猫の耳には驚きが沢山あった!猫の耳について徹底紹介!




猫の耳には、沢山の驚きな機能があるってご存知でしたか?猫の五感とも言われる「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」がありますが、その中でも聴覚が最も優れているんです。私たちが聞き取る事の出来ない超音波も、聞き取れるほどの高性能な耳を持っていたんです。

他にも猫の耳の動かし方で気持ちが知ることができたり、耳の形で猫種が分かったりもできるほど、猫の耳には驚きが沢山あったんです。今回はそんな猫の耳について、様々な機能や気持ちなど、私の知る限り徹底的に紹介していきたいと思いますので、あなたも猫の耳に隠された秘密を知って頂ければと思います。

猫の耳の驚く機能とは?

私も最近までは知らなかったのですが、猫の耳には驚くべき機能があったんです。猫にも人間と同じように、5つの五感がありますが、その中でも聴覚の機能が最も優れていたんです。

猫の聴覚は人間に聞こえると言われている音域の、20ヘルツから2万ヘルツに対して、およそ30ヘルツから6万ヘルツまで聞こえると考えられています。人間に聞き取る事の出来ない、高音域が並はずれて猫には聞こえ、小さな虫などが動いただけでもキャッチする事ができるんです。

また6万ヘルツよりはるかに高い、10万ヘルツまで聞き取る事もできるとも、言われているほど猫の聴覚は優れていたんです。こちらではそんな猫の耳の驚く機能について、下記により詳しくお伝えしていきますので、是非参考にしておいて下さい。

聴覚は犬のおよそ2倍

猫は人間にも聞き取ることができない高音域をキャッチする事ができますが、聴覚が優れているあの犬よりも実は聴覚が優れていたんです。犬といえば、他の生き物より耳が良いイメージがありますが、その犬よりも猫は2倍の聴覚があると言われています。

その高い高音域をキャッチできることから、超音波までも聞き取る事ができると言われています。私たち人間や犬が聞き取る事の出来ない超音波までも、聞き取れるという事は、私たちが気が付かないだけで、様々な音をキャッチしていたんです。

重力に対して体の向きを計算できる

猫は高くて狭い所をバランス良く歩いたり、たとえ高い所から落ちても、空中で体勢を立て直して上手く着地しますよね。あのバランスの良さは、しっぽでバランスをとっていると思われますが、実は耳の奥にある、「三半規管」と「前庭」と呼ばれる器官が、重力に対して計算し、頭や体の向きなどを調整して、素晴らしいバランス感覚を実現していたんです。

猫の耳は超音波などを聞き取れるだけでなく、このようなバランス感覚を保つ為にも役立たれていたんです。ちなみに耳が聞こえない猫であっても、耳の奥にある2つの器官が連結して、体の向きを計算する事も出来ます。しかし、耳の奥に炎症や疾患があると、フラフラしバランス感覚を保つ事ができないので、もしそのような症状が見られた場合は、すぐに獣医に相談する事も大切です。

自由自在に動かす事ができる

猫の耳の筋肉は、およそ30個からなっており、自在に動かす事ができるんです。右と左の耳を別々に動かしたり、片方の耳だけを動かしたりと、自由自在な動きを可能にしていたんです。

自在に動かす事で、目に頼ることなく音で、音源の方向や距離を効率よく、正確に察知する事ができます。例えば、背中を向けている猫に対して、飼い主が猫を呼んだ時に、耳だけこちらに向けますよね。あれは、目で見なくてもどの方向に飼い主がいるか、素早くキャッチしていたんです。

そのように自在に動かすことで、暗闇の中でも目に頼らずに、獲物を捕らえる事を可能にしていたんです。

玄関で待っているのも耳のおかげ

猫にお留守番させている時に、飼い主のあなたが帰ってきたら、玄関で猫が待っていたという事はありませんか?「たまたまそこに居た」と勘違いされやすいですが、あの行動も実は猫の聴覚があるからこそだったんです。

