猫にハゲがある!考えられる病気をポイント別に紹介




あなたの飼っている猫が、体の一部がハゲていたという経験はありませんか?急にハゲを見つけてしまうと驚いてしまい、いてもたってもいられませんよね。私も実際に飼っている猫のハゲを見つけた時には、慌てて病院に連れて行った経験があります。

そんな猫は基本的に1年中、毛が抜けるので全身からの抜け毛は何も問題なのですが、部分的に皮膚が見えるようなハゲであれば、何らかの病気にかかっている可能性があるんです。今回はそんな部分的に猫にハゲが見られた場合に考えられる病気を、体のポイント別に紹介していきますので、もしあなたの飼っている猫にハゲが見られた時には、どの部位なのかをチェックして、病気を発見する際の参考にして頂ければと思います。

猫にハゲを発見した時は原因を見つけることが大切

ハゲを見つけてしまうと、「どうして今まで発見する事ができなかったんだろう」と後悔して、自分を責めてしまいがちですが、先ずはそのハゲとなる原因を見つけることが大切です。猫も人間と同じように強いストレスを感じてしまうだけでも、そのストレスが要因で突然ハゲることもあるんです。

そんなハゲを治すには病院に連れて行くのが良いのですが、ストレスが原因だった場合、余計にストレスを与えてしまい、重症化させてしまう事も考えられるので、まずはハゲた部分をじっくり観察し、キズがあるかないかなどをチェックしてあげた方が良いんです。こちらではそんなハゲの原因となることなどについて、お伝えしていきますので、チェックしておくことをお勧めします。

主な原因は3つ

猫がハゲる主な原因は3つあり、皮膚が見えるほどのハゲは、「怪我」「病気」「ストレス」があるんです。そのどれかの原因によって見分けることで、症状が出やすい部位などの特徴を知ることが出来るんです。

その為、先ずは猫にハゲが見つかった場合は、猫の様子を良く観察しながら、ハゲの広がり具合や皮膚の状態をチェックしてあげる事が大切です。

ハゲていても心配ない時もある

猫の体の一部分がハゲていたとしても、心配がない時もあるんです。例えば、体などから皮膚が見えてるくらいまで毛が薄くなったり、抜け毛の量がいつもより増えてハゲになりかけている時でも、体調が元気で食欲も今まで通り変わらなかったら、心配する事はないと言われているんです。

基本的に猫の毛が生え変わるのは、春や秋などの季節の変わり目と言われていますが、室内で飼っている猫の場合は、毛が生え変わる季節に関係なく、一年を通して生え変わっているんです。その為、暑いと感じただけでも大量に毛が抜けたり、毛束がまとまって落ちて、体の毛が薄くなることもあるんです。

また猫の耳の付け根がハゲているように思う時もありますが、ここの部分は音をより聞きやすくするために、元々薄くなっているので心配はないとされています。

ハゲを見つけた際にチェックするべきポイント

ハゲていても心配がない時もありますが、やはり飼い主のあなたも心配になると思いますので、ハゲを見つけた際に、チェックするべきポイントを以下にお伝えしていきますので、是非参考にしておいて下さい。

  • ハゲている所をかゆがっていないか?
  • 体調を崩していないか?(元気がない・ぐったりしている・その場から動かなくなるなど)
  • 怪我はしていないか?(引っかき傷・擦り傷・切り傷)
  • 皮膚に発疹や赤みは見られるか?(膿んでいないかも見る)
  • 脱毛箇所はどの部分か?
  • 食欲はあるか?

などをチェックしてあげる事が大切です。もし少しでも様子がおかしいと思ったら、病気にかかっている可能性もあるので、十分に注意する必要があります。

キズがある場合

またキズがある場合は、そこを舐めたりすることで、ハゲてしまう事もあるので、エリザベスカラーや服を着せてあげて、キズの治りを待つことも大切です。もしキズができてからのハゲと、ハゲができてからのキズを見分けることが出来ない場合は、獣医に一度相談した方が良いと思います。

私たち素人では分からないこともあるので、病院に連れて行くことも考えておいた方が良いんです。

キズがない場合

猫の体にキズがなく、ハゲている時は病気の恐れがあるので注意しなければいけません。猫のハゲからくる病気といっても様々あり、後ほど紹介していきますがその部位によって病気の原因を分かることが出来るので、よく観察して獣医にその事を伝えることが重要になってきます。

このように猫がその部位を「引っかいたり舐めたりして、毛がなくなったのか」と「何もしないでハゲてしまったのか」の状況によっても変わってくるんです。

猫の顔や耳などにハゲがあった時の病気

猫の顔や耳などにハゲが見つかった場合は、下記の病気にかかっている可能性があります。猫の顔はとてもデリケートな所になっているので、少しでもハゲているなと感じられた時には、病気にかかっている事を疑う事も大切です。

