猫の鼻水には恐ろしい病気が隠れていた!主な9つ病気や鼻水の対象法




猫を飼っている方なら、猫のくしゃみや鼻水を出している所を見たこともあると思います。猫も人間と同じように、風邪をひくと鼻がグズグズとなり、鼻水を流すんです。

ですがそんな猫の鼻水には、恐ろしい病気が隠れている可能性もあるんです。人間と同じようにただの鼻水だからといって、放っておくと命を落としかねない病気もあります。

今回はそんな猫の鼻水から考えられる主な病気や、対象法をなどを詳しく解説していきます。

猫が鼻水をたらす主な原因

猫が鼻水をたらす原因は、人間が風邪をひいた事で鼻水がでる様に、猫にも様々な原因があるんです。例えば寒い場所にいたりすると鼻水が垂れてきますよね?それと同じように猫は温度変化にも敏感なので、くしゃみと共に鼻水がでる事もあります。

こちらではそんな猫が鼻水をたらす主な原因についてまとめてみました。その原因によって重症化し、後遺症を残すこともあり得るので十分に注意が必要なんです。

ほこり等が鼻に入る

猫が鼻水を出す原因の一つ目は、ほこりやゴミなどが鼻に入る事で、それを洗い流す為に鼻水が垂れてしまいます。これは猫の生理現象で鼻の中の刺激物がなくなれば、自然と鼻水が治まるので特に気にしなくても安心です。

掃除機などからまったハウスダストが、刺激となり鼻水を出すことも考えられます。

アレルギーによるもの

猫は、何らかのアレルギーが原因でも鼻水を垂らしてしまいます。鼻水の他にもくしゃみを伴い、連続する特徴があるのがアレルギーです。鼻水が数日止まらずに、くしゃみをするようであれば、アレルギーと考えていて良いと思います。

そのアレルゲンが発症したことで、慢性的な鼻炎ともなりかねないので、アレルギーといって放っておくと症状が悪化しかねないので注意が必要です。

一般的な猫風邪と言われるもの

一般的な猫風邪と言われるものは、人間の風邪と同じように鼻水の他に「くしゃみ」「咳」などが伴ってくる場合もあります。

その猫風邪は、「猫ウイルス」や「猫感染症」が原因とさせれていて、免疫力が低い猫がかかりやすいと言われています。主に生後2ヶ月~3か月頃の子猫に、ウイルスなどが潜伏してしまう事から発症すると考えられているんです。

長い間鼻水が出ていたら注意が必要

「ほこり」「アレルギー」「猫風邪」が主な原因とされていますが、一時的な鼻水ではなく、長い間で続けていたら何らかの病気が悪化している可能性があります。

鼻水は猫にとって生理的な現象もあるのですが、危険信号のサインでもあるので注意が必要なんです。もし数日たっても鼻水が出ている場合には、一度病院に連れて行くことが大切です。

多頭飼いの場合は感染が広まる事も

猫を多頭飼いしている方は、猫の鼻水に触れる事が原因で他の猫に感染する恐れもあります。先ほどお教えしたように、猫風邪の感染症で鼻水を垂らすこともあり、それに触れる事で飼っている猫すべてに感染してしまう事もあるんです。

そうならないためにも、その子は可哀そうですが他の猫に接触させない為に、ケージなどで隔離する必要があります。一度感染してしまえば、大変な事にもなりかねないので、必ず隔離し治療に専念するのが得策です。

猫の鼻水の色や状態を必ず確認

今までは猫が鼻水を出す原因などについてお教えしてきましたが、その鼻水の色や状態によって、様々な病気の可能性も考えられるのです。

例えば、始めはサラサラとした鼻水だったのに、粘り気が増してくるのは症状が悪化してきているサインなんです。鼻水の状態だけでなく、悪化するほど色も濃くなるので、一目見ても分かると思います。

こちらではその鼻水の色や状態について、より詳しくお伝えしていきます。その他にも鼻水と共に「目ヤニ」「咳」「くしゃみ」「下痢」などの症状が現れているかも必ず確認する必要があります。

サラサラとした透明な鼻水

サラサラとした透明な鼻水は、アレルギーや猫風邪の初期症状の可能性があります。アレルギーの場合は、限定した季節に出てきたり、透明な鼻水が4日~7日ほど続くようであれば、アレルギーと考えて良いと思います。

ですがその透明な鼻水が徐々に、白っぽく色が変化してきたら猫風邪による感染症が疑われます。もし色が変化するようであれが、すみやかに病院に連れて行くようにしましょう。

