなります。

たとえ飼い主であっても信頼していなかったら見せない座り方をしますし、病気の疑いのサインが分かるほど、猫の座り方には様々な表現が隠されていたんです。そんな猫の座り方を十分に知り尽くしておくことで、信頼度や病気を把握する事が出来るので飼い主のあなたは最後まで、ご覧になる事をお勧めしますよ。

猫の座り方の種類は豊富にあった!

先ずはじめに、様々な猫の座り方で気持ちを知る為にも、猫の座り方の種類について解説していきたいと思います。猫の座り方の中で最も知られているのは、犬などの他の動物がするような座り方ですが、猫は体がとても柔らかい事もあって、種類は豊富にあったんです。

飼っている猫を観察していると、色々な座り方をしているんので、下記でお伝えするどのような種類の座り方をしているかチェックしてみて下さい。

香箱座り

先ずはじめの猫の座り方は、猫を飼っているあなたなら一度は見たことがあると思う、香箱座りです。香箱座りはお腹を床につけた状態で、前足と後ろ脚の両方を体の下にしまい込むように、折りたたんでする座り方です。

この姿勢がまるで、茶道や香道に使用される香箱の形に似ている事から、香箱座りと名付けられたそうです。ちなみに香箱座りは猫特有なもので、同じネコ科のライオンやトラでも体の下に足をしまい込めない子が多いとされているんです。

横座り

横座りとは、前足は床につけたまま、後ろ足を横に流している座り方の事を言い、その見た目が女性らしい事から女座りとも呼ばれています。しばらくの間正座をした後に、足を横に投げ出したように座る事から、名づけられたと言われています。

また後ろ足だけでなく、前足も横にし半分寝転がっている状態の事も、横座りと呼ばれているので参考にしておいて下さい。

尻尾巻き座り

尻尾巻き座りとはその名の通りに、座っている時に足を尻尾に巻きつけている時を、尻尾巻き座りと呼びます。この座り方は体を温める時の、防寒具代わりとして、足に巻きつけて座る事もあるんです。

エジプト座り

エジプト座りは一見犬などに見られるお座りと似ていますが、前足を行儀よく後ろ足に添えて綺麗な姿勢をした座り方なんです。この容姿がエジプトの神である、バシテトが猫の姿をしていた時の座り方に似ている事から、エジプト座りと名付けられたそうです。

ちなみにエジプト座りの他にも、旅館の女将が綺麗な姿勢で、三つ指をついている時の座り方にも似ているので三つ指座りとも呼ばれています。

スフィンクス座り

スフィンクス座りは香箱座りにも似ていますが、香箱座りのように座った状態で前足を前に出したまま座るんです。名前の由来は、エジプトのスフィンクスからきている事は分かると思います。

この座り方は前足を地面に接地していて、素早く行動に移ることができることから、猫だけでなくネコ科の野生のトラやライオンも、スフィンクス座りから狩りをすることがあるそうです。

スコ座り

スコ座りとはたれ耳が特徴的なスコティッシュフォールドの座り方から、名づけられたと言われています。そんなスコティッシュフォールドはどのように座るのかというと、お尻を直接地面につけて、後ろ足をVの字に開いた状態で、前足を後ろ足の間に接地し、バランスをとるように座るんです。

またこの座り方はスコティッシュフォールドだけでなく、それ以外の猫種でも座る事から、その見た目からおじさん座りとも呼ばれているんです。自分のお腹を毛づくろいす時や、壁によしかかっている時などに、おじさんのように座るので一度飼っている猫を観察してみるのも良いと思いますよ。

どうしてスコ座りと呼ばれるようになったのかというと、骨軟骨異形成症という病気の発症率が高い猫種で、その病気によって関節が痛むから、出来るだけ負担を減らす為にそのような座り方をした事から名付けられました。

人間のように座る猫もいた!

様々な猫の座り方をお伝えしてきましたが、その他にもまるで人間のように座る猫もいたんです。実際に私の知っている猫も、階段で腰をかけるように後ろ足を伸ばして座り、前足を後ろ足の外側に接地させ、バランスを取りながら座っていた猫がいたんです。

とても目を疑いたくなるような光景で、綺麗に背筋を伸ばして座っていました。名前はまだ名づけられてはいないと思いますが、もしあなたの飼っている猫も、人間みたいに腰をかけて座っていたら、その座り方に名前をつけてみてはいかがですか。

猫の座り方で分かる気持ちをチェック!

