放し飼いしたり、完全室内飼いしたりと猫の飼い方は様々ありますが、「飼っている猫が外に遊びに行ったまま何日も帰ってこない」場合は猫が迷子になっている可能性があります。
いつもはちゃんと帰ってきてるのに、猫が帰ってこないと、飼い主のあなたも不安で夜も寝れない日々が続くと思います。実際に私も飼っている猫が迷子になった経験があり、「死んでしまったのではないか」「誰かにさらわれたのか」「怪我をして歩けないのか」など、不安でどうしようもない日々が続きました。
飼い主のあなたもきっと同じような気持ちで、いてもたっても居られなくなると思います。帰ってこない日数が増えれば増えるほど、猫も飼い主と同じ気持ちでさまよっているはずです。
最近では猫の迷子記事が多く書かれているほど、飼っている猫が迷子になる確率も実際に増えているんです。そこで今回は、私の実際の体験をもとに、猫が迷子になった時に考えられるポイントや、必ずするべき事などを徹底的にお伝えしていきます。
私も実際にこの方法で、4日後には愛猫を見つけ出す事ができました。愛猫を一刻も早く見つけ出すためにも、今回お伝えする方法を全て行い、諦めずに見つけ出してあげて下さい。
猫が迷子になる主な理由
猫が迷子になる理由は、「帰り道が分からなくなった」以外にも様々な理由があるんです。そんな迷子になる理由を分かる事で、猫を見つけ出すことにも繋がると私は思います。
放浪癖のある猫の場合は、3日以上家に戻ってこない場合もありますが、他の理由で迷子になった可能性も十分にありえるので、下記でお伝えする猫が迷子になる理由を必ずチェックし、心当たりはないか確認してみてください。
縄張り争いをして負けた
猫は自分のテリトリーに、他の猫が侵入してくると縄張り争いをする習性があります。特にオス猫に多いと言われていて、縄張り争いの喧嘩に勝てばいいのですが、もし負けてしまうとそのテリトリーから急いで逃げなくてはいけない為、結果帰り道が分からなくなることもあるんです。
猫には帰巣本能があると言われていますが、完全室内飼いの猫によっては、すべて初めてみる景色で、どのように帰っていいか分からなくなる子も中にはいます。人間でも方向音痴な、人がいる位なので猫でも迷子になってもおかしくはないんです。
野良猫のメスの後を追いかけた
こちらの迷子になる理由は、主に去勢をしていないオス猫に多い事なのですが、繁殖期になるとメス猫を探す習性があり、そのメス猫を見つけると後を追いかけ、知らない場所に迷い込んでしまうこともあるんです。
繁殖期のオス猫は、メス猫にしか目がいかず必死に追いかけているうちに、迷子になる事も十分に考えられます。
交通事故に合う可能性も
迷子になる理由として、あまり考えたくはありませんが交通事故に合う可能性もあります。猫は全身運動は得意なのですが、後ずさり運動が不得意で、目の前に車がきても前にしか逃げる事ができずに、交通事故に巻き込まれることがあるんです。
他にも車のクラクションの音やライトの光などに、びっくりして体が動かなくなり、そのままひかれてしまう事もあるので、絶対に猫が車の前に来ても、急なライトの点灯やクラクションなどを鳴らさないで下さい。それだけ猫の年間交通事故は、殺処分よりも3倍ほど多いと言われるほど、確率的にも高いのです。
生活環境の変化
猫は生活環境の変化によって、家に帰ってこない場合もあります。例えば、新しい猫を迎えた事で自分の居場所がなくなる事でも、自分のテリトリーを新たに探すため、家に帰ってこない事もあるんです。