猫の聴覚は、物音を記憶する事も出来、あなたが帰ってきた時の足音などを聴きつけ、飼い主のあなたを出迎え、「おかえり」と待っていたんです。しかしそのような行為をする猫は、飼い主との信頼関係を築き上げたからこそする行為なので、もし出迎えてきてくれたら、十分に褒めてあげる事も大切だと私は思います。

低い音はあまり得意ではない

猫の聴覚は人間や犬などより優れているのですが、実は低い音はあまり得意としていないんです。子猫の時の鳴き声や、猫が獲物とするネズミなどは高音は得意とするのですが人間の、男性の低い声などは嫌う傾向があると言われています。

猫の可聴範囲は低い音で40ヘルツ、人間は20ヘルツと高い音を聞き取るのは優れているのですが、人間よりも低い音はあまり得意としていないんです。そんな事から猫がなつきやすいのは、低い音を発する男性よりも、高い声を発する女性の方だと考えられているんです。

音の位置も広範囲

猫の耳は人間に聞き取れない音域をキャッチできるだけでなく、音の位置も広範囲で拾う事ができるんです。猫の耳はおよそ75%の精度で、位置を把握する事ができ音がどこから聴こえてきたのか、瞬時に計算する事ができると言われています。

ちなみに猫の首輪に鈴をつけてしまうと、その鈴の音が邪魔をしてしまい、聞き取りずらくなりストレスの原因ともなる恐れがあるので参考にしておいて下さい。

猫の耳の動きで気持ちを知る事もできる

猫は基本的に無表情な生き物で、何を考えているか分かりませんよね?ですが、猫の耳には驚きの機能だけでなく、耳の動きで気持ちも知ることができるんです。

中々表情や態度に、自分の感情がない猫でも、耳の動きで今何を考えているのか耳の動きで分かるので、これからの愛猫とのコミュニケーションにも役に立たせる事ができると思います。こちらではそんな猫の耳の動き片で分かる、気持ちについて紹介していきますので、猫の感情をおおよその事を知ることができますので愛猫と、仲良くなる為にも是非参考にして頂ければと思います。

耳を前に向けて立てる

猫が耳を前に向けて、ピンと立てる時は何か物音に興味を抱いて、集中している仕草なんです。そんな時は耳だけでなく、ひげもその方向に向けて、じっと見ることもあるので、良く猫を観察してみるのも良いと思います。

そんな時の猫の気持ちは、「興味がある」「余裕がある」「自信がある」などを思っている事が多いと言われています。

後ろにやや反らす

耳を後ろにやや反らした状態は、初めての物を見たり音をを聞いたり、した時に「なんだろう?」と不思議に思っている時に多い動き方だと言われています。また猫が気分が乗らない時に、必要以上に構われたりした時にも、後ろにやや耳を反らす事があります。

そのような時の猫の気持ちは、「イライラ」「触らないで」「いやだ」などと思っているので、たとえ可愛いからといって必要以上に構っていると、嫌われてしまう事も十分にあり得るので注意が必要です。

後ろに耳を向ける

猫が後ろに耳を向けている時は、自分の背後で物音が聞こえてくる時に、そのような動きをします。顔は前を向いたまま、耳だけ後ろに向けている場合は、物音に関心がないように装っていても、実はちょっと気になっている時なんです。

そんな事を考えると、飼い主が猫を呼んだ時に耳だけで返事している事もありますよね。猫がそのような動きをしている時は、「少し興味がある」と思っているかもしれません。しかし何も聞こえない時に後ろに耳を向けた場合は、不快な事があった時や怒った時などに多いと言われていますので、参考にしておいて下さい。

ピクピクと耳を動かす

猫がピクピクと耳を動かしている時は、私たち人間には聞こえない小さな音をキャッチしている事が多いそうです。耳を細かく動かし、音の正体や音源の位置などを探しているんです。

飼い主のあなたが猫を呼んだ時に、耳をピクピクと動かしている時の気持ちは、「めんどくさい」「動きたくない」などの猫なりの合図をしていると言われています。

ペタッと耳を寝かせる

猫は横や後ろにペタッと耳を寝かせる時は、音を察知しているのではなく、「怖がっている時」「警戒している時」などに耳を寝かせる事が多いそうです。そのような怯えている時に無理に構ってしまうと、飼い主のあなたにまで攻撃してくることもあるので注意が必要です。