猫には色々な座り方がありますが、実はその座り方一つ一つで猫が今どう思っているか、知ることができたんです。普段から無表情で何を考えているか分からなくて、悩んでいるあなたでも下記をみれば気持ちを知るのも容易になると思いますよ。

気持ちだけでなく、猫の姿勢や表情から、ストレスをどの位感じているか分かる、猫のストレススコアまで知る事が出来ますので、早速チェックしてみて下さい。

香箱座りはリラックスしている証拠

香箱座りをしている時の猫の気持ちは、非常にリラックスしていて、飼い主のあなたの事を信頼している証拠です。香箱座りは前足を折りたたんで座っている分、危険が起こっても反応が遅れてしまう為、飼い主の事を警戒している時にはしないんです。

環境や飼い主に何もストレスを感じておらず、快適な空間にいる時に多いそうです。香箱座りの中でも最もリラックスしている時は、そのままウトウトと寝てしまう猫もいます。

横座りは眠たい時

横座りをしている猫は、ぼーっとしている時や眠たい気持ちでいる時に多いと言われています。しかし横座りの座り方でも、前足が地面についている状態であれば、周りを少し警戒してます。

猫のストレススコアで言うと、少しリラックスをしている反面、不測の事態に対応できるようにしています。

尻尾巻き座りは野生の名残りが多い

尻尾巻き座りは野生の名残りがある猫に多く、この座り方をしている時は飼い主のあなたの事を怯えた気持ちで、警戒しているサインかもしれません。しかし猫によっては、「尻尾を守りたい」「汚したくない」という気持ちの時にもするので、一概にも警戒しているとは言えないんです。

おやじ座りは周囲を安心している

スコ座りとも呼ばれるおやじ座りは、何が起こっても直ぐに動きだせない状態なので、周囲を安心している時だけにします。本当に飼い主の事を信頼していないとできない座り方なので、飼っている猫がおやじ座りをしたら「信頼されているんだな」と思っていてもいいかもしれないですよ。

そんなおやじ座りのストレススコアは、かなりリラックスしていると言って良いと思います。ただ1日中この座り方をしている場合は、病気の可能性も考えられるので注意が必要です。

スフィンクス座りは比較的リラックスしている状態

スフィンクス座りをしている時は、香箱座りには劣りますがストレススコアは比較的リラックスした状態ですが、やや緊張した気持ちの時にも、同じように座るので分かりにく座り方でもあります。

どのように判別すればいいのかというと、来客などが来たときや何か環境の変化で、スフィンクス座りをしている場合は、周りを警戒し緊張している事が多いそうです。

エジプト座りはやや周りを警戒している

エジプト座りは野良猫に多い座り方でもあり、やや周りを警戒している時にするとされています。その見た目は落ち着いているように見られがちですが、ストレススコアは非常に緊張しているんです。

もし飼っている猫がエジプト座りをしている時は、あなたの事を警戒しているかもしれませんので、無理に構わず放っておいてあげるのが一番ですよ。

最も信頼度の高い猫の座り方TOP3

愛猫の飼い主のあなたは、どの位猫に信頼されているか気になった事はありませんか?猫は基本的に外敵からの攻撃に備えて、座っていてもすぐに動ける習性があり、その座り方の体勢をどの程度崩すかによって、飼い主のあなたへの信頼度を知ることもできるんです。

こちらではあなたが猫の側に居る時にする、最も信頼度の高い猫の座り方TOP3を紹介していきます。TOP1の座り方を側でしていれば、あなたの事を信頼していると思っていても良いとおもいます。

【TOP3】スコ座り(おやじ座り)

猫の信頼度TOP3に入ったのは、スコ座り(おやじ座り)です。お腹を見せて座るという行為は、一番の弱点をあなたに見せていて「この人は危害を加えない」と信じきっている証拠なんです。

【TOP2】横座り

TOP2は、女座りと呼ばれる横座りなんです。その横座りの中でも、完全に前足を投げ出した状態が一番信頼度の高い状態で、逃げようとする意思が全然感じられない座り方になっています。

もしあなたの飼っている猫が側にきて、前足を投げた状態で座っているようであれば、あなたの事を信頼して、甘えようとしているのかもしれないですよ。

【TOP1】香箱座り

様々な座り方がある中、最も信頼されている座り方は香箱座りだったんです。この座り方はその場から逃げたいという、意思がない表れであなたの事を完全に信じきっている証でもあります。

猫といえば香箱座りと言われていますが、実は飼い主の事を信頼していないと座らない座り方なんですよ。もしあなたの横にきて、香箱座りを良くとるようであれば、かなりの信頼を猫から得ていると思います。

猫の座り方がおかしい場合は注意が必要!

猫の座り方によって気持ちなどが分かりますが、その座り方が少しでもおかしいと思った場合には、病気や体調不良などの可能性も考えられるので注意が必要なんです。「どんな座り方がおかしいの?」と疑問に感じると思いますので、下記に注意しなくてはいけない様子がおかしい座り方をお伝えしていきたいと思います。

もしこのような座り方を何度も繰り返すようであれば、重症化してしまう事もあるので、気をつけなければいけないのです。

座り方が何度も変わる

毎日一緒に暮らしていたら、猫の座り方の癖が見えてきますが、その座り方をせずに、何度も変わるようであれば注意してあげて下さい。このような何度も変わるおかしな座り方は老猫に多いとされていて、足の関節などが痛がっている可能性があります。