他にも生活環境の変化で考えられる事は、「部屋の位置を変えた」「引越しをした」「他のペットを可愛がる」「知らない同居人や赤ちゃんが増えた」なども、猫はテリトリーをとられたと思ってしまい、新しい場所を探すため、あなたの家に戻ってこないということもあります。
体調がすぐれない事でも迷子になる
猫は、体調がすぐれない事で迷子になる事があり、外で体調不良や怪我などをした事によって、本能的に見つからない場所に隠れる習性があるんです。野生環境では、体調不良や怪我などをしていると、他の外敵に襲われたりすることから、元気になるまで身を隠すと言われています。
猫は本来、体調が悪くても表に出さない習性があり、調子が良くなるまで帰ってこない場合もあるんです。
これからお話しする事は私の雑談なのですが、「猫は自分の命があとわずかだと気づくと、飼い主に看取られない為に家を出る」というジンクスがあると言われていて、その事が理由で家に帰ってこない事もあるので、参考にしておいて下さい。
悪質な人間に捕まった
猫が外に出た際に、虐待目的や金銭目的の悪質な人間に捕まった事で家に戻ってこれない場合もあります。あまり考えたくはないのですが、猫の皮と毛は日本の伝統楽器の三味線に古くから用いられていた事から、高値で売買されていたんです。他にも猫のバイヤーに売りつけている心ない人間も中にはいるんです。
近年では猫を虐待する事を目的とした「猫さらい」も増えているので、気をつけなければいけないのです。もしこのような悪質な人間に捕まってしまうと、大切な命を奪われてしまう可能性も十分にあります。
保護される場合も
悪質な人間だけでなく、保健所や動物愛護センターの職員に保護される場合もあります。このような人に保護された時には、行方不明の猫として収容されている可能性が高いです。
まだ保健所や動物愛護センターなら、迷子になっても引き取る事ができますが、近所の方が保護している事で、猫が帰ってこれないということもあるんです。
猫が迷子になったら直ぐに連絡する5つの場所
飼っている猫が迷子になったと分かったら、直ぐに連絡してもらいたい場所があります。「いなくなってから何時間で迷子?」と考えると思いますが、猫によって時間は異なり、はっきりした時間はお伝えできません。
ただ完全室内飼いの猫であれば、初めてみる外の世界にびっくりして、直ぐに帰ってくる子がほとんどです。私の知っている完全室内飼いの猫でも、外に出た途端すぐにおびえて帰ってくる子もいるので、長い時間は外にいれないはずです。
たまに外で遊ぶ猫の場合は、少しでも「いつもより帰ってくる時間が遅い」と感じたら直ぐに連絡する事が大切です。参考になるか分かりませんが、私の飼っていた猫の場合は、およそ3時間くらいしたらいつも家に帰ってきてました。
猫がいなくなってからの連絡が早ければ早いほど、早期発見にも繋がると私は思います。私も実際にこちらでお伝えする5つの場所に直ぐに連絡を取り、現在の状況などを聞きながら、愛猫を探した経験があります。
保健所
猫が迷子になったら直ぐに連絡する場所の1件目は、保健所です。保健所は、飼い主が不明な犬や猫が収容される場所で、あなたの飼っている迷子猫が保護されている可能性もあるんです。
もし保護されていなかったとしても、迷子猫を保護している人が、保護届を出している事も考えられるので、絶対に連絡するようにしましょう。また迷子届を保健所に提出して、早期発見に協力してもらう事も出来ます。
迷子届を提出する際には、飼い主のあなたしか知らない猫の「特徴」「首輪や体の色」「模様」「毛の長さ」「チャームポイント」などを詳しく教える事が大切ですよ。
動物愛護センター