どろっとした黄色い鼻水

どろっとした黄色い鼻水は、鼻の粘膜に感染症を起こしている可能性があります。粘膜についたウイルスや細菌などを生理的に鼻水によって流そうとすることから、透明から黄色い鼻水に変化すると言われているんです。

この症状は、猫の免疫細胞と細菌が戦っている状態で、鼻水がどろっとしてくるのは細胞や細菌などの残骸と考えられています。

何日も黄色い鼻水を垂らしている猫は、免疫力が低下している証拠で、何らかの重い感染症の疑いがあるので注意が必要です。

濁った緑の鼻水

猫の鼻水の色は、「透明」~「白」~「黄」~「緑」と徐々に症状が悪化すると濃くなってきます。その最終段階が緑なんです。

この濁った緑の鼻水を垂らしている猫の場合は、黄色の時よりも免疫力が低下しており、症状が酷くなっている状態です。人間の場合では蓄膿症などでもこの色の鼻水が出ますが、猫の時には危険を表している信号ですので、必ず獣医に相談する事が得策です。

猫の鼻水で考えられる主な9つの病気

猫が鼻水を出す原因やその状態などをお教えしてきましたが、こちらでは猫の鼻水によって考えられる主な病気について解説していきます。

人間と違い、無表情な猫は体調の変化はとてもわかりにくいと思いますが、飼い主がわかるくらいまで鼻水の異常が起きている場合は、危険信号のサインなんです。体調が悪くても飼い主を心配させない為に、隠そうとする猫もいますので、その細かい異変に気づいてあげる必要があります。

鼻水だからといって放っておくと、重症化してしまい最悪の場合、命を落とす可能性もあるので、何日も鼻水を出していたら「病気にかかっている」と疑い病院に連れて行くことが大切なんです。

猫風邪(ネコウイルス性鼻気管炎)

鼻水を出すことで考えられる主な病気の一つ目は、一種の猫風邪と呼ばれるネコウイルス性鼻気管炎です。この病気はヘルぺスウイルスが感染する事で発症し、鼻水の他にも、「くしゃみ」「発熱」などといった症状があります。

初期症状は透明な鼻水がでるので、わかりずらいと病気ですが、常に鼻水を垂れ流している猫がいたらこの病気にかかっている恐れがあります。特に免疫力が弱い子猫に感染しやすくので注意が必要です。

子猫の時から鼻水が出ている子は、猫風邪にかかっている事も考えられますので、一度獣医に相談する事が大切なんです。私の知っている子猫も猫風邪にかかり、病院でもらった目薬や飲み薬で大変な思いをして、治した経験もあるのでそうならない為にも早めの治療をおすすめします。

カリシウイルス感染症

カリシウイルス感染症はヘルペスウイルスとは違い、肺炎などといって呼吸器に何らかの病気を併発してしまう恐ろしい病気なんです。肺炎が悪化してしまうと最悪の場合は、大切な命を失いかねないでの注意が必要です。

ですがこの病気は、ワクチン接種で予防する事ができるので、そうならない為にもきちんと接種しておくことが重要なポイントです。

クリプトコッカス症

カビの仲間なクリプトコッカスと呼ばれる真菌が感染する事で、どろっとした鼻水やくしゃみなどの症状が現れてくる病気です。この菌によって、鼻炎を伴い猫の他にも人間や犬などにも感染してしまう可能性があります。

こちらの病気も、免疫力がある成猫よりも子猫や老猫といった免疫力が弱い、猫に感染する恐れがあるんです。

気管支炎

この病気は、鼻水だけでなく咳を伴う病気で、ウイルスや細菌は気管支に感染する事で、そこが炎症してしまう事で起きる病気です。ですが気管支炎は感染だけでなく、ほこりなどの刺激物からも起こしかねないので注意が必要です。

結膜炎

粘膜炎の初期症状は、目ヤニなどが現れてきて悪化してくると、咳や鼻水などが伴います。放っておくと呼吸器が炎症してしまい、様々な病気を併発してしまう恐れも考えられるので、目ヤニがいつもより多いと思ったら、一度獣医に相談してみるのも良いと思います。

アレルギー

猫のアレルギーといっても色々ありますが、主に「ハウスダスト」「ダニ・ノミ」「プラスチック」「食べ物」などが考えられます。その猫によってアレルゲンが異なりますので、一度病院に連れて行き検査してもらう事をお勧めします。

猫のアレルギーは人間のアレルギーとは違い、放っておくと様々な病気に繋がる恐れがあるので注意が必要なんです。

肺炎

肺炎は先ほどもお教えしたように、カリシウイルス感染症や猫風邪などからも併発しかねない病気です。初期症状は鼻炎のように鼻水が垂れてきますが、重症化してくると呼吸不全や発熱なども伴います。