この状態の時は、たとえ怯えていたとしても自分の身を守る為に、猫は攻撃してしまうんです。その為、ペタッと耳を寝かせている時は、たとえ猫の事を心配だとしても、あまり刺激しないようにした方が良いと思います。

猫の耳の特徴で猫種も分かる

猫の耳の動き方では、ある程度の気持ちを知ることができますが、耳の特徴で猫種も分かる事ができるんです。世の中には様々な種類の猫がいて、目の前にいる猫がどの猫種なのか私たち素人では、分かる事が難しいと思います。

しかしそんな沢山の種類がいる猫の中には、耳の特徴だけでどの品種なのか知ることができるんです。こちらではそんな耳の特徴で知ることができる、猫種を私が知る限りお伝えしていきますので、猫の品種を調べる際の参考にしておいて下さい。

アメリカンカール

猫の耳の特徴で分かる一匹目の品種は、アメリカンカールです。アメリカンカールの耳の特徴は、その名の通りに耳の形が外向きにカールしています。一般の猫は上にピンと立っているのですが、アメリカンカールは、突然変異から外向きにカールするようになったと考えられています。

しかし外向きにカールする子にも個体差があり、カールしない猫も生まれてくるそうです。また生まれてきた時には普通の形をした耳でも、成長と共にカールしてくる場合もあると言われています。

ちなみにアメリカンカールの特徴的な外向きカールの耳が出来上がるのは、生後から4ヶ月ほど経ってからと言われているので参考にしておいて下さい。

スフィンクス

スフィンクスといえば、猫好きならだれでも知っている毛がない猫種ですよね。そんなスフィンクスの最大の特徴といえば、毛がない部分ですが耳にも特徴があり、大きくて変わった形をしているのも特徴の一つだと言えます。

しかも毛がないスフィンクスの親は元々、ロングヘアの猫種から生まれてきたそうです。その品種の中から、突然変異し度々、無毛の猫が生まれるようになったと言われています。ちなみに見た目は全く毛がないように思われがちですが、実はうっすらと毛が生えていますのでよくよく観察してみて下さい。

スコティッシュ・フォールド

スコティッシュ・フォールドは日本でも人気のある猫種ですが、そのスコティッシュ・フォールドにも耳の特徴があったんです。その特徴といえば、耳がおじぎをしているように、折れ曲がって形をしている事ですよね。

元々は先ほどもお伝えしたアメリカンカールと同じで、突然変異から生まれた事からその優性遺伝で、現在でも受け継がれていたんです。またこの耳の形をしているため、他の猫よりも耳の伝染病にかかりにくいと言われているんです。

しかしスコティッシュ・フォールド同士を交配させたとしても、折れ曲がった耳の子が産まれてくる子とそうでない子もいて、折れ耳同士の子を交配させてしまうと、障害を持った子猫が生まれてくる可能性があるので、基本的にNGとされているんです。

マンチカン

マンチカンも日本では人気の高い猫種ですよね。そのマンチカンの最大の特徴は、短い手足がキュートで可愛い事でも知られていますが、スコティッシュ・フォールドと同様に耳が折れ曲がった耳の形をしています。

しかしスコティッシュ・フォールドのような耳の形をしている子や、普通の耳の子も多いので、特徴で見分けるのであれば、やはり手足の短さで見分けた方が私は良いと思います。ですがマンチカンも優性突然変異で生まれてくるので、全てのマンチカンが短足であるわけではないという事を覚えておいて下さい。

ユークレイニアン・レフコイ

ユークレイニアン・レフコイは、先ほど紹介したスフィンクスと同じ無毛の猫種になります。スフィンクスに間違われやすいですが、耳が折れ曲がった耳をしている特徴です。

このユークレイニアン・レフコイは人為的に作り出された品種で、スコティッシュ・フォールドと同じ無毛のドンスコイという品種を、掛けあわせて生まれてきたんです。その両方を掛けあわせているため、折れ耳で無毛の特徴がある猫種なんです。

