126-5 猫のお尻が臭いのはどうして?臭いの原因は肛門腺が関係していた!




猫があなたにお尻を見せた時に「お尻が臭い」と感じた事はありませんか?私も実際に寝ている時に胸の上にあがってきて、お尻を見せてきた時に臭くて驚いた経験があります。

そんな猫が飼い主にお尻を見せるのは、信頼している証や愛情表現の一つでもありますが、おしりが臭いと不快に感じてしまう事もあります。おしりが下痢で汚れているわけでもないし、体は清潔にしているのにどうして?と疑問に思ってしまう事もありますよね。

実はそんな猫がお尻が臭い原因は、肛門腺が関係していたんです。今回はそんな猫のお尻が臭い時の肛門腺の感性性などについて、下記に詳しくお伝えしていきます。

おしりが臭い原因

猫のお尻が臭い原因は、肛門腺と呼ばれる分泌液を出す事で臭くなるんです。その肛門腺は、肛門の右下と左下あたりの、4時と8時の所にある肛門嚢という袋に肛門腺から分泌された臭いの元がうんちなどをすると一緒に分泌されるんです。

つまり猫のお尻が臭いというわけでなく、肛門嚢という袋状の器官から肛門腺が分泌された事によってお尻が臭いと感じられるんです。また肛門腺の臭いはマーキングで自分の縄張りを相手に主張したり、猫同士がニオイを嗅ぎ合ってその相手を知る為にも使われているんです。

おしりが臭いのは病気なの?

猫のお尻が臭いと感じた時は、第一に病気を疑ってしまうと思いますが、基本的にお尻が臭くても病気ではないので安心して下さい。上記でもお伝えしたように、お尻が臭い原因は肛門腺にあり、猫だけでなく基本的に狩りをする肉食動物のほとんどに肛門腺があるんです。

肛門腺の分泌液で自分の存在を相手に知らせる習性が、本能的に備わっていると考えられます。しかしその肛門腺がある位置は、肛門に近い事もあってどうしても細菌などに侵されてしまう事があるのも事実です。

どんな時に臭くなるの?

「どんな時に臭くなるの?」と疑問に感じてしまうと思いますが、基本的に猫がうんちをした時に肛門嚢、私は匂い袋と呼んでいるものが圧迫された事によって一緒に分泌されます。また猫が縄張り争いをした時や、喧嘩などで緊張した時、恐ろしいと感じた時などにも臭くなります。

その他にも猫が飼い主に甘えてきた時にも、お尻が臭くなることがあります。私の飼っている子の場合は、肩に乗ってきてお尻を見せられた時に臭く感じた事がありましたが、そのほとんどの臭いは一時的なものが多いですよ。

どんな匂いがするの?

そんな臭い匂いといっても、一度も嗅いだことのないあなたは、どんな匂いがするのかあまりイメージする事ができないですよね。その匂いは個体差もあり、うんちとおしっこを合わせたような匂いがしたという飼い主もいれば、臭いを全く感じなかったという飼い主もいるんです。

私の場合はうんちの匂いというよりは、おならをしているかのような匂いをしました。その子によっても異なってくるので、はっきりとどんな匂いがするとは言い切れないと私は思っています。

汚していると病気に発展する事もある

基本的にお尻が臭いのは病気ではありませんが、お尻を汚していると肛門嚢(匂い袋)が炎症を起こしてしまい病気に発展する事もあるので注意が必要です。肛門嚢が炎症すると、臭いの原因となる肛門腺が出なくなってしまい、溜まってしまうんです。

その症状がさらに進行してしまえば、肛門嚢が膨らんでいき最終的にはやぶれて肛門腺が飛び出してしまうんです。肛門嚢の中から、溜まり続けた分泌液がとても臭くてドロドロと流れてくるんです。

そんな症状が見られた病気の事を「肛門腺膿瘍」といい、野良猫よりも室内飼いの猫の方が引き起こしやすいんです。室内飼いの猫の場合は縄張りを主張する必要がなくなってしまうので、肛門腺を出すことがほとんどなくなる為溜まりがちになると考えられます。

その他にもお尻が汚れていると、肛門腺炎などになる恐れもあり、肛門嚢が破れてしまうと臭いだけでなく、出血も見られ治すのに時間がとてもかかってしまう事も考えられるので、定期的にチェックしてあげることが重要です。

おしり歩きをしていたら注意

肛門嚢に肛門腺が溜まっている時にみられる症状として、おしり歩きをしていたら注意が必要です。肛門腺の分泌がうまくできない事によって、お尻の周りがムズムズし気になり出しておしり歩きをすることが多いんです。

そのムズムズを解消する為に、床にお尻をつけてこするように歩くので、もしそのような行動が見られた時には肛門腺が溜まっている事を疑う事が大切です。そのおしり歩きをする仕草はとても可愛いのですが、猫にとってはお尻が気になっている証拠ですよ。

定期的なケアが必要

そんな肛門腺の病気にかからない為には、定期的なケアが必要になってきます。どのようにケアをすればいいのかというと、「肛門腺絞り」をする事で肛門嚢にたまった肛門腺を強制的に排出することが出来るんです。

その肛門腺絞りのやり方は、肛門を中心とした右下と左下にある、4時と8時の位置の肛門嚢をギュッと押してあげると肛門腺が勢いよく飛び出してきますよ。その肛門腺絞りをする時には、とても匂いが臭いので、かからないようにガーゼなどを当てて押してあげるようにしましょう。

または汚れも良いように、お風呂場でやっても良いですよ。この時に猫のしっぽを上にあげないとできませんが、尻尾を強く握ったり持ち上げてしまうと、猫が痛がったりして嫌がる事もあるので優しくやってあげることが大切です。

もし肛門腺絞りに自信がない場合は、病院に連れて行き獣医にやってもらうか、的確な絞り方を指導してもらうのも一つの方法です。私も実際に初めてやる時に、自信がなかったので獣医に指導してもらい教わったので私はおすすめします。

このように猫のお尻が臭い原因は、肛門嚢から肛門腺が分泌されることによって臭くなりますが、その肛門腺が詰まってしまうと、病気になる恐れもあるので定期的なケアをして、飼い主のあなたが予防してあげなければいけないのです。










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