様々な病気と併発しやすく、命も落としかねない病気なので呼吸がおかしいと思ったらすぐに病院に連れて行きましょう。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の奥のところが炎症する病気で、鼻水だけでなくくしゃみが連続する症状が見られます。この病気はほこり等といった、アレルギーから起こりやすいと言われています。

非常に判別しづらい病気ですが、放っておくと呼吸などにも異常をきたしかねないので注意が必要なんです。

クラミジア感染症

クラミジア感染症も猫風邪の一種で、免疫力の低下に発症すると言われています。ですが一度治っても、体に潜伏していることも多く、体力の低下と共に再発する恐れもある病気なんです。

軽いものでは自然に治す事もありますが、他のウイルスと複合感染をしやすい恐ろしい病気、一度複合感染を起こしてしまうと、注射などの治療が必要になってきます。

猫に今日から始められる鼻水対象法

そんな様々な原因からくる猫の鼻水ですが、実はそれを食い止める鼻水の対処法があるんです。猫は空気中にあるアレルゲンやほこりなどからも、症状が悪化する恐れもあるので、早めの対処をすることが一番の得策ですよ。

こちらではそんな鼻水を出す猫に、今日から始められる鼻水対処法をお教えしていきますので、必ずチェックし今日から試してみる事をお勧めします。

加湿器が有効的

鼻水対象法一つ目は、うちでの加湿器が有効的です。室内の湿度を高める事で乾燥を防ぎ、猫風邪対策にもなります。

私のうちでも、加湿器を毎日する事で鼻水の予防をしていますよ。ですが、最近ではアロマの加湿器もありますが、いい匂いだからといって絶対に使用しないでください。

アロマは猫の体に溜まってしまい、排出する事ができないので、普通の加湿器を使用する事が大切なんです。

鼻マッサージをする

猫にする「鼻マッサージはどんなもの?」と解らない方もいると思いますが、やり方は簡単でこれをする事で、鼻水を垂らしている猫の鼻どおりを良くすることができるんです。

そんな鼻マッサージのやり方順に下記にお教えしていきますので、是非一度試してください。

  1. 眉間あたりから鼻先まで、5往復ほどなでなでして温める
  2. 指で鼻筋をつまむようにして、上記と同じように往復する
  3. 最後に鼻をつまむようにきゅっとしてあげる

このように一日に一度やるだけでも効果的なんです。

ワクチン接種で予防

猫風邪と呼ばれる「猫ウイルス性鼻気管炎」や「猫カリシウイルス感染症」はワクチン接種で予防する事もできるんです。

ワクチン接種は健康対策だけでなく風邪からくる鼻水対策にもなり、猫の体調管理を整える事もできるので、連れて行くだけも安心だと思います。私も毎年必ず、定期診断とワクチン接種を欠かさずにしていますよ。

鼻炎を治すなら手術も考える

猫の鼻炎は、人間と同じように根本から治すには手術するしかないと言われています。鼻腔洗浄や構成物質の投与といった治療もありますが、一時的なもので完璧に鼻炎が治るわけではないんです。

しかも鼻腔洗浄は全身麻酔をしなければいけないので、それだけ猫の体にも負担がかかってしまいます。その為、鼻炎を治すなら手術も考えておく必要があるんです。

ですが手術したからといって、完璧に治るというわけではなく3年ほどで、再発してしまう可能性も考えられます。

感染経路をたつ

最後にお教えする鼻水対象法は、感染経路をたつことです。例えば、飼い主が外にいる鼻水を出している野良猫と接触する事で、室内にウイルスなど運んでくると、そこから飼っている猫が感染してしまう恐れがあるんです。

触れない事が一番ですが、中には人懐っこい外猫もいて、足などにスリスリする事も考えられるので、帰ってきたら手を洗う事はもちろんの事、衣服などもすぐに着替え感染経路をたつのも、鼻水の予防になります。

 

このように猫は、様々な原因から鼻水を出すことがあり、その小さな変化から病気の危険信号を表している事もあるんです。細かな事ですが、早めのサインに気づいてあげる事も飼い主の大切な役目で、早期の治療に結びつけることができるんです。

ただの鼻水だと思い、侮っていると重い病気にかかっている事も十分に考えられるので、もし飼っている猫が急に鼻水を垂れ流していたら、「病気にかかった」と疑いすぐに病院に連れて行ってあげて下さい。

 










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