猫によってはその痒みなどから目を引っかいてしまい、傷つけてしまう危険性もあるので、早期発見が重要になってきます。皮膚の病気だけでなく、二次的に失明などになってしまう事も実際にあるので注意が必要です。

疥癬

顔や耳などハゲが見られた場合の一つ目の病気は、疥癬(かいせん)が考えられます。特に顔回りや耳のふちなどにハゲができる事が多く、激しい痒みを伴う病気です。

原因は猫ヒゼンダニと呼ばれるダニが寄生する事によって、引き起こしてしまい赤い発疹やフケなどの特徴があり、放っておくと全身に広がってしまう恐れがあるんです。このダニは接触感染で猫に寄生してしまうのですが、人間への影響はない為、飼い主が気づかずに外の動物などを触った手で飼っている猫に触ってしまうと、ダニに寄生されてしまう可能性があるんです。

また衣類や靴などで、外から室内にダニを運んできてしまう事も、十分に考えられるので注意が必要です。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症はカビに感染したことによって引き起こす病気で、人間でたとえると水虫になっている状態なんです。ハゲの特徴として、ほぼ円形に近い脱毛をしてしまうのですが、痒みはあまり強くはなく、皮膚が少し赤くなったり、フケがでることもありますが、放っておくとカサブタになると言われています。

感染経路は、飼い主が水虫の状態で猫に触ってしまったことでも引き起こしてしまいますが、逆に猫が皮膚糸状菌症にかかっている時に、飼い主が触ってしまったことでもあなたに感染する恐れがあるので、十分に注意する必要があります。

アレルギー性皮膚炎

人間でも食べ物や様々なものにアレルギーがあるように、猫も同様にアレルギーをもっている事があるんです。そんなアレルギーから引き起こしてしまうと、アレルギー性皮膚炎となってしまい、痒みを伴い皮膚に赤みやハゲが見られてくるんです。

猫のアレルゲンとなるものは様々ありますが、猫によっては餌の容器に良く使われるプラスチックなども、アレルギーになることもあり、飼い主が気づかずにそのまま与えていると、顔周辺にそのような症状が見られてくるんです。

またアレルギー性皮膚炎は、全身にも起こりうる病気なので、アレルギーによってもハゲが出現する場所が異なるので素人では判別が難しい病気でもあります。ちなみに猫のアレルゲンとなるものは、「食べ物」「ハウスダストやほこり」「花粉」「薬」などがあるので、参考にして頂ければと思います。

日光性皮膚炎

日光性皮膚炎は、太陽に含まれる紫外線を浴びてしまったことで、ハゲを引き起こしてしまう病気です。この病気にかかるのは、すべての猫というわけではなく、白毛の猫であったり、色素の薄い猫がなりやすいと言われています。

鼻や耳周辺、口元などの毛の薄い所に症状が見られる事が多く、強い痒みが伴い皮膚が赤くなり、進行していくと黒いカサブタができてしまうそうです。しかしこの病気は、放っておくと扁平上皮ガンに繋がってしまう恐れもあるので、もし顔の毛が少ない所がハゲてきたと感じた場合は、すぐに病院に連れて行く事が大切です。

猫の背中からしっぽにハゲがあった時の病気

猫の背中から、しっぽにハゲがあった時には、ノミなどの寄生虫に感染したことが主な原因とされています。また背中やしっぽだけでなく、首にもみられる事があるので注意が必要です。

そんな背中やしっぽなどに、ハゲが見つかった時の病気について、下記により詳しくお伝えしていきますので、参考にしておいて下さい。

寄生虫による皮膚炎

背中やしっぽにハゲがあった時に、考えられる病気として寄生虫による皮膚炎が多いと言われています。特にノミが主な原因で、ノミアレルギー性皮膚炎となり、赤い発疹や強い痒みが伴い、猫がかいてしまう事でハゲとなってしまうんです。

ノミの唾液に含まれる成分が、アレルギー反応を引き起こしてしまったことで、皮膚が炎症してしまうんです。飼い主への感染はないのですが、たとえ成虫を駆除したとしても、卵が残っている恐れもあるので、しばらくの間は注意してあげた方が良いと思います。

スタッドテイル

スタッドテイルは去勢していないオス猫や、長毛のオス猫などが引き起こす病気で、しっぽの分泌腺からの皮脂が過剰に分泌しまったことで、炎症が起きてしまうんです。この病気はしっぽの付け根だけに見られ、ハゲだけでなく、皮脂でべたべたしたり、きつい悪臭が伴ってきます。