動物愛護センターは近年、全国に施設などが増えてきている団体で、放し飼いや迷子の犬や猫を保護し、収容している場所です。今までは猫を飼ったことがない人が保護したら、連絡する場所は保健所でしたが、最近では動物愛護センターに連絡する人が増えてきているんです。
それだけ信用のある施設で、迷子猫が送られている可能性も十分にあるんです。保護や収容だけでなく、やむを得ず飼えなくなった犬や猫なども引き取っている施設です。
様々な地域で展開しているので、「地名+動物愛護センター」と調べ、迷子猫を保護していないか確認してみて下さい。ボランティアで動物愛護団体を結成している場所もあるので、一通りすべて連絡する事をお勧めします。
警察署
「猫が迷子になっているのにどうして警察?」と思うかもしれませんが、迷子猫は法律上、落し物として扱われるんです。私もはじめはあまり信用できなかったのですが、本当に警察署では落し物として、猫を保護していたんです。
残念ながら私の飼っている猫ではなく、違う猫でしたがちゃんと警察は猫を保護してくれているんですよ。迷子猫を保護してくれた方が、落し物として警察署に届けている場合もあるので、必ず連絡をする事が大切です。
警察署でも上記でお伝えした猫の特徴などを詳しく伝える事で、警察ネットワークの連携をとることができ、見つかる可能性も格段に上がると思います。警察署への連絡は、地域によって管轄が分けられているので、管轄内の警察署に連絡するようにしましょう。
動物病院
飼っている猫が迷子になった場合は、動物病院にも連絡するようにしましょう。猫を保護した人が保健所などではなく、近くにある動物病院に駆け込んでいる可能性があります。
動物病院は基本的に、猫を保護する場所ではないのですが、迷子猫が怪我などをしていると、保護した人が運んでいる場合もあるんです。動物病院では一時的な治療と、保護をしているケースもあるかもしれないので、迷子になった際には必ず連絡するようにして下さい。
清掃局
清掃局では、車にひかれた猫や何らかの事故に遭った動物を引き取っている場所です。清掃局で引き取られる猫のほとんどは、あまり言いたくはないのですが、命を落としている可能性が高いです。
飼っている猫の生死を確認するのも、飼い主の大事な役目ですので、必ず連絡するようにして下さい。清掃局は地域によって、国道清掃局や市道の清掃局があるので、猫が迷子になった場所から、「国道が近いのか」それとも「市道が近いのか」を必ず確認する事も大切です。
私も実際に恐る恐る清掃局に連絡した時には、迷子になった場所の住所を職員に教え、そのあたりで引き取っていないかを聞き、結果的に安否を確認する事ができました。もし飼っている猫が帰ってこなく迷子になったと思ったら、清掃局に直ぐに連絡し、猫の生死を知ることもあなたには大切なのです。
猫が迷子になった!飼い主ができる事とは?
迷子になった愛猫が、上記でお伝えした場所で直ぐに見つかればいいのですが、見つからなかった場合には、飼い主のあなた自身でも探す事が大切です。帰ってこない日にちが多ければ多いほど、家から離れていく可能性もあるからです。
猫の行動範囲は、去勢している猫と去勢していない猫では、500mも行動範囲が違うと言われていて、オスとメスでも1日の移動距離が異なってくるんです。下記に詳しくお伝えしていきますので、猫を探す際の参考にしてみて下さい。
オス猫の場合
- 去勢済みのオス:行動範囲はおよそ250m~500mで、1日に移動する距離はおよそ25m~50m
- 去勢していないオス:行動範囲はおよそ500m~1kmで、1日に移動する距離はおよそ50m~100m
メス猫の場合
