子猫のくしゃみは危険サインかも!?考えられる病気と予防法は?




人間が風邪やほこり等でくしゃみをする様に、猫もほこりなどの異物を取り除くためにくしゃみをします。子猫の場合は、子猫の場合、成猫に比べ免疫力や体力が低い為、少しのくしゃみでも、何らかの病気にかかっている可能性を疑う必要があるんです。

 

発見が少しでも遅れてしまうと、子猫の大切な命を失うかもしれないので、子猫の場合は成猫よりもくしゃみに注意する必要があります。

 

今回は、あなたの大切な子猫の命を守る為にも、子猫のくしゃみについて考えられる病気や予防法などを、徹底的にお伝えしていきます。

 

子猫の正常なくしゃみとは?

子猫のくしゃみで「正常なくしゃみ」と「病気にかかっている可能性があるくしゃみ」を見分ける事ができます。正常なくしゃみの場合は、鼻腔内にほこりや異物などが侵入したことで、取り除こうとする生理現象なので病気の可能性は、低いです。

 

 

左右に首をひねりながらくしゃみをする

子猫が、左右に首をひねらせながらくしゃみをしていたら正常なくしゃみです。「どうして左右に首をひねらせるの?」かというと、瞬間的に鼻のほこりや異物を取り除こうとするのに、猫にとっては首をローリングするのが一番出しやすいからと、考えられているからです。

 

人間が首を後ろにしてから、大きく前に動かしくしゃみをする様に、成猫や子猫にとっては首をひねりながらくしゃみをする仕草が、一番異物を出しやすいのです。この仕草は、正常なくしゃみなのですが、くしゃみの回数が多い場合は病気にかかっている可能性もあるので注意が必要です。

 

子猫がくしゃみをする主な原因

子猫の正常なくしゃみについてお伝えしてきましたが、こちらでは子猫がくしゃみをする主な原因について解説していきます。

免疫力の低い子猫がくしゃみをするといっても様々な原因があり、考えられる原因をつきとめる事で、病気の早期発見にもつながるんです。もしあなたが飼っている子猫が急にくしゃみをするような事があれば、原因を見つけ出すのも子猫にとっては重要ですよ。

ほこりや刺激臭

子猫に関わらず猫の鼻の粘膜に、ほこりがついてしまうことでくしゃみがでます。人間と同じように、ほこりっぽい場所にいるだけでも、子猫はくしゃみをしてしまうんです。

他にも考えられる原因は刺激臭で、あまりにも強い臭いを感じてしまうことでも、くしゃみをしてしまいます。猫にとっての刺激臭となるのは、香水や柑橘系などの猫が嫌う臭いでくしゃみをすることもあるんです。

刺激臭は香水や柑橘系だけでなく、私の知っている猫はたばこなどでも、刺激となりくしゃみをするので、あなたの飼っている猫がどんな物が刺激臭となっているか、調べる事も大切です。

気温の変化

子猫は急な気温の変化でも、くしゃみをしてしまいます。例えばあなたが暖かい所から、急に寒い所に行くことでくしゃみをする様に、子猫も気温の変化でくしゃみをするんです。

免疫力の低い子猫は体温調整もできない為、寒い所で体を冷やしてしまうと、様々な病気を併発する恐れもあるので、急な気温の変化にも注意が必要ですよ。

アレルギー

「猫にアレルギーがあるの?」と疑問に感じると思いますが、猫にも人間と同じようにアレルギーがあるんです。子猫の場合は免疫力が低いので、成猫よりもアレルギーにかかりやすく、アレルゲンが原因でくしゃみをすることがあります。

室内で飼っている子猫のアレルゲンとなるのは、ダニやノミといった目に見えにくい虫や、ハウスダストや花粉がくしゃみをする原因として考えられます。他にもくしゃみをする原因ではないのですが、猫には食物アレルギーがあり、餌に含まれているたんぱく質がアレルゲンになり、皮膚炎などを併発する事もあるので参考にしておいて下さい。

猫風邪によるもの

子猫がくしゃみをする最後の原因として考えられるのは、一種の猫風邪と呼ばれる感染症です。人間が風邪をひいた時に出る症状ととても似ている事から、猫風邪と呼ばれたと言われています。