もししっぽの付け根にハゲが見られなくても、飼っている猫から悪臭がした場合は、スタッドテイルになっている事を疑う事も大切です。症状が悪化してしまえば、皮膚が化膿してしまい、強い痛みと痒みが伴ってくるので注意しなければいけないのです。

猫のお腹などの内側にハゲがあった場合の病気

猫にとってお腹などの内側は、背中などと違い自分で舐めりやすいという事もあるので、病気だけでなくストレスが原因でも、ハゲが見られる場合があるんです。普通に生活していれば、お腹などをあまり見ることは少なく、飼い主にも気づかれにくい部位でもあるので注意が必要なんです。

下記ではそんなお腹などの内側に、ハゲが見つかった際の病気についてお伝えしていきますので、一度飼っている猫のお腹などにハゲができていないかチェックし、もし見つかった場合は何らかの対処が必要になってきます。

ストレスが原因

お腹などの内側にハゲが見つかった場合の主な原因は、ストレスが多いと考えられています。お腹などの内側は猫が舐めやすい部分でもあるので、過剰にグルーミングしてしまい、ハゲになってしまう事も実際にあるんです。

猫は元々繊細でデリケートな生き物ですので、ちょっとした変化でもストレスを溜めこんでしまうんです。そんな気持ちを落ち着かせようと、自分の体を過剰に毛づくろいしてしまい、その部分がハゲてしまう事があるんです。

そんな猫がストレスになる原因は以下の通りになるので、そのような原因を取り除いてあげる必要があります。

  • 環境の変化
  • 急に家族が増えた
  • 構ってもらえない
  • トイレが汚い
  • 餌が気にくわない
  • 運動不足
  • 周囲から騒音がする
  • 自分の居場所がない

以上のようにちょっとしたことでも、猫はストレスとなってしまいますので注意しなければいけないのです。

真菌によるもの

真菌は一種のカビで、先ほどお伝えした顔や耳などが脱毛してしまう皮膚糸状菌症と同じ病気です。別名を白癬(白癬)やリングワームとも呼ばれており、発症すると円形脱毛症ができてしまいます。

真菌がもし顔に感染したとしても、その顔を猫が洗ってしまい、そこからお腹などの内側を毛づくろいした事でも円形のハゲができてしまう事も実際にあるので、注意しなければいけないのです。

肉芽腫

肉芽腫になる原因はアレルギーが関係していると言われていますが、今のところ原因は不明とされている病気なんです。また肉芽腫の病型は3種類あり、それぞれ症状が異なってくるんです。

その肉芽腫の種類の一つ目は、好酸球性プラークと呼ばれるもので、主にお腹や内また、わきの下などに痒みを伴い、皮膚の赤みやハゲが見られます。

二つ目の肉芽腫は、好酸球性肉芽腫とよばれる病気で、主に太ももの内側やおなかの横にあらわれ、痒みはないのですが直線状に、脱毛やフケ、皮膚の赤みなどが見られるようになります。また、口の中や舌、顎などに現れるケースもあるので、その他の部位も注意した方が良いと思います。

三つ目は無痛性潰瘍と呼ばれる肉芽腫で、この病型を発症すると、お腹などの内側ではなく、猫の唇や口の中などに、白くへこんだ潰瘍がみられます。無痛性と呼ばれるだけあって、痛みを感じないと思われがちですが、強い痛みを感じてしまう子も実際にいるので、必ずしも痛みを感じないというわけではないんです。

このように猫の肉芽腫といっても様々あり、お腹などの内側で注意しなけれはいけない病型は、「好酸球性プラーク」と「好酸球性肉芽腫」ですが、顔にあらわれる「無痛性肉芽腫」も気をつけた方が私は良いと思います。ちなみにこの病気は原因が定かにされていないだけでなく、予防法もないと言われている恐ろしい病気なんです。

猫の体の部位に関係なくハゲがあった時は?

今までは猫の体の部位で、考えられる病気について紹介してきましたが、実は体の部位に関係なくハゲができてしまう病気もあるんです。たとえば背中などにハゲができる場合は、ノミなどの寄生虫が主な原因ですが、そんな部位に関係なく病気によってはハゲが、あらわれてしまう事があるんです。

こちらではそんな猫の体の部位に、関係なくハゲがあった場合に考えられる病気についてお伝えしていきますので、たとえその部位にハゲが見られていたとしても、以下の病気にかかっている事を疑う事も大切だと私は思います。

心因性脱毛症

心因性脱毛症は、皮膚に異常が起きて脱毛するのではなく、体の部位に関係なく脱毛だけを起こす病気なんです。毛の根元から丸ごと抜けてしまう為、ハゲている部分はキレイな皮膚が見える状態になります。ストレスからくる病気とされていて、精神的な変化から毛細血管が収縮してしまい、血行が悪くなることによって、毛がごっそり抜けてしまうんです。

