112-4 猫が猫風邪を引き起こした時の治療法は?感染ウイルスによって治療法が変わる!




あなたは猫風邪ってご存知ですか?猫風邪とは人間にみられる風邪の症状が、猫にあらわれるから猫風邪と呼ばれており、その猫風邪を引き起こす原因はヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどのウイルスや細菌が感染した事によって引き起こしていたんです。

人間の場合は風邪をひいた時に薬を飲まなくても自然に治ることもあるので、「風邪だから治療は必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、猫風邪の場合は放っておくと重症化してしまい、最悪の場合命に関わることも実際にあるので、必ず病院で治療をうけた方が良いんです。

しかしその感染ウイルスによっても治療法は異なるので、どの病原体に感染されたのかを判断しなくてはいけません。こちらではそんな猫が猫風邪を引き起こした時の治療法が分からないというあなたの為に、感染ウイルス別に詳しくお伝えしていきますので是非参考にしておいて下さい。

猫ウイルス性鼻気管炎

猫ウイルス性鼻気管炎はヘルペスウイルスが感染したことによって、引き起こす病気で感染力が強い事から猫のインフルエンザとも呼ばれています。そんな猫ウイルス性鼻気管炎の治療法はというと、直接体内にいるヘルペスウイルスを撃退する投薬が未だないので、二次感染防ぐ抗生物質を投与する治療が行われます。

また体内のウイルスを増殖させない為にインターフェロン注射をすることもありますが、後は猫の自然治癒力にかけるしかないんです。しかし最近では、抗ウイルス薬の研究も進んでいるので、いずれは体内にいるヘルペスウイルスを退治する事もできると私は信じています。

猫カリシウイルス感染症

猫カリシウイルス感染症とは、カリシウイルスが感染したことで引き起こす病気で、症状が悪化すると最悪の場合、呼吸困難や急性肺炎を起こし大切な命に関わるほどの恐ろしい病気なんです。

そんな猫カリシウイルス感染症の場合も、ウイルスを直接撃退する事ができないので、二次感染を防ぐ為に抗生物質の投与を行い、自然に治るのを待つしかないんです。その治療を行うと、免疫力が強ければおよそ二週間ほどで回復する事があります。また猫ウイルス性鼻気管炎と同じように、ウイルスの増殖を抑えるために、インターフェロンを投与する事もあります。

猫クラミジア感染症

猫クラミジア感染症は細菌の一種のクラミジアが、感染する事によって引き起こされる感染症です。猫クラミジア感染症は上記のヘルペスウイルスやカリシウイルスが原因で発症する病気とは違い、クラミジアに有効な抗生物質があるんです。

その体内に寄生しているクラミジアを撲滅する為に抗生物質や、目や鼻の炎症を抑える為に点眼薬や点鼻薬の治療が行われます。完全に治すにはおよそ、2週間から3週間ほど持続して投与する必要があります。しかし抗生物質で細菌を消滅できなかった場合は、体内に潜伏したクラミジアが免疫力や体力が衰えた時に、急に顔をだし再び症状があらわれる恐れがあるんです。

また治療を行ってもクラミジアが体内に潜伏していた場合は、他の猫に感染する恐れがあるので、体内のクラミジアを完全に消滅させることが最も重要なんです。猫風邪を引き起こす原因とされるのは主にこのウイルスや細菌ですが、他にもマイコプラズマと呼ばれる細菌もいますが、抗菌薬を投与すれば治すことが出来ますよ。

治療費は?

病院で治療を行った時の治療費も気になるポイントですよね?その治療費はというと、「猫風邪の種類」「症状の具合」などによって治療費が異なってきますが、病院によっても値段が変わる場合はあります。

一般的な診察代は1回あたりおよそ¥1000円で、抗生物質などの薬を1週間分もらうとしたら、薬代がおよそ¥5000円~¥10000円ほどかかってきます。もし猫の症状が悪化していた場合は、入院が必要となり、その入院費がおよそ1日につき¥5000円程度かかる事もあります。

またさらに血液検査が必要と時には、診察代や薬代とは別に¥10000円程度かかる事も考えられます。もし初めて病院に連れて行く場合は初診料として、お金がかかってしまいますので、治療費は決して安くはないんです。

しかし病院によっても治療費が異なる事もあるので、それ以上に高い所もあれば安い病院も実際にあるんです。もし猫風邪の疑いがあった場合に、病院に連れて行く際には猫の症状や状態などを詳しく獣医に説明して、治療費が心配な時はどの位治療費がかかるか聞いてみるのも一つの方法ですよ。

猫風邪は人に感染する恐れもある

猫風邪を引き起こす原因となるウイルスや細菌は、ヘルペスウイルス、カリシウイルス、クラミジア、マイコプラズマなどがいますが、その中のクラミジアは人間に感染する恐れもあるんです。クラミジアが原因で猫風邪を発症している猫の目ヤニや鼻水などを触った手で、自分の目を触ってしまうクラミジアに感染され、角膜炎や結膜炎を引き起こす可能性もあるので、クラミジアに感染されている猫には注意しなければいけないのです。

その為、飼い主のあなたまで感染されない為にも、早期の治療が大切なんです。私たち素人ではどのウイルスや細菌に感染されているか判別が難しいので、たかが風邪とは思わずに愛猫とあなたの為にも病院で治療をうけた方が良いんです。

また猫の風邪は私たち人間の風邪とは違い、投薬を行わないと治すことが難しく、もし重症化してしまうと命に関わることも実際にあるので、少しでも猫風邪が疑われた時には猫風邪を軽く考えずにすぐに対処する事が大切ですよ。










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