猫風邪にかかると、くしゃみの他にも発熱、鼻水などが伴い、放っておくと命を落としかねない病気です。体力や免疫力の低い子猫の場合は最も気負つけなければいけない病気で、あなたの早期発見が命を守る為にも必要不可欠なんです。

 

子猫が病気の可能性があるくしゃみ

子猫がくしゃみをする原因はお分かりして頂けたと思いますが、くしゃみをする症状によっては、病気の可能性を疑う事も大切なんです。上記でお伝えしてきたように、発熱や鼻水が伴うと、猫風邪にかかっている可能性もありますし、他にも症状によって様々な病気を併発している恐れも考えられます。

あなたの飼っている子猫がもし、こちらでお伝えするくしゃみをする症状を現れていた場合は、病気にかかっている事を先ずは疑い、一度獣医に相談することをお勧めします。

何回も連続してくしゃみをする

子猫が病気の可能性があるくしゃみの症状として、何回も連続してくしゃみをする場合は注意が必要です。上記でもお伝えしたように、数回程度なら正常なくしゃみと考えられますが、数十回もするようであれば病気にかかっている事を疑う事が大切です。

正常なくしゃみと間違いやすいと思いますが、子猫の事をよく観察して、何度もくしゃみをしていたら、一度獣医に相談することをお勧めします。

何日も続く

くしゃみが数回程度でも、何日も続くようであれば病気の可能性が高いです。こちらも正常なくしゃみのように、サラサラとした水っぽいくしゃみを出しますが、症状が重くなってくると、粘ついた鼻水のくしゃみをする様になります。

1日~2日程度くしゃみをするようであれば、正常なくしゃみと考えられますが、4日以上続くようであれば、子猫が病気にかかっていると疑い、直ぐに病院に連れて行くようにしましょう。

鼻水が垂れる

くしゃみだけではなく、鼻水が垂れる場合は猫風邪などの感染症にかかっている事も十分に考えられます。はじめは透明な鼻水が垂れ、症状が悪化してくるにつれ、膿のような粘ついた鼻水になってくる事もあるんです。

鼻水が詰まる事によって、鼻水を排出する為にくしゃみをするのですが、子猫の場合はうまく排出できずに、鼻が詰まってしまい呼吸困難になった子も私は知っているので、注意が必要なんです。

鼻通りを良くしてあげる為だからといって、鼻に綿棒などを入れる事は決してしないでください。子猫の鼻の粘膜は非常に弱く、免疫力も低いのでその事が原因で、症状が悪化する事もあるんです。

食欲がなくなる

くしゃみが重症化すると、上記のように鼻水が垂れてきて鼻が詰まってしまいます。鼻が詰まる事によって、餌の匂いが嗅げず食欲がなくなる子も中にはいるんです。

成長期の子猫が食欲がなくなるということは、命を落としかねないほどの深刻な問題なのです。食欲が低下するにつれ、十分な栄養を取ることができずに、栄養不足から弱体化していき、栄養失調から命を落とした子猫も私は知っているので、注意が必要なんです。

くしゃみと共に食欲がなくなるということは、それだけ子猫にとっては恐ろしい事なので、何らかの病気にかかっている事を先ずは疑い、早期発見が重要になってきます。

目ヤニが伴う

子猫がくしゃみに合わせて目ヤニが伴う場合は、何らかの感染症にかかっている場合があります。もしくしゃみと伴い目ヤニが沢山出ていたら、結膜炎や呼吸器に炎症を起こしていると疑ってあげる事が大切です。

生後一年未満の子猫は、免疫力が低い事もあり、特に感染症にかかりやすいと言われています。目ヤニを伴った呼吸器の感染からの病気は、命を落とす事もあるので、十分な注意が必要なんです。

子猫のくしゃみが止まらない!考えられる7つの病気

子猫が病気の病気の可能性があるくしゃみの、症状はお分かりして頂いたと思いますので、こちらではくしゃみが止まらない事で考えられる7の病気についてお伝えしていきたいと思います。

こちらでお伝えしていく病気を知っておくことで、くしゃみから来る病気の早期発見にもつながり、子猫の大切な命を飼い主のあなたが守ってあげる事もできるんです。

それだけ子猫は成猫に比べ体が弱く、くしゃみからくる病気で命取りになる事もあるんです。そのような事にならない為にも、くしゃみをしていたら考えられる病気を先ずは疑い、病院に連れて行くようにしましょう。