- 避妊済みのメス:行動範囲はおよそ50m~150mで、1日に移動する距離はおよそ5m~15m
- 避妊していないメス:行動範囲はおよそ150m~250mで、1日に移動する距離はおよそ15m~25m
このように比較的にメス猫の方が、行動範囲は狭い事が分かりますよね。あなたの猫の性別によって、探す範囲も変わってくるのです。その事を十分に頭に入れ、これからお伝えしていく、飼い主のあなたができる事をするのが重要なポイントになってきます。
猫が迷子になると私もそうだったように、家で待っていても猫が帰ってこなく、気持ちがそわそわしたり、いてもたっても居られなくなると思います。連絡だけには頼らず、「自分で愛猫を見つけ出す」という気持ちを忘れずに、諦めないで愛猫を探し出してあげて下さい。
猫がいなくなった場所を捜索する
迷子猫を探し出す際には、猫がいなくなった場所を捜索する事が基本中の基本です。完全放し飼い猫の場合は、どこで迷子になっているか分からないのですが、完全室内飼いの猫が家から抜け出した途端、別世界を見る事になり、不安と恐怖から怯える猫がほとんどだと言われています。
私の知っている猫も、初めて外に出た時は数時間帰ってこなくて、この方法を試したのですが、家のすぐ隣の倉庫に隠れていた事も実際にあるんです。いなくなってから対応が早ければ早いほど、近くに潜んでいる可能性も高いので、先ずはこの方法で捜索する事が大切です。
いなくなった周辺でも、ただ周りを見るだけでなく、猫が身を隠す事ができる「暗い場所」「狭い場所」「塀や車の下」などを重点的に探すことが重要なポイントになってきます。
SNSで呼びかける
最近では、「ツイッター」や「フェイスブック」などといったSNSが流行している事もあり、猫が迷子になった事をSNSで呼びかける事によって、保護した人が見てくれている可能性もあります。
保護した人だけでなく、「この猫ここで見た」「さっきまでそばに居た」などを教えてくれる心優しい方もいるかもしれません。迷子猫をSNSで呼びかける際には、「写りの良い写真」「名前」「特徴」などを一緒に載せると、それだけ見つかる可能性も高くなると私は思います。
ペット探偵に頼む
飼い主が捜索するだけでなく、「ペット探偵に頼む」という方法もあります。あまり知られていないのですが、世の中には猫や犬を専門的に探す業者がいて、猫がいなくなってからの対応が早ければ早いほど、見つける可能性を高める事ができます。
ただペット探偵に依頼すると、宿泊費や発見できた場合の料金、発見出来なかった時の料金など、業者によっても違いますし、その他の料金がかかる場合もあるんです。その為、ペット探偵に依頼する時には、業者を選定する事も大切なのです。
私の判断ではいうことはできませんが、いずれにしても料金がかかりますので、「今すぐにでも愛猫を見つけ出したい」と思うなら、ペット探偵に頼む事も考えておいた方が良いかもしれないですよ。
猫の迷子チラシを作成する
SNSで呼びかける方法があると先ほどお伝えしましたが、昔ながらのやり方で猫の迷子チラシを作成し、いなくなった場所や移動距離を計算し、様々な場所に告知する方法があります。
地域住民の目にとめておくことで、それだけ発見できる可能性も高まると思います。迷子チラシを貼る場所は、飲食店やコンビニなどの「不特定多数の方がいる場所」「行動範囲にある電柱」などが良いと思います。
他にも、地域住民の自宅のポストに入れておくのも、迷子猫を目に触れる事ができるので良いかもしれませんよ。
「迷子チラシはどうやって作成すればいいの?」と分からない事もあると思いますので、下記に一例をあげていきます。