コーニッシュ・レックス

コーニッシュ・レックスは、大きくて耳が垂直に立った形をした耳が特徴的です。その他にもコーニッシュ・レックスはさざなみのような縮れ毛にも特徴があり、まるで人間がパンチパーマをかけたような毛をしているんです。

顔の大きさに対して、耳が大きく立っている事から、知的なイメージがある猫種なんです。ちなみにコーニッシュ・レックスの毛は、顔のヒゲやしっぽまで縮れているから驚きです。

サバンナキャット

サバンナキャットは、ピンと立つ耳が特徴的で、顔の長さほどの耳をしているんです。またトラ柄模様もしている事から、野良猫に間違えられる事もあります。

野生の血が濃い品種でもある事から、アメリカの一部では野生の猫と認定されている所もあるんです。その為か、人間が飼育するには困難とされているほど、野生の性格が残っている猫種だと言われています。

エルフキャット

エルフキャットは宇宙人のような顔をしており、無毛でアメリカンカールのように外向きにカールをした耳に特徴がある猫種です。先ほど紹介したアメリカンカールと、無毛のスフィンクスを交配させて生み出された品種で、アメリカンカールから受け継いだ外向きの耳に、スフィンクスから受け継いだ無毛が、とてもインパクトがある顔をしているんです。

その顔には似合わずにとても知的で、社交的な性格の持ち主でもあり、2種類の猫種と交配させた事により、とても健康に恵まれた猫種とも言われているんです。

ピーターボールド

ピーターボールドは大きくて尖った耳が特徴的な猫種で、顔が隠れる位の大きな耳をしているんです。このピーターボールドも人間によって、作り出された品種で無毛の子もいれば、短毛で生まれてくる猫もいるんです。

またピーターボールドの中でも毛の生え方によっては、無毛の場合は「ボールド」、短毛の場合は「ヘアリー」と、2種類に分けられているんです。さらに、ボールドの中には一生毛が生えてこない「ウルトラボールド」と呼ばれる種類もあります。

ヘアリーの中には、「ストレート」や「ブラッシュ」の2種類に分類されるほど、呼び名が数多くある品種なんです。

V字カットの猫は避妊や去勢済み!?

たまに野良猫などで、耳の先端がV時カットにかけている子を見かけた事はないでしょうか?「ケンカかな?」「虐待かな?」と思ってしまうかもしれませんが、実はV字カットされているのは、避妊手術や去勢手術を済んでいるという証だったんです。

猫の種類に限らず、野良猫の手術している子と、していない子を区別する為にV字カットにしているそうなんです。飼い猫だとカットしている事はありませんが、保護された猫の殺処分を減らす為に、不妊手術をしていたんです。

またV字カットだけでなく、耳にピアスをしている野良猫も不妊手術した証です。しかしピアスは耳から取れやすく、耳が膿んでしまう事もある事から、V字カットにしている猫が多いと言われています。

ちなみにオスを去勢したら右耳をカットし、メスなら左耳にカットして、オスメスをすぐに判別できるようにして地域もあるので参考にしておいて下さい。またV字カットが痛そうと思われがちですが、去勢や避妊手術の麻酔がかかっている時に行うので、猫が気が付かないうちにV字カットになっているんです。

猫の耳って掃除が必要なの?

猫の耳は五感の中でも最も優れていると同時に、耳の脂分が多くて耳垢が溜まりやすい体質でもあるんです。その為、猫の耳を掃除しないと、炎症などを引き起こしてします危険性もあるんです。

私たち人間でも人によって違いますが、耳の脂分が多い人は猫耳と言われますよね。それだけ猫は脂分が多いので、耳垢が固まらず耳周辺に溜まってしまい、炎症の原因になる事があるんです。

猫の耳の機能が下がってしまうだけでなく、最悪の場合聞こえなくなることも考えられるので、掃除をしなけれがいけないのです。猫は自分で掃除をできればいいのですが、出来ない為飼い主のあなたが掃除をする必要があります。

こちらではそんな猫の耳の掃除の事について、掃除をする傾度や掃除の仕方などをお伝えしていきますので、耳掃除のやり方が分からないというあなたは、必ずチェックしておいた方が良いと思います。

掃除の傾度は?