何度も座り方を変えて、痛みを和らげている証拠なので、なるべく早く気が付いてあげて、病院で痛みを和らげてあげる必要があります。

暗い場所で動かずに座っている時

また暗い場所で黙って動かずに、座っている時も体調不良を引き起こしているかもしれません。寝ていると勘違いされやすいですが、暗い場所で目を開けて長時間同じ場所に座っている場合は注意して下さい。

猫は体調が悪いと、飼い主に心配されない為に、目の届かない場所に行く習性があると言われているので、暗い場所で隠れるように座っている時には、何らかの病気にかかっている可能性も考えられるので、獣医に一度相談してみるのも良いと思います。

お腹を地面につける様に座る

猫のお腹を地面につける座り方で、香箱座りやスフィンクス座りなどありますが、そんな座り方でも、長い時間お腹を地面につけて座るようであれば、何らかの病気でお腹が痛いのかもしれません。

また今にも吐きそうな体勢が続いたり、呼吸が荒くよだれを垂らしている場合には、病気によって重症化している可能性が高いので、直ぐに病院に連れて行くことが大切です。

足をVの字に開いて座る

おやじ座りのように足をVの字に開いて座る場合も、注意してあげて下さい。通常の日常生活において、ただおやじ座りをしているだけと、見過ごされやすいのですが、「体勢を変えない」「歩き方がおかしい」などが見られた場合には、骨や関節の病気にかかってる事を疑うのも大切です。

病気の為、普通に座っているだけでは痛みを伴う事もあり、お尻で座るおやじ座りをしている事も多いので注意深く見てあげて下さい。

うちの猫の座り方がおかしい!考えられる5つの病気

スコティッシュフォールドの名前から、名付けられたスコ座りがあるだけあって、遺伝性の骨軟骨異形成症という病気から、通常の座り方では痛みを伴い、おやじ座りのようなおかしい座り方をする子も中にはいますが、その他にもスコティッシュフォールドに関係なく病気によって座り方がおかしくなってしまう事があります。

こちらではそんなうちの猫の座り方がおかしい場合に、考えられる5つの病気について解説していきたいと思います。もし上記のようなおかしな座り方をしている場合には、下記の病気にかかっている事を疑い、病院に連れて行くことが大切なあなたの役目です。

変形性関節症

変形性関節症は、関節にある軟骨が変形してしまい、関節と関節の接続部位に骨の増生が起こります。はじめは気づかない事がほとんどですが放っておくと、関節が腫れていき、痛みと伴い動きも悪くなってしまいます。

この病気の原因は未だに解明されていませんが、肥満や加齢によって間接軟骨への負担が、関係していると考えられています。

股関節形成不全

股関節形成不全とは先天的な病気と言われ、股関節の発育不全によって引き起こす病気です。体の成長に伴い、股関節の変形や炎症が進んでしまい、歩くだけで亜脱臼を起こす事もあるんです。

スコティッシュフォールドのように遺伝的な要因も考えられていますが、原因は解明されていない恐ろしい病気なんです。

カリシウイルス性関節炎

カリシウイルスは猫風邪のウイルスでも知られていますが、カリシウイルスが感染してしまう事で、感染症を発症する前に多発性関節炎を引き起こしてしまう事を、カリシウイルス性関節炎と言います。

カリシウイルス性関節炎からカリシウイルス感染症を引き起こしてしまうと、「鼻水」「くしゃみ」「目ヤニ」などの症状が現れますが、重症化すると子猫の場合、命を落とすことも実際にあるので注意が必要です。

進行性多発性関節炎

進行性多発性関節炎は、全身のあらゆる関節が多発的に炎症を起こしている状態になってしまい、関節の腫れや痛みなどから、歩く事もままならない歩行障害を引き起こす事もある病気です。また歩行障害だけでなく、発熱などが見られる事もあるんです。

この病気もはっきりとした原因は定かになっていないのですが、白血病ウイルスに感染した猫に発症が多い事から、感染症も関係していると考えられています。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼の症状は、簡単に言うと膝のお皿が定位置から外れてしまい脱臼してしまう病気です。強い痛みを伴う事が多く、歩き方がおかしかったり、触れられるのを嫌がったりします。

遺伝的要因もあると言われていますが、交通事故や落下などで、衝撃をうけた事によって引き起こす後天的な可能性もあるので、十分な注意が必要なんです。

このように猫の座り方がおかしいだけでも、感染症や骨などに関係する病気にかかっている可能性もあるんです。普通の日常生活を送っていただけでは、猫の座り方がおかしいかどうかは判別が難しいと思いますが、よく普段する座り方の癖などを観察しておくことで、病気の早期発見に繋がると私は思います。

猫は、足などの痛みから食欲がなくなってしまい、衰弱してしまうケースも実際にあるので、早期発見早期治療が進行を抑える為にも、必要な事なんです。もちろん何の異常もなく、おかしな座り方をする猫も中にはいると思いますが、何らかの病気を疑う事が猫の為にも大事なことですよ。










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