- 迷い猫の名前や性別(種類・去勢手術の有無や、迷子札・首輪に鈴が付いているかなどを必ず明記する)
- 猫の特徴(飼い主のあなたにしかわからない特徴を教え、判別をしやすくする「目の色・模様・毛の長さ・体格など」)
- 飼い主の連絡先(連絡先は携帯にし、出先でもすぐに迎えに行けるようにする)
- 迷子猫を拾ってくれた方への謝礼(謝礼がある事で、連絡してくれる確率も上がり、拾ってくれた側とのトラブル防止にも繋がります。)
このように迷子チラシを自分で作成する事も出来ますが、印刷会社などでも作成してもらえるので、参考にしておいて下さい。どちらにしても、必ず忘れてはいけないのは、迷子猫自身の写真が必須ですよ。
周りに聞き込みをする
上記でお伝えした猫の行動範囲を自ら計算し、その行動範囲にある周りに聞き込みをする方法もあります。猫を飼っている方なら、猫がいなくなった気持ちに共感してくれ、探すのに協力してくれる心優しい方も中にはいるんです。
私も実際にこの方法をし、どの場所に猫が居たかを知ることができました。聞き込みをする際には、必ずあなたの連絡先を教え、直ぐに対応できるようにしておきましょう。
動物愛護センターのブログをチェックする
最近では動物愛護センターのブログで、迷子猫や迷子犬などを保護したとブログで書かれている事も多いんです。ボランティアで猫を保護している愛護団体などもあるので、すべてのブログをチェックする事をお勧めします。
私の猫が迷子になった時には、住んでいる地域の愛護団体の全てのブログをチェックし、保護されていないかブログ上でメッセージを送った事もあります。
この時にすぐに返信してくれた施設があり、「何日前から帰ってきていないのか?」「種類や特徴、性別」などを聞かれ、猫を探すのに協力してくれた愛護団体もいるので、ブログをチェックするだけでなく、メッセージを送るのも大切だと私は思います。
インターネットで情報をまとめる
現在はIT技術の進歩によって、インターネットによってほぼリアルタイムで情報をまとめる事が可能です。住んでいる地域の迷子猫情報を、様々な所から知る事ができます。
インターネットで検索する際には、「地域名 迷子猫 掲示板」や「地域名 迷子猫 保護」などで調べると、今の状況をまとめる事ができますよ。ただインターネットですので、多少のタイムラグはある事を前提に調べる様にしましょう。
連絡を待つのも大切
上記の様々な方法をしても見つからなかった場合は、連絡を待つのも大切です。愛猫が見つかるまでは気持ちも落ち着かないとは思いますが、飼い主のあなたが一生懸命探した結果、体を壊してしまっては何の意味もなくなってしまいますよ。
連絡を待つことで、のこのこと自分から帰ってくる場合もありますし、猫を保護してくれた方から連絡がくるかもしれません。ただ不特定多数の他人の方に連絡先を教えているので、「死んでいた」「誰かに貰われていた」などの冷やかしの電話がくることも、あるかもしれないので肝に銘じておくことも大切です。
自宅のどこかに入り口を確保
迷子になった猫がいつでも家の中に入れるように、自宅のどこかに入り口を確保する事も飼い主のあなたの大切な役目です。何らかの理由で迷子になってしまった猫でも、帰巣本能が働き家に帰ってきてくれる猫もいるんです。
そんな自宅に必死で帰ってきたのに、どこも入口がなかったらそのまま違う所に行ってしまう可能性も考えられます。そうならない為にも、必ず自宅のどこかには猫が入ってこれる入り口を確保しておく必要があるんです。
この時は、ドアや扉などが考えられますが、カギをかけていない状態になると思いますので、空き巣などには十分に注意してして下さい。