また痒みがない為、猫自身気が付かないこともあるそうです。しかし心因性脱毛症でも、猫によっては過剰にグルーミングする事がありますが、その場合は頭や背中など猫が毛づくろいで届かない場所は、ハゲないと言われています。ちなみに舐めて起こす脱毛の場合は、毛の根元が短く残っている事が多いので、一応参考にしておいて下さい。

内分泌疾患

内分泌性疾患は、ホルモンの過剰な分泌やホルモンの分泌不足などの、ホルモンバランスの崩れから発症してしまう病気です。そんな内分泌疾患でハゲになる特徴があり、その部分が左右対称になるんです。

「本当に左右対称にハゲるの?」と疑問に感じると思いますが、実際に私の飼っている猫も内分泌疾患を引き起こしてしまい、後ろ足の股部分が左右対称にハゲてしまったんです。原因は先天的なものもあれば、発情期や避妊手術などもあり、はっきりとした原因は定かにされていないと考えられています。

また内分泌疾患は、ストレスからくる脱毛とも似ているので、必ずハゲている部分が左右対称かをチェックしておくことも大切です。

猫のハゲを見つけた時の対処法はないの?

「猫のハゲと見つけてしまった時に、対処法はないの?」と疑問に思ってしまうかもしれませんが、その対処する上で、先ずは原因を明らかにすることが重要なポイントになってきます。今までお伝えした猫のハゲている部位であったり、ハゲの特徴など十分に理解したうえで対処する必要があります。

原因となっているのが分かり次第その子にあった、それぞれに対処してあげると良いと思いますよ。こちらではそんな飼い主のあなたができる対処法について、お伝えしていきますので原因が分かり次第、以下を参考に対処法を行ってあげてやって下さい。

ストレスの要因を取り除く

猫がハゲる原因がストレスだった場合は、そのストレスとなる要因を取り除いてあげる事が大切です。猫は様々な事からストレスを感じてしまうと、その気を紛らわす為に長時間グルーミングをしてしまうので、ストレスを与えない方が良いのです。

猫のストレスでもその子によって違いますが、もしトイレが汚いのであれば、トイレを綺麗にしてあげたり、餌が気に入らないのであれば、餌を変えてみるのも良いと思いますよ。他にも構ってもらえないことがストレスとなることもあるので、遊んであげたり撫でてあげたりなどして、構ってあげる事も大切です。

このように猫のストレスの要因を取り除く事で、対処する事ができるだけでなく、これからのハゲの予防にも繋がるんです。

アレルゲンとなるものは与えない

猫のアレルギーが原因でハゲてしまった場合は、そのアレルゲンとなるものを与えないことが大切です。猫によってはアレルゲンとなるものは異なりますが、ほこりやハウスダストがアレルギーになる子や、食べ物がアレルギーを引き起こす事もあるので、一度病院でアレルギー検査をして、アレルゲンを見つけ出す事も大切です。

飼い主のあなたが知らず知らずのうちに、アレルギーを起こすものを与えてしまうと、ハゲだけでは済まない事もあるので注意した方が良いと思います。もしアレルゲンが食べ物であれば与えない事が当然ですが、ほこりやハウスダストの場合は空気清浄器などを使って取り除いてあげるのも良いかもしれませんよ。

生活環境を衛生的に保つ

ダニやノミなどの寄生虫が原因でハゲてしまった時には、その猫の生活環境を衛生的に保ってあげた方が良いと思います。寄生虫はとても小さいので私たちの目では中々判別するのが難しく、知らないうちに家に運んできてしまう可能性もあるんです。

また外と室内を自由に出入りしている子の場合は外から、寄生虫に寄生されることもあるので、できる事なら完全室内飼いで、生活環境を衛生的に保ってあげると予防にも繋がるので私は思います。

獣医に相談して原因を明らかにすることも大切

私たち素人でも猫がハゲてしまった原因をある程度判断する事ができますが、しかし正確な診断はする事ができないので、たとえ予想していたとしても、獣医に相談して原因を明らかにすることも大切です。

私たちが誤った判断をしてしまうと、ハゲの病気から重症化してしまう事も実際にあるので気をつけなければいけないのです。猫にとってハゲるという事は、体や心の健康状態をあらわすパロメーターでもあるので、もしハゲの症状が見られた場合は、獣医に相談する事も私たちの大切な役目なんです。

猫は基本的に無表情で何を考えているか、分からないという事もあるので飼い主のあなたが、生活環境に問題はないのか、猫が安心できる環境なのか、などを見直してあげる必要もあるんです。そんな猫がハゲるいう事は、何らかのサインをあなたに出していることなので、それぞれの原因を早く気づき対処してあげた方が良いと思いますよ。










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