「猫の耳は毎日掃除しなければいけないの?」と疑問に思うかもしれませんが、猫にとって耳はとても重要な感覚器官でもある事から、実は脂分が多くて耳垢が溜まりやすいといっても、毎日の掃除は必要ないんです。たまに猫の耳を清潔に保つなら、毎日掃除をした方が良いと言われますが、毎日掃除してしまうと、脂分がなくなってしまい、皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので注意しなくてはいけないんです。

その為、猫の耳掃除の傾度は、個体差にもよりますが、週に1回程度の掃除だけでいいんです。しかし耳の形が特殊な猫種の場合は、必要に応じて傾度を増やさなければいけないので、一応参考にしておいて下さい。

耳掃除の方法は?

基本的な猫の耳の掃除に用意するものは、綿棒かカット綿と、洗浄液だけで掃除する事ができます。ただし綿棒は人間用で作られた物ではなく、必ず猫用の綿棒を用意する必要があります。

人間用の綿棒だと、硬すぎてしまう為、猫の耳の中を傷つけてしまう恐れがあるんです。その2つを用意し、実際に掃除をする方法の手順を下記にお伝えしていきます。

  1. 洗浄液で綿棒またはカット綿を濡らす
  2. 耳を軽く持ち上げ、中を優しく拭く
  3. 傷つけないように注意する

以上

このように猫の耳を掃除するのは簡単ですので、是非参考にしておいて下さい。ちなみに私が初めて掃除した時は上記の手順で、カット綿を使い指先でほじるように掃除した方が、簡単だと思いました。耳の掃除に慣れないうちは、指先で掃除した方が作業しやすくて良いと思いますよ。

耳が汚れている場合は?

基本的な掃除は上記の方法で良いのですが、耳の中に垢が溜まっていたり、汚れが酷かったりすると、他の掃除方法が必要になってきます。基本の方法でもある程度は掃除する事ができるのですが、すべての汚れが取れない為、耳洗浄をしなければいけないのです。

もし放っておくと、耳に炎症を起こしてしまう可能性もあるので注意しなければいけないんです。そんな耳が汚れている時に行う、耳洗浄のやり方の手順を下記にお伝えしていきますので、やり方が分からないというあなたは、チェックしておいた方が良いと思います。

  1. 洗浄液を耳に8滴~10滴ほど垂らす
  2. 猫の耳の付け根を揉んであげる(耳垢が浮かんでくるまで、しっかりと揉む)
  3. 浮いた垢と洗浄液をカット綿で拭き取る

このように猫の耳が汚れている場合は、洗浄液で耳を掃除してあげる必要があります。猫の耳に垂らした洗浄液は猫の健康上の問題はないので、完璧に拭き取らなくても大丈夫ですよ。必要以上に拭いてしまうと、猫の耳を傷つけてしまうかもしれないので、注意して掃除してあげてやって下さい。

慣れさせる事が大切

猫の中には黙って掃除をさせてくれる子もいますが、掃除を嫌がってさせてくれない子もいるんです。特に耳掃除が慣れないうちは、させてくれない子は掃除に慣れさせる事も大切なんです。

「どうやって掃除をなれさせればいいの?」と疑問に思うかもしれませんが、飼い主のあなたが様々な工夫をして、徐々に慣れさせて行かなくてはいけないのです。私も慣れてもらう為に色々試した結果、今では耳掃除が好きな子になってくれましたよ。

そんな私が実際に慣れさせるために試した方法は、掃除以外でも耳に触れる回数を増やした事で、耳に触れられる抵抗をなくし、耳掃除の時でも黙ってさせてくれています。ですが、それでも耳に触れられるのを嫌がる場合は、耳の病気になっている可能性もあるので、一度獣医に相談してみた方が良いかもしれません。