迷子になった猫を探す際のポイント
猫が迷子になった時に飼い主ができる事はお分かりして頂いたと思いますが、あなた自身の捜索も必要不可欠ですよ。猫はただやみくもに探しても見つける事ができないほど、外に出た状態の猫は警戒心が強く、捜索が難しいとされているんです。
そこでこちらでは私の実体験を元に、できる限り施した猫を探す際のポイントを徹底的にお伝えしていきますので、必ずチェックしておいてください。迷子の猫を見つけ出すということは、それほど根気が必要なので「諦めずに探す」という気持ちを常に持っている事が、愛猫を探し出す事にも繋がると私は思います。
優しい声で呼びかける
迷子猫を探す際のポイントの一つ目は、「優しい声で呼びかける」です。警戒心が強くなっている状態で、大声で名前を叫ぶ事は逆効果なので絶対にしないで下さい。
大声をあげてしまうと、余計に猫が怯えてしまい、たとえ飼い主を見てもで来ない事も考えられます。猫がうちにいた時と同じように、優しい声で呼びかけてあげると、猫が安心して現れてきてくれる事もあるんです。
いつも猫が起きている時間に探す
猫は夜行性の生き物ですが、室内で飼っている猫によっては、夜に寝て昼間に遊ぶ子もいますし、夜中だけ動きだし昼間はずっと寝ている猫もいるほど、性格によって変わってきます。
飼い主のあなたの捜索時間に合したところで、猫は身を隠し寝ている事も考えられます。その為、うちにいた時に猫がいつも起きていた時間を思い出し、捜索活動すると見つけ出す確率も上がるんです。
私の飼っていた猫は、13時から17時が最も起きていた時間でしたので、その時間を元に捜索し見つけ出すことに、繋がりましたので是非参考にしておいて下さい。
猫が好きな食べ物を用意する
迷子になった猫を探すポイントとして、愛猫が好きだった食べ物を用意して探す事も大切です。室内で飼っている猫は、野良猫に比べ美味しい餌を食べている事から、舌がこえていて外の物を一切食べないことも考えられます。
猫は非常に匂いに敏感な生き物で、そのような空腹状態が続くと、好きな食べ物の匂いにつられ、ひょこっと出てくる事もあるんです。
猫の匂いがついた物を持っていく
好きな食べ物だけではなく、猫の匂いがついた物を持っていくのも効果的です。先ほどもお伝えしたように猫は匂いに敏感な生き物ですので、自分の匂いに安心して姿を現す子も中にはいるんです。
猫の匂いがついた物は、「普段から遊んでいるおもちゃ」「猫砂」「いつも寝ているタオル」などが良いと思います。
雨の日は濡れない場所を重点的に探す
猫は本来濡れる事が大っ嫌いな生き物なので、雨の日に捜索するのであれば、猫の体が濡れない場所を重点的に探すのが効率的にも良いですよ。
例えば、「屋根がある場所」「物陰」「車の下」などで雨を防いでいる可能性があります。雨の日にはそのような場所にあたりをつけ、探すことも大切なのです。
暑い日は水辺や日陰
猫は体温調整がとても苦手なので、暑い日には外での涼しい場所を探すため、日陰や水辺に潜んでいる可能性があります。もし暑い季節にいなくなった場合は、このような場所を重点的に探してみるのも良いかもしれないですよ。
探した場所を何度も確認する
「一度探した場所だからここにはいない」と決めつけずに、探した場所を何度も確認する事も大切なポイントです。猫は常に安心して身を隠せる場所を探す習性があり、安心できる場所が見つからなかったら、また同じ場所で身を潜める事もあるんです。
その為、一度探した場所であっても、しつこく何度も捜索するのが必要なのです。
猫の迷子を防ぐ予防法はないの?