鼻炎

くしゃみによって考えられる一つ目の病気は、「鼻炎」です。鼻炎は、たばこの煙やガスの吸い込み、室内の乾燥が原因でも発症してしまいますが、アレルギーやウイルス感染でも、鼻炎になる事があるんです。

主な症状は、くしゃみと透明な水っぽい鼻水が出てきて、重症化してくると大量の鼻水によって呼吸困難になり、食欲不振になる子もいるんです。食欲が低下するということは、子猫にとって深刻な問題なので、必ず一度獣医に相談するようにしましょう。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔が炎症を起こした事によって、くしゃみや鼻水といった症状が現れてくる病気です。上記でお伝えした鼻炎から併発する事も多く、放っておくと食欲不振から、体力が低下してしまうことも考えられます。

鼻炎と同じような症状で判別するのは難しいですが、副鼻腔炎の場合は、副鼻腔の炎症によって、「鼻筋が盛り上がってくる」特徴があります。

猫クラミジア感染症

猫クラミジア感染症は、免疫力の低い状態の子猫に最もかかりやすい感染症と言われており、飼い主のあなたにも感染しかねない恐ろしい病気なんです。鼻水やくしゃみを伴い、症状が悪化してくると粘膜炎を引き起こし、目ヤニが出てくることもあります。

感染力はとても強く、ほとんどの猫風邪は猫クラミジア感染症からくると考えられているほどなのです。放っておくと呼吸器に炎症を起こし、死に至る事もあるので十分な注意が必要となっています。

猫カリシウイルス感染症

猫カリシウイルス感染症は、くしゃみの他にも発熱が見られ、症状が悪化してくるにつれ、口内炎を併発しよだれが出るなどの症状が現れてきます。こちらもクラミジア感染症と同じで、免疫力の低い子猫にかかりやすく、接触感染だけでなく空気感染からも考えられる病気なんです。

くしゃみと共に口内炎を併発していたら、猫カリシウイルス感染症を疑う事も大切ですよ。カリシウイルスは、乾燥する時期に繁殖しやすいと言われているので、特に冬の季節には注意が必要かもしれません。

猫ウイルス性鼻気管炎

猫ウイルス性鼻気管炎は感染経路が無数に存在していて、感染した猫に触れた手で他の猫に触るだけでも感染しますし、感染した猫が遊んでいたおもちゃからも感染するほど、様々な所から感染してしまう恐ろしい病気なんです。

くしゃみや咳、鼻水が主な症状ですが、重症化してくると発熱、目の充血などが見られてきます。放っておくと角膜炎や粘膜炎などの病気を併発してしまうんです。感染力が強い為、一匹の子猫からすべての猫に感染もしかねないので、特に多頭飼いの方は十分に注意してあげて下さい。

猫エイズウイルス感染症

猫エイズウイルス感染症は、唾液や交配などによる体液感染からくる病気で、くしゃみを繰り返すなどの症状が現れてきます。感染力はとても低いとされていますが、一度感染を許してしまうと、猫エイズウイルス感染症は停滞期もあり、判別するのが難しいと言われているんです。

免疫力の低い子猫が感染してしまうと、体内でエイズウイルスが大量に繁殖してしまい、肺炎や癌を併発し死に至る事も考えられます。初期症状は、風邪と同じような症状が見られ、下痢なども数か月続くこともあり、下痢から脱水症状を引き起こす事も十分にあるので、注意してよく観察することも大切です。

クリプトコッカス症

あまり聞いた事のないクリプトコッカス症という病気は、鼻炎などの病気と症状が似ていて、「くしゃみ」「鼻水」などが見られます。症状が悪化するにつれ、膿のような鼻水になり、呼吸困難になる所までは先ほどお伝えした鼻炎などの症状に似ているんです。

ですが重症化してしまうと、中枢神経に感染が広がってしまい、動けなくなるといった運動失調を引き起こしてしまうんです。クリプトコッカスは、ハトの糞が主な感染経路と言われていて、ハトの糞で汚染された空気や土などからも感染してしまう恐ろしい病気です。

始めは鼻炎と判別するのが難しいとは思いますが、膿が伴った鼻水の他にも、血の混じったような鼻水を垂らした場合は、クリプトコッカス症を疑い一度獣医に相談するようにしましょう。

子猫のくしゃみを予防するには検査や治療が大切!