猫の耳が臭い!考えられる主な病気

今までは何も気にならなかったのに、猫の耳が急に臭くなったら、何らかの病気にかかっている可能性があるんです。「臭くても我慢していればいいや」と飼い主のあなたが放っておくと、そこから重症化してしまう事もあるので注意しなければいけないのです。

猫の耳は基本的に臭くなく、外耳や中耳、内耳のいずれも正常であれば、何のニオイもないんです。そんな耳が臭い時は、多くの場合耳垢や耳の中から出る液体の「耳だれ」に原因がある事が多いと言われています。

この耳だれは、耳に何も異常がなかったら出てくる液体ではないので、耳だれが出てきたという事は、何らかの病気にかかっている可能性が高いのです。また耳垢でも、黄色や黒い垢が沢山溜まり出したら、同じく病気にかかっている可能性があります。

では具体的に、猫の耳が臭い時にどんな病気があるのか、考えられる病気についてお伝えしていきたいと思います。耳だから命に別状はないと安心していると、そこから他の病気を併発する場合もあるので、余計な苦しみを与えない為にも注意しなければいけないのです。

細菌性外耳炎

細菌性外耳炎は、細菌が外耳道に感染してしまった事で炎症を起こしてしまう病気です。主な細菌は黄色ブドウ球菌や緑膿菌などがあり、それらの細菌が感染し増殖して炎症を起こし、臭いニオイのある黄色っぽい耳垢が増えると言われています。

更に酷い痒みもあり、猫がかいてしまったことで痛みも伴う恐れがあります。また飼い主が耳掃除したことで、外耳道を傷つけてしまい、そこに細菌が感染し細菌性外耳炎になる場合もあります。

他にも考えられる原因として、お風呂を入れた際にシャンプーや水が耳の中に入ってしまい、外耳道がジメジメしたりしてしまうと、細菌に感染され細菌性外耳炎になってしまうので、愛猫をお風呂に入れた際は、しっかりと耳の中まで拭いてあげる事が大切です。

炎症性ポリープ

炎症性ポリープは、中耳にできてしまう良性の腫瘍です。主に鼓室や耳管にできると言われ、徐々にポリープが成長していく病気なんです。

「良性の腫瘍なら安心なのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、このポリープが成長してしまうと、いずれ鼓膜を破ってしまうんです。そんな鼓膜を破ってしまったことで、中耳から膿や、血が混ざった耳だれが出てしまい、強い痛みを伴ってきます。

さらに成長したポリープは外耳道を塞いでしまい、耳が聞こえなくなるといった症状も見られてきます。このように炎症性ポリープは徐々に成長していく病気なので、猫の耳の為にも早めの対処が必要になってくるんです。

真珠腫性中耳炎

真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部分が袋状になってそこに耳垢が溜まってしまう病気です。鼓膜の一部分が中耳への方にへこんでしまう事で、袋状になると言われています。

その袋状になった所に耳垢が溜まり、真珠のように見られた事から真珠腫性中耳炎と呼ばれるようになったそうです。病名だけ聞くとそんなに恐ろしくはないのですが、音を増幅してくれる耳小骨などの、周囲の骨を破壊しながら大きくなっていくんです。放っておいてしまうと、中耳だけでなくその奥にある内耳にも影響を与えてしまう恐れがあるんです。

また真珠腫性中耳炎は滲出性中耳炎という病気が、慢性化する事でも引き起こしやすく、炎症が中耳に及んだ事で、鼓室に滲出液が溜まってしまうことが、原因で起こる病気なので一応参考にしておいて下さい。

食物アレルギー

「猫にアレルギーなんかあるの?」と不思議に思うかもしれませんが、猫にも人間と同じようにアレルギーがあるんです。その猫によってアレルゲンは異なりますが、アレルゲンとなる食べ物を摂取してしまった事で、皮膚炎を引き起こしてしまいます。

皮膚炎は耳の中に炎症を起こしてしまう事もあって、皮膚の免疫力を低下させ、細菌や真菌などの感染を許してしまう可能性もあるんです。食物アレルギーはそうした二次感染の危険性もあり、強い痒みや臭いニオイの症状があらわれてしまいます。