たとえ飼い主が外に出さない為に注意していても、猫は手足を器用に使い扉や窓などを開け、外に遊びに出ていってしまい、そのまま迷子になったケースも実際にあります。私もいつも戸締りには注意していたのですが、不意を突かれしまい、猫が外に出ていき迷子になった事があるんです。
この時に、今までお伝えした方法を全て行い、結果的には迷子になった4日ほどたった後に見つける事ができました。猫を飼っているあなたには、こんな苦しい思いは絶対にしてもらいたくはないので、私が知る予防法を全てこちらでお伝えしていきたいと思います。
完全室内飼いにする
迷子猫を出さない為には、根本的な方法なのですが「完全室内飼いにする」ということです。簡単な言葉ではありますが、完全室内飼いは飼い主にとってはとても難しい事で、少しの油断でも窓や扉を開けてしまい、外に抜け出す事があるんです。
そうならない為にはなるべく猫が、苦手とする開き戸タイプの窓に変えたりと、工夫し完全室内飼いの環境を作る必要があります。実際に私も猫が戻ってきてからは、猫が扉を開けれないように工夫して、完全室内飼いを作っています。
小さな窓でも戸締りはきちんとする
最近の住宅にも築けられているようなお洒落な小さな窓でも、戸締りはきちんとする事が猫の迷子防止にも繋がります。「小さい窓だから大丈夫だろう」と油断していると、外に出られてしまう事もあるので注意が必要です。
猫は高い場所のどんな狭くて小さな窓の隙間でも、ジャンプする前にひげで空気を感知し、通る事ができると分かったら、そこから抜け出す事もあるんです。
マイクロチップを埋め込む
マイクロチップは猫の基本情報や、飼い主の住所などの情報が登録できるんです。最近ではマイクロチップを埋め込む事で、ペット保険が安くなる特典もついている事から、一部では話題になっている装置なんです。
猫が迷子になった時の身分証として使える他にも、海外へ行く為の猫パスポートとしても使え、飼い主の情報が入っているため、捨て猫を減らす役目もマイクロチップにはあるんです。
マイクロチップは、猫の皮下に埋め込むのですが、猫の体には無害な素材を使用しているので、炎症や副作用はないと言われています。全ての猫の情報と飼い主の情報の2つが登録されているので迷子予防にも繋がり、もし迷子になったとしても、この情報から見つけ出す事ができるんです。
首輪にメッセージをあらかじめ記入しておく
猫の首輪に、あらかじめメッセージを記入しておくことでも迷子の予防になりますよ。猫の首輪の裏や首輪に付ける小さなアクセサリーに、「飼い主の名前・猫の名前」「住所」「連絡先」などをメッセージとして書いて置けば、たとえ猫が家から抜け出したとしても、捕まえてくれた方があなたに連絡をしてくれると思います。
メッセージを記入する際には、メッセージが消えないように油性ペンなどで書くことをお勧めします。たとえメッセージを記入していたとしても、何らかの理由で連絡がこない事も十分に理解しておくことも大切です。
GPS首輪をつける
最近では技術が進んでいる事もあり、GPSが搭載された首輪もあるんです。GPSが搭載されている事によって、猫の位置がすべて把握する事ができ、猫がどこにいても迎えに行くことができますよ。
GPS首輪には、発信器から発信された電波を受信する「オリジナル電波式」と、携帯電話と同じ電波を、インターネットを通して受信する「携帯電話電波式」の種類があります。
どちらも国内ではあまりポピュラーではない事から、あまり知られていないのですが、猫が迷子にならない為には、これからは必要不可欠な存在になるアイテムとして、今最も注目されているんです。
去勢をする事も考える
一番はじめの方でもお伝えしたように、去勢していないオス猫は繁殖期になるとメス猫を追いかける事によって、迷子になるケースも多いんです。このような事にならない為にも、オス猫を飼っている場合は去勢を考える事も、迷子の予防になります。
オス猫の去勢は、病院で1日もかからず手術が終わり、今まで通りに生活をする事ができますよ。猫にとっては大切な部位を切除するのですが、メス猫を追いかけた事が原因で迷子になってしまい、最悪命を落としてしまうこともあるので、命を守る為にも去勢も考えておくのも良いと思います。
いずれにせよ、飼い主のあなたの判断なので、去勢するのかしないのか十分に考えてあげてやって下さい。
このように猫の迷子を予防する為には、様々な方法がありますが、猫が迷子になってしまう一番の原因は飼い主のあなたが一番よくわかっているはずです。それは私も一緒の事で、何より猫を外に出さない事がどんな理由にしても、一番大事なんです。
私も猫が迷子になった事で、見つけ出すまでは、夜も眠れない位不安の日々でした。「誰かに拾われたのではないか」「交通事故で死んだのではないか」「猫同士の喧嘩で怪我をして歩けないのか」など様々な感情がこみあがってきて、自分を責め続けました。
こんな同じ気持ちをあなたにはしてもらいたくはないので、絶対に猫を外に出さずに、しっかりと見守ってやってください。
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