子猫のくしゃみからくる病気を予防する為にも、病院での検査や治療が大切です。免疫力の低い子猫にとっては、くしゃみをするだけでも恐ろしい病気にかかっている可能性が十分にあるんです。

今までお伝えしてきたように「どんなくしゃみをしているか?」「他の症状が現れていないか?」をしっかりと観察し、くしゃみを止める為にも原因となる病気の改善が必要なのです。

こちらでは子猫の大切な命を守る為にも、くしゃみをした時にする検査や治療について詳しく解説していきたいと思います。くしゃみの原因を突き止めるのも、子猫を守るためのあなたの大事な役割ですよ。

血液検査

子猫がくしゃみをした時に病院に連れて行くと、血液検査をしてもらう事ができます。血液検査をすることで、何らかのウイルスによって猫風邪にかかっているか分かる事ができるんです。

他にも子猫がアレルギーによって、くしゃみをすることも考えられるので、血液検査の中にアレルギー検査という項目があり、病院にお願いすれば子猫がアレルギーをもっているかも検査する事ができます。

費用は病院にもよりますが、一般的におよそ¥18000円~¥22000円で検査を受けることができますよ。

X線検査

子猫がくしゃみをしてアレルギーやウイルス感染ではなく、鼻炎や副鼻腔炎の可能性がある場合には、X線検査で鼻腔内を確認しレントゲンを撮ることがあります。

X線検査の費用は、一枚につきおよそ¥2000円~¥3000円ほどですが、病院によっては¥4000円ほどかかる事もあるので、参考にしてみてください。

点鼻薬や消炎剤の投与

上記の二つの検査を行い、子猫のくしゃみから猫風邪などのウイルス感染と判明したら、点鼻薬や消炎剤などの投与で治療がされます。点鼻薬や消炎剤などの薬の他にも、目ヤニなどの症状が現れていた場合は、点眼薬といった薬の治療をする場合もありますよ。

ですがこのような薬は、直接ウイルスに効くわけではなく、あくまで症状を緩和させる為に、治療が行われると言われています。

インターフェロンの投与

インターフェロンの投与は、免疫力を高める為にする治療で、ウイルスからの感染症の悪化を防いでくれます。子猫だけでなく、免疫力が低下した老猫などにも、インターフェロンが投与されることもあり、くしゃみから併発する様々な病気にも行われているんです。

飼い主ができる子猫のくしゃみを予防する為の2つのポイント

子猫のくしゃみの原因を突き止める為にも、検査や治療が必要不可欠ですが、実は飼い主のあなたにもできる予防法があったのです。大切な子猫の命を守る為にも、病院だけに頼らず飼い主のあなたも、くしゃみの予防をしてあげる事が大切なのです。

最後になりますが、飼い主ができる子猫のくしゃみを予防する為の、2つのポイントを下記にお伝えしていきますので、是非今日からでもこちらの方法でくしゃみの予防をしてあげて下さい。

子猫の生活環境を綺麗にする

くしゃみの原因ともなるハウスダストやほこりなどを、取り除くためにも子猫の生活環境を綺麗にしてあげる必要があります。毎日念入りに掃除してあげる事で、ほこりやハウスダストなども取り除け、アレルゲンの可能性があるノミやダニからも子猫を守る事ができますよ。

綺麗に掃除する際には、子猫がお気に入りとしている場所を、特に綺麗にしてあげるとくしゃみの予防にもつながるんです。

事前に防ぐためにもワクチンを打つ

子猫のくしゃみの原因にもなる、一種の猫風邪と呼ばれる感染症を事前に防ぐためにもワクチンを打っておく必要があります。上記でもお伝えしたヘルペスウイルス感染症や、カリシウイルス感染症なども三種混合ワクチンで防ぐことができるんです。

一度発症してしまうと緩和させる治療はありますが、完璧に治すことができない感染症は、ワクチンを打つことで事前に防ぐことができるので、必ず子猫に打ってあげて下さい。

このように体力、免疫力が低い子猫がくしゃみをするということは、何らかの病気にかかっている可能性も十分にあり、病院での検査や治療も原因を突き止める為にも大切ですが、一番そばにいる飼い主のあなたが、しっかりとくしゃみを予防する事も重要なのです。

子猫の大切な命を守る事も、あなたの大事な役割ですので、予防を怠らずに愛情を注いで育て上げてやって下さい。










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