ちなみに食物アレルギーと似ているアトピー性皮膚炎と呼ばれる病気もあり、判別するのは素人の私たちでは難しいので、病院での検査が必要になってきます。

耳垢腺腫・耳垢腺がん

耳垢腺腫・耳垢腺がんとは、耳の中にイボのような塊ができる病気です。耳の中から分泌する汗線の一種が、腫瘍化してしまい良性であれば、耳垢腺腫と呼び、悪性の腫瘍であれば耳垢腺がんと呼ばれています。

ただし、良性であっても悪性であっても、耳だれが出てしまい耳が臭くなってしまうので、たとえ耳の中にイボのような塊があったとしても、見た目だけでは判断が難しいんです。臭いだけでなく、痛みも伴ってきますので、耳の中を覗いて垢みたいなイボがあった場合は、耳周辺も触ってみて、嫌がるような仕草をした場合はこの病気に、かかっている事も疑う事が大切です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は先ほどお伝えした食物アレルギーと、同じような症状があり素人の目では判別が難しい病気です。耳の中にアトピー性皮膚炎の症状が現れると、炎症するだけでなく、免疫力が低下してしまい、他の細菌や真菌などに感染され、外耳炎になってしまう事も考えられます。

そんなアトピー性皮膚炎の原因は、真菌やダニ、花粉、ハウスダスト、たばこなどの食物以外のアレルゲンと接触してしまった事で、アレルギー性の皮膚炎を起こしてしまいます。

脂漏症

猫の脂漏症とは、異常に皮膚などからフケが多くなる皮膚疾患です。また脂漏症は皮膚の乾性のフケがでる場合と、油性の脂っぽい皮膚が出る場合の2つの種類があるんです。

その2つのタイプでも、油性のタイプはきつい臭いがしてきて、皮膚がべたべたし、放っておくと外耳道にも同じ症状が出てしまうので注意が必要です。さらに脂漏症が重症化してくると、皮膚を守るバリアが弱まってしまい、真菌や細菌に感染してしまう事も実際にあるんです。

マラセチア性皮膚炎

マラセチア性皮膚炎はマラセチアと呼ばれる真菌が原因で起こる病気で、マラセチアは猫の耳や皮膚に常在している菌なのですが、上記でお伝えした脂漏症から重症化してしまった事で起こりうることが多いそうです。脂漏症からの二次的に起こりやすい傾向があり、「皮膚がべたべたする」「赤み」「フケ」「強い痒み」「きつい臭い」などの症状が現れてきます。

普段はマラセチアは無害なのですが、免疫が低下したり、皮膚のバリア機能が低下してしまった事で、急激に増殖して炎症を起こし、耳や皮膚に危害を加えてしまうんです。そのマラセチアの増殖を許してしまうと、マラセチア性の外耳炎を引き起こす事もあるので、気をつけなければいけないのです。

このように猫の耳には様々な病気があり、その症状が似ている事もあるので、私たち素人ではどの病気か判断も難しいので、必ず獣医に相談する必要があります。また、普段飼っていても猫の耳の中はあまり見られない傾向があるので、耳を掃除しながら猫の耳の中の健康状態をチェックしてあげる事も大切なんです。

猫の聴覚は5感の中でも最も優れている事もあって、病気にかかってしまうとバランス感覚崩してしまい、高い所から足を踏み外して二次災害にあう事も、実際にあるので注意しなければいけないのです。私も1週間に一度を目安に掃除をしてあげ、猫の耳の健康をチェックし、病気にかかってないかいつも確認しています。

もしあなたの飼っている愛猫が、耳の病気になってしまったらどうしますか?ただ単に臭いの我慢すればいいだけと見て見ぬふりをして、放っておいてしまえば、二次的に発症したり、耳が聞こえなくなる事も実際にあるので、耳に異常が見られたらすみやかに、病院に連れて行くことが、猫に苦しみを与えない為にも大切だと